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夏の魔物、初のバンド編成ライヴでエモさ倍増のパフォーマンス-OTOTOYライヴレポ

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9月16日(金)恵比寿リキッドルームにて、夏の魔物が初めての生バンドによるライヴを行い、1stアルバムの楽曲を披露した。

〈夏の魔物ファーストアルバム発売記念「夏の魔物現象 2016」10th ANNIVERSARY BOM-BA-YE〉と題して行われたこの日のイベントは、クロユリfrom夏の魔物から始まり、生ハムと焼うどん、ベッド・イン、大森靖子、人間椅子という豪華なラインナップがライヴを行ったほか、吉田豪×大槻ケンヂ×成田大致によるトークショーも行われ、さながら“プレ・夏の魔物”といった内容となっていた。

夏の魔物のライヴ前には、くるりやミッシェル等、本日お披露目される「魔物BAND(ウエノコウジ、森信行、越川和磨、ハジメタル)」のメンバーがかつて所属していたバンドの曲がBGMとして流れ、否応なく気分が盛り上がる。果たして、夏の魔物初のバンドライヴはどうなるのか?

人間椅子のライヴが終わり、「今年も夏の魔物に行こうー!」という和嶋慎治の呼びかけに「ウォ~!」と応える野太い声。しばらくすると場内が暗転して「ダンダンダダン!」と「PRIDE」オープニング風のイントロに田中リングアナのアナウンスが続き、“Are you ready!?”の掛け声を合図に“魔物、ボンバイエ! 魔物、ボンバイエ!”のリフレインがリキッドルームを支配する。

成田大致、大内雷電がかつて組んでいたバンドでロードウォリアーズの衣装で入場してきた日から4年。この日のリキッドルームには、成田大致、大内雷電、ケンドー・チャン、塚本舞、アントーニオ本多、鏡るびいの6人がいる。ついに集まった仲間たちと立つ初めての大舞台に、1曲目「魔物、BOM-BA-YE ~魂ノ覚醒編~」を歌い出したメンバーたちはいつも以上にテンションが高かった。その先にあるのは、推しメンのサイリウムをかざすたくさんのお客さんたちだ。“Everybody Say Yeahー!!”“10周年Yeahー!!”と目を見開いて煽る成田。立て続けに歌われた「東京妄想フォーエバーヤング」は先日、今年の「夏の魔物」のトリを務めることが発表された、曽我部恵一が作曲した2ndシングルだ。クロユリfrom夏の魔物もバックで華やかに踊り、ライヴは早くもクライマックスを迎えたような盛り上がりぶり。

リリパらしくおめでたく進んでいたライヴだが、不穏な音楽が流れ出して一転する。機械獣がなんとROLLYを抱えてステージに姿を現したのだ。ROLLYの頸動脈を絞める機械獣、たまらずROLLYはダウン。アントーニオ本多が敵を討つべく、機械獣に闘志をむき出しにすると塚本舞の「今日のファイティング・ミュージックは、爆裂レボリューション!」の声に合わせてライヴが再開、メンバーがステージで歌い踊る間、客席でエクストリームファイトを行うアントン。観客もアントンボディをリフトして加勢、曲が終わる頃には蘇生したROLLYが夏の魔物スペシャルを決めて夏の魔物の勝利! そして、ROLLYが作曲した、「恋の天国はケモマモハート」をROLLY自らギターを弾いてパフォーマンスだ。両サイドのボーカル、ケンドー・チャンと塚本舞がハイトーンボイスを競い合うように歌うと、ROLLYの超絶技巧ソロが冴え渡る。アントーニオ本多もROLLYと向かい合い陶酔しているようだ。この曲でのアントーニオ本多のスクリーム、「WEBでチェック!」も無責任な感じで最高だ。

と、ここまではいつもの夏の魔物。暗転してしばし沈黙が続くと、ピアノの旋律と共にいよいよ、「魔物バンド」が登場! キーボードのハジメタル、ベースのウエノコウジ、ドラムの森信行、ギターの越川和磨が夏の魔物メンバーの背後に陣取って、「未来は僕等の風が吹く」の演奏がはじまった。歴戦のツワモノをバックにしたメンバー6人も緊張と喜びの入り混じった表情に見える。間奏では黒いセミアコを抱えた越川がステージ前に出てソロを取ると観客も手を伸ばし大歓迎だ。「SUNSET HEART ATTACK」では、森とウエノのリズム隊のかなり重たく太いビートが曲に過激さと共にダークな音像を創り出し、より一層エモーショナルな印象を与えた。横一列に並んだメンバーの中、アントーニオ本多、成田、大内がサビを熱唱するシーンは男性メンバー3人の固い絆を感じさせるようでかなりグッとくるものがあった。「バイバイトレイン」では作詞者の大槻ケンヂがサングラス姿でステージに登場して成田と肩を並べて歌った。よく考えたら、オーケンがこのバンドで歌っているのも超貴重だ。最後は“チョキ”ポーズで決め、「みんな夏の魔物に行こうぜー!」と手を振りながらステージを降りた。

「今日来てくれた1人ひとりのおかげで夏の魔物10周年ができます、ありがとうございます! 魔物バンドは次の「夏の魔物」で解散ライヴとなります。ライヴっていうのは、その日その瞬間しかないものだと思っています」(成田)

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのラスト・ライヴ、ミドリの解散ライヴ、森が在籍していた時代のくるりのライヴを例に出して「“行った人生、行かなかった人生”なら後悔しないで行った人生であってほしい、だからどうしても今年、夏の魔物に来て欲しいです!よろしくお願いします!」と、長いMCを終えると、「真面目なこと言っちゃいました(笑)」と照れる成田に、万雷の拍手と共に「絶対行くぞー!」と声を上げる観客もいた。

最後は“すべての始まりの曲”「サマーロマンサー」をバンド演奏で初歌唱。聴き慣れたメロディと共に鳴った爆音に仰天した。「イエー!」と叫ぶハジメタル。キーボード、ギターのフレーズ等、生バンドならではの音も、魔物アンセム化したこの曲に新鮮な印象を加えていた。エンディングには出演者がステージに総登場。「SUPER J-CUP」(プロレスのジュニア夢の祭典)みたいな写真を撮りましょう!」と、とても全員には伝わっていないような成田らしいコメントと共にステージ上で記念撮影。

「「こち亀」は明日で終わりだけど、夏の魔物は永遠に不滅だあー! いくぞー! 3、2、1魔物ファイヤー!」とライヴは終了。豪華メンバーの演奏に圧倒されてあっという間に終わってしまった初魔物BANDライヴ。次回の魔物BANDでのライヴは10月1日の夏の魔物となるが、その日で解散となってしまうのは惜しい限り。バンドの演奏で表情豊かになるであろうバラード「ダーリン no cry!!!」も聴いてみたい。「夏の魔物」本祭に行かねばならない理由がまた1つ増えたライヴだったといえるだろう。(岡本貴之)

★ライヴPHOTO:タイコウクニヨシ

〈夏の魔物ファーストアルバム発売記念「夏の魔物現象2016」10th ANNIVERSARY BOM-BA-YE〉
2016年9月16日(金)恵比寿リキッドルーム
出演:人間椅子 / 大森靖子 / 生ハムと焼うどん / ベッド・イン / 吉田豪 / 夏の魔物+魔物BAND(ウエノコウジ・森信行・ 越川和磨・ハジメタル)/クロユリfrom夏の魔物
スペシャルゲスト:大槻ケンヂ、ROLLY

〈夏の魔物セットリスト〉
1. 魔物、BOM-BA-YE〜魂ノ覚醒編〜
2. 東京妄想フォーエバーヤング
3. 爆裂レボリューション
4. 恋の天国はケモマモハート
5. 未来は僕等の風が吹く
6. SUNSET HEART ATTACK
7. バイバイトレイン
8. サマーロマンサー

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