栗原類「靴ひも結べたのは10代後半」発達障害語る

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栗原類「靴ひも結べたのは10代後半」発達障害語る
J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」(水曜ナビゲーター:安田菜津紀)のワンコーナー「BREAKTHROUGH!」。10月12日のオンエアでは、“発達障害”について、モデル・俳優の栗原類さんにお話を伺いました。

脳の機能の発達が関係する生まれつきの障害「発達障害」。「身体障害」のように、目に見えてわかるものではないため、誤解されたり敬遠されることも少なくないと言われていますが、当事者の方や、家族など周りの方が理解し工夫することで、その人が持つ本来の力を生かしていく…ということができるとも言われています。

栗原さんは発達障害の一つ、ADD(注意欠陥障害)と向き合い、現在は、モデルや俳優として活躍されています。最初に“発達障害”と診断されたのは8歳のとき。その頃、栗原さんはアメリカの学校に通っていたそうで、担任の先生から「発達障害のような言動があると感じる」と家族に連絡があり、診断につながったそう。ちなみにアメリカでは、少しでも生徒に対して発達障害の疑いを感じると親に伝える義務があり、そのため、学校やクラスメイトの理解も高いのだとか。

そこでADDと診断された栗原さんですが、その頃は実際にどんな傾向があったのでしょうか?

「僕の場合は…みんなが僕と同じような感じではないんですけど」と前置きをしながら、「集中力が続かない。例えば勉強。それから手先が不器用なんで、それを訓練するような練習も…頑張って5分、だったんです。自分にとって刺激が強いと感じることは長くもたなかったですし、長続きが簡単にはできなかった」と当時を振り返る栗原さん。

さらに「音に敏感」だったそうで、テレビを見ていて他の人がちょうどいい音量でも爆音に聞こえてしまったり、音楽ライブに行っても耳をふさいでしまうため耳栓をして行っていたそうです。

発達障害には「二つのことを同時にできない」「記憶を長く持続させることが苦手」などの傾向もあるそうですが、栗原さんに“今でもある苦手なこと”と、どう向き合ってきたのか聞いてみると…

「苦手なことやできないことがあったとしても『今できなくていいから、10年後までには、いつの間にかできてるようになっていればいいね』と母親に言われたりしていましたね。

靴ひもも全然結べなくて、結べるようになったのは10代後半…。一般の人たちに比べたらすごい遅い。同年代の人に比べたらできないことはいっぱいあるんですけど、でも『いつかできたらいい』と思って訓練はしてますね」(栗原さん)

さらに「それで失敗したとしても、その繰り返しをやることによって何をミスしたのかを覚えるようになった、それを記憶の中にしまえるようになったのも、ここ最近になってできたようなことなんです。記憶力が弱いので。今では自分で感じて、『気をつけよう』という意識を持てるようにはなってきたと思います」と続けてくれました。

最後に発達障害に悩む方へのメッセージを聞かれ、「自分自身のことを好きになることが大きい」と答える栗原さん。そして家族や周りの方には「自分の時間を大切にして、気持ちの余裕を持ってほしい」と呼びかけてくれました。

「今、やっていて楽しいと思える職業に就けたことがありがたいと思っています」とも話す栗原さん。栗原さんの著書『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』は絶賛発売中です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

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【番組情報】
番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:平日 20時ー22時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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