ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

読書や睡眠、暮らしのシーンにふさわしい明かりはどれ?

DATE:
  • ガジェット通信を≫

季節はもうすっかり秋。「ようやく落ち着いて勉強や読書ができるようになった」「やっとぐっすり眠れるようになった」という人も多いのでは? 今回は、そんな「読書の秋」「睡眠の秋」に向けて、より勉強がはかどる照明、より心と体が休まる部屋の照明選びについて、パナソニック・インテリア・ライティング・センターの照明士、﨑山昌治さんに聞いてみた。

勉強や読書をするときにお勧めの照明は?

「今、光の“色”が注目を浴びているってご存じですか?」

取材は、﨑山さんのこの一言から始まった。LEDの普及で、光の”色“をたやすく変えられるようになったことで、関心が高まっているらしい。確かに今までは、青白い光なら蛍光灯、黄色っぽく温かい光なら白熱灯と、器具やランプを替えないことには、照明の光の色は変えられなかった。今は、スイッチひとつでパッと色が切り替えられるようになり、生活シーンに応じて手軽に光の色が変えられるようになったというのだ。

「それで言うと、読書や勉強など、文字を読むときの光は、6200ケルビンの『昼光色』がちょうど良いんです」(﨑山さん・以下同)

「ケルビン」? 聞けばそれは、「K」で表す「色温度」の単位なのだそうだ。たき火の赤い光なら2000K。青空の白い光なら1万2000K。色温度の数値に応じて、光の色は、まさに”いろいろ“。その中で、「6200K」の『昼光色』が、文字を読むのに適していることを突き止めたのだと、﨑山さんはちょっぴりドヤ顔で教えてくれた。そしてこのときから、取材は﨑山さんとの一問一答形式となっていったのだった。

【画像1】上:色温度「ケルビン」の数値と、光の色の関係。ケルビンの数値が小さいほど光は赤っぽくなり、大きくなると白っぽくなる(画像提供:パナソニック・エコソリューションズ)

ここぞという勉強タイムに、昼光色に切り替えよう

なるほど、6200Kの「昼光色」が勉強や読書向きなら、その色のLED電球を買ってくれば良いんですね!

「確かにそうなんですが……。実は、6200Kの光って、くつろぎには不向きなんです。読書や勉強をしたいときだけ使うデスクライトなら良いんですが、天井につけるシーリングライトの光を、いつも青白い昼光色で使うのは、あまりお勧めできません」

そうか! そこで、「光の色を変えられることのできる照明」の出番というわけですね!

「そのとおりです。LEDのシーリングライトには、光の色が変えられる『調色機能』付きのものがあり、家電量販店などでも売られています。そうした機能のある照明を選んで、勉強や読書のときは昼光色、くつろぐときには電球色といった具合に、光の色を切り替えれば良いんです」

【画像2】色温度がそれぞれ5000K(左)と6200K(右)のときの、文字の読みやすさのイメージ(右の6200Kのほうは、パナソニック「文字くっきり光」のもの)。確かに、紙の白い色と、文字の濃さのコントラストが増し、スムーズに文字が目に入ってくる(画像提供:パナソニック・エコソリューションズ)

手元が暗いときは、デスクライトを併用する

了解! 光の色が切り替えられるシーリングライトを天井につければオッケーなんですね。早速、お店で買ってきまーす!

「ちょっと待った! 天井についているシーリングライトは、手元とは距離がある分、光が十分に届きにくい場合があり得ます。そんなときは手元にデスクライトを用意すれば、それだけ光源との距離が近くなり、より効率よく手元を照らすことができますよ。白熱灯と違ってLEDは手元を照らしても熱くならないので、そういう点でもお勧めです」

分かりました! 6200K、昼光色のデスクライトを買ってくれば良いわけですね! それだったら、シーリングライトは買わなくても良いですか? なるべく倹約したいので……。

「それはお勧めできません。手元だけを明るくすると、今度は光がドギツくなり過ぎて、目が疲れてしまいます。明るいところと暗いところを交互に見ることになり、目がその都度、ピントを合わせ直さなければならなくなるからです。作業対象(手元)の明るさと、周囲(部屋全体)の明るさの比(『輝度差(きどさ)』)は、3:1が望ましいと言われています。部屋全体を照らすこともやっぱり必要なんです」

ふむふむ。優先順位としては、シーリングライトを先に買うべきなんですね。

心地良い眠りのために、就寝前は赤みがかった色の光がお勧め

実は私、眠る前にベッドの中で本を読むのが大好きなんですが、眠る前に読書をしたいときも、6200Kの昼光色が良いのでしょうか?

「いや、眠る前はちょっと……。というのも、昼光色の白い光は、自然な眠りを誘う “メラトニン”の分泌を抑えてしまうんです。つまり、寝つきが悪くなるんですね。だから、眠る前であれば、文字が読みやすい白い光よりは、心地よい眠りにスムーズに入れる赤い光で読むほうが良いと思いますよ」

なるほど。それなら眠る前は、調色機能のあるシーリングライトやベッドサイドテーブルに置くデスクライトの電球を、赤みがかった「電球色」や「温白色」にしてみます!

「勉強や読書、就寝時だけでなく、食事や団欒の時間、くつろぎたいときなど、生活シーンによって光の色を変えてみましょう。調色機能の付いたLED照明なら、光の色が変えられますから」

ふふふ……。なんだか一気に知恵がついて、「あかり博士」になった気分! では、あらためて、お店に「調色機能」のある照明器具を買いに行ってきます!

「最後にもう一つ。例えば食卓を照らす明かりの場合、シーリングライトが気に入らなくて、代わりにペンダントライトをつけたいとなったときは、レール式の照明取り付けパーツを買ってきて天井に取り付ければ、レール上の好きな位置にペンダントライト(レール用のタイプ)をつるせます。既存の電源を使うので、電気工事も不要。日曜大工の要領で取り付けられますよ」

ありがとうございます! 「食欲の秋」だけに、明かりで食卓の雰囲気を変えてみるのも楽しそう。ぜひ、検討してみます。

【画像3】シーンに応じて光の色を切り替えることで、同じ空間でもこれだけ雰囲気が変わる。夜、ゆっくりお酒を飲みたいときは、調光機能も利用してバーのようなほの暗い空間にすると、オシャレな気分でまったり飲めそう!(画像提供:パナソニック・エコソリューションズ)

取材に伺った東京・東新橋の「パナソニック リビング ショウルーム 東京」。地下1階「あかり」のコーナーは、展示された照明器具の光でまばゆいばかりの空間だった。スイッチ一つで瞬く間に光の色が変わる様子に、私も編集部のS女史も、思わず声をあげてしまった。

”照明士“の﨑山さんは、ご自宅にもレール式の取り付け器具を自分で取り付けたのだとか。このときも、「どうだ! 自分で取り付けたんだぞ」と、ご家族にドヤ顔をしてみせたと言うので、私もS女史も、笑いをこらえるのに苦労した。﨑山さんの、電球色のように温かみのある説明と、取材に対応いただいた宣伝・広報部の足立さんのツッコミが、まるで息の合った漫才コンビのようだった一時間。取材を終えた私の心は、まるでポッと温白色のLED電球が灯ったように明るく照らされていた。●参考

・パナソニック・エコソリューションズ「文字くっきり光」HP
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/10/119102_main.jpg
住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

関連記事リンク(外部サイト)

秋の夜長に。佐賀の魅力がつまった『ほんのひととき』って?
読書の秋! ロフトに聞くブックエンドの歴史と種類

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
SUUMOジャーナルの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP