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羽田にないけど「羽田バル」。東京都大田区でつくられたクラフトビールが飲める店!

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最近よく聞く「クラフトビール」。小規模な工場で、職人が手作業でつくるビールです。小規模でも作れる、要は都心でも工場を構えることができるわけですね。

2014年12月に大田区唯一のクラフトビール工場「羽田ブルワリー」ができました。そこで作っているクラフトビールを飲める「羽田バル」で、大田区産のクラフトビールをいただきます!

「羽田バル」は羽田にない! 隣町の蒲田へ

「羽田バル」という店名ですが、実は羽田にはありません。蒲田にあるのです。

JR蒲田駅西口を出て、バス通りを歩いて約5分、ネオンサインが見えました! どこか若々しさを感じる黄緑色の色合い、期待が高まります。

建物の2階が「羽田バル」。

窓からこちらをのぞくワインボトルたち……。クラフトビールがウリのお店で、ワインの居場所はあるのでしょうか。ちょっと哀愁みたいなものを感じます。

天井、壁が白で統一された店内は全40席。テーブルをつなげれば大規模な宴会に、離せば少人数の飲み会にも対応できます。

壁に掛けられた黒板には、メニューにない限定品が書かれていることも。

サクッと一杯ひっかけて帰りたい人にはうれしい立ち飲み席もあります。厨房が近いので、お店のかたとおしゃべりしたい人にもオススメ!

大田区唯一のビール工場で作ったクラフトビール

まずはお通しをいただきましょう。

6種の野菜を使ったカラフルな色合い! お通しだけでも一杯飲めて、身体によいものを目指したのだそう。

右から反時計回りに、ザワークラウトキノコのマリネキュウリのクラフトビール漬けカポナータ、中央に自家製ドレッシンググリーンサラダポテトサラダと、栄養バランスに配慮した逸品。季節ものの野菜を使い、日々内容は変わります。

それでは早速ビールを注文してみましょう。

店内に据え付けのビールサーバーからビールを注ぎます。

最初の1杯は小麦由来、フルーティな味わいのヴァイツェンにしました。

ではここで、1杯目をいただく前にこのビールが生まれるまでをご紹介しましょう。

工場感ゼロの「羽田ブルワリー」

つくる苦労を知ることで一層ビールがうまくなるはず…… 。大田区ではただ一つのビール工場、「羽田ブルワリー」に取材に行ってきました。

「羽田バル」の店長さんに教えてもらった住所……家だ! 工場感がない!!

奥の暗がりを進めば「羽田ブルワリー」のはずなのですが、闇が深くて足が進みません。

思い切って進んだ先にあった扉を開けると、壁に貼られている「羽田バル」のポスター。間違いなくここは「羽田ブルワリー」です。

「取材のかたー? 長靴履いて奥へどうぞー」

奥に進むと……。おお! ビール工場っぽい雰囲気!

職人さんが混ぜているのは、ビールの原料となる麦汁。ヘラを回すたびに甘いにおいが立ち込めます。これは小麦に含まれるデンプンを酵母で分解し、糖分を作り出す工程。酵母の活動を促すため、室温は34度。いるだけで汗がにじみます。

さきほどの部屋で糖化、ろ過、煮沸をおこない、次はこの部屋で一次発酵という工程を踏みます。

34度の部屋から一気に室温は18度まで下がり、ここで1週間ほどの熟成を経て……、

出荷用の樽に移し替え、5℃の冷蔵室で20日間の二次発酵。そののち、お店へと出荷されていきます。

くあーーー!

苦味はそこそこに、ほんのりと甘みが広がる繊細な味わい。うめぇ!

飲むたび浮かぶ職人さんの後ろ姿……。私の口に届くまでにどれほどの労力と思いがこめられているのか。なんとも感慨深い一杯だ……!

ビールを彩るうめぇ奴ら

クラフトビールはうまい。そして感慨深い。

では、そのお供たちはどうでしょう?

「羽田バル」自慢のメニューはピザ。なんと厨房内に石窯が! 580度もの火力は、約90秒でピザをこんがりと焼き上げます。

窯の隣に貯めてあるのは、燃料のペレット。この木材由来の燃料を使うことで、ピザに木の香りが付くのだそう。

こちらは本日のおオススメピザ「赤玉葱とチキンのニンニクソース」。石窯の火力のおかげか、赤玉葱、ズッキーニともにとてもみずみずしく、かむとうま味があふれてきます。

オススメピザは要望に合わせてソースをトマト等に変更可能。オリジナルピザをオーダーしてみましょう。

お米を使った変わり種ピザもあります。こちらは「お米のお焦げピザ」。

カリカリとした食感、コクのある醤油ソースがどこか懐かしい味わいです。乗っている黒いものは醤油豆。ほろほろとした歯触りに優しい醤油味でうまい!

そして私が一番オススメしたい酒のつまみはコレ。「塩サバスモーク」です。

鯖(サバ)の脂と、表面に塗りたくったマスタードのソースがスゲーうまい! マスタードの酸味を乗り越えて来る塩サバの旨み……。やみつきです(家で真似して作ってます)。

そろそろ2杯目のビールをいただきましょう。せっかくクラフトビールのお店ですから違う種類が飲みたいですよね。

そんなかたには4種飲み比べセットがオススメ。右から ゴールデンエール

果物のような甘い香り! 軽めの口当たりでいくらでも飲める!

ヴァイツェン

まろやかな口触りに苦味を抑えた味わい。クラフトビール初心者におすすめ!

IPA

苦いイメージのIPA。「羽田バル」では比較的苦味は抑えめ。たくさん飲んでも飽きない。

キリン一番搾り

他の3種と比べるととてもあっさり。クラフトビールの濃さを実感できます。

クラフトビールに注がれた思い

こちらは「羽田バル」店長の大屋さん。クラフトビールへの思いを聞いてみました。

クラフトビールは手作業で作るので、飲むたびに味が少し違う一点物。お店で提供する食べ物も、季節ごとの旬のものを選び、来るたびに違った食材と出合えるようなメニューになっています。

――ちなみになんですが、クラフトビールの人気に押されてワインが寂しそうにしてませんか?

「ワインもよく飲んでいただいていますよ。「羽田バル」ではお客さんがラベルを見てワインを選べます。クラフトビールはオススメですが、自分が好きなものを楽しんでもらいたいです。」

クラフトビールとのバトルみたいなものはないようです。

こちらは「羽田ブルワリー」を運営する鈴木さん。東京農業大学醸造学科を卒業し、現在は社会保険労務士とビール工場経営の二足のわらじを履きこなしています。

在学当時は自分でビール工場を持つなんてことは夢のまた夢、ありえないことだった。いまは小規模で、個人でもビール工場を持てる時代。自分でビールを作る夢のある人をサポートし、クラフトビールが当たり前の世の中をつくりたい!

――ちなみに、なぜ「羽田ブルワリー」と命名されたのでしょうか?(……ここ羽田じゃないですよね……)

海外ではクラフトビールが一般的に飲まれています。ということは、羽田空港に到着してビールが飲みたくなったら……「羽田 ビール」と検索するだろうと考えたからです。その結果、羽田から蒲田に来て、クラフトビールを飲んでもらえたら、地域全体が盛り上がるはずなんです。

「羽田ブルワリー」は羽田の名を冠することで、大田区全体を盛り上げようとしていました。

季節の野菜をチョイスしてバランスを考えたお通し、手作業でつくるクラフトビール、旬の食材を使い、お客さんの好みを反映できるピザ。どれも機械的につくられたものではなく手づくり=クラフトでした。

ビール好きなかた、大田区に来たらその味、確かめてみてください!

お店情報

羽田バル

住所:東京都大田区西蒲田7-41-8 2F

電話番号:03-6424-7716

営業時間:17:30~22:30

定休日:不定休

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:毎川直也

風呂が好きで、風呂デューサーを名乗り活動中。銭湯、スーパー銭湯、温泉旅館での勤務経験を持ち、銭湯に勤めながらメディア出演をしている。酒が弱いうえに小食なため、「メシ通」には間違いなく向いていないライター。 ブログ:銭湯、温泉探求録

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