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<連載 第1回>SuG武瑠インタビュー:「やります、日本武道館!」宣言の真相……「言わないと終わってたんです」希望か延命か

<連載 第1回>SuG武瑠インタビュー:「やります、日本武道館!」宣言の真相……「言わないと終わってたんです」希望か延命か

 5月5日 東京 EX THEATER ROPPONGIにて開催された【SuG LIVE「VIRGIN」】で「やります、日本武道館!」と宣言、来年10周年に同所でワンマンライブを開催するべく奮闘しているSuGが、11月2日に2ndミニアルバム『SHUDDUP』をリリースした。

SuG 関連写真など

 このタイミングでフロントマンである武瑠(vo)が、前述の宣言の真相や現状、そして新作で提示したかったものについて言及。限界と希望の両方を抱えながら絶え間なく語ってくれたインタビューの模様を連載形式でお届けする。いまだかつて誰も突き進んだ事のない荊の道、その途上でボロボロになりながらも戦い続ける姿勢。まさしく今作『SHUDDUP』のアートワークでも示された、折られても折れない生き様を感じ取ってほしい。

<共に戦ってきたマネージャーとの別離「その場でSuGを辞めようと思った」>

--ツイッター見てるだけでも相変わらずのワーカホリックぶりですが、今、本人的にはSuGに対してどんなモードなの?

武瑠:ひたすら支えてる感じですね。5,6年にわたってSuGを支えてくれたマネージャーが辞めてしまったので、今はセルフマネージメント的な動きもするようになっていて。

--SuG活動休止~復活というSuGのターニングポイントも共に戦ってきたマネージャーが自分たちのもとを離れる。普通のバンドとマネージャーの関係値ではなかったと思うのですが、彼が離れてしまうのはどんな感覚だったんですか?

武瑠:すごく大きな出来事でした。その場でSuGを辞めようと思ったぐらい。インディーズ時代に1回ドラムがチェンジしてるんですけど、「次にメンバーが辞めたら解散だな」と思っていて、そのマネージャーはメンバーに近い存在だったから、終わりにするかどうか悩みました。俺らと等しく仕事を超えたレベルでSuGに関わってくれて、おそらく精神的にも肉体的にも身を削りながらやってくれていて、そんな彼が辞めてしまったのは俺らに責任があって……スタッフにはクリエーションの感動とかより数字の面で返せないと続けられないと思うので、そういう意味では幸せに出来なかったから離れちゃったのかな? とか、いろいろ感じるところはありましたね。悔しいなともたくさん思ったし。ただ、それでも「止まらない」という選択肢を選んで。ということは、自分がやることが相当増えるだろうなとその時点で思ったんですけど、でもやるしかない。で、結果その通りになりました。リリースが減った理由もそれだと思う。今のSuGの構造上、その中でシングルを次々出すのは難しいと思ったし、そこは無理してやるべきじゃないなって。薄まるんで。

--それでも今は相当無理してるんじゃないですか?

武瑠:いやぁー、事務的なことが苦手というか……苦手なことも出てきたんで。多分、俺、プロデュースは得意だけど、人への連絡とか苦手なんで(笑)。そういうのが苦手でやりたくないからこの仕事選んだのに、結果的にやりたいことをやる為に苦手なこともやらきゃいけないんだなっていう……そこの決心がすぐにはつかなかった。「出来るかな?」みたいな。それこそデビュー1年目とか2年目の覚悟だったら辞めてたと思います。「これ以上、裏方仕事が増えるんだったら」って。裏方ってみんな分かんないかもしれないけど、俺が今までやってきた裏方ってクリエーションメインで、復活後からだんだんマネージメント的な細かい仕事も増えてきて、いわゆるクリエーションじゃない企画とかもやらきゃいけなくなってきて、そこが増えてきたから……今9年。来年で10年目を迎える時間の中で蓄積された覚悟、地層になってる覚悟があるから、そんな状況になっても「やろう」と思ったんだと思う。

--なるほど。

武瑠:で、そのフラグは今年のツアー(http://bit.ly/2fcnTBD)で立ってたんですよ。もうマネージャーが辞めることも知ってたし、いろんな意味で「やります、日本武道館!」って言わないと終わってたんです。だからあれは言いたいから言ったというよりは、言わなきゃいけなかった。包み隠さず言えば……もう言っていい時期だと思うんですけど、武道館が挑戦であることには変わりないんですけど、武道館がその先の“希望”になるのか、ただの“延命”で終わるのか、もうどっちかなんですよ。おそらくその危機感はファンに伝わってない。俺らって変に大丈夫そうに見えるみたいで。でも普通に“希望”か“延命”のどっちかしかない。そういう覚悟であの日「やります、日本武道館」って言ったんです。で、多分あれがなかったらそのままやんわりと終わっていた可能性もあった。

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