漆黒の立ち食いそば!? 噂の「暗黒汁」を浅草橋で飲み尽くす!

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漆黒の立ち食いそば!?  噂の「暗黒汁」を浅草橋で飲み尽くす! f:id:Meshi2_IB:20160526220848j:plain

メシ通レポーターのハガです。台東区は浅草雷門に会社があるので、とても身近な東東京のおいしい情報を発信しています。

今回ご紹介するのは、近年「街」と「ものづくり」の魅力に触れるイベント「モノマチ」の開催などで、にわか注目を浴びている東東京・浅草橋にあるこのお店。

「スタンドそば 野むら」。

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一見なんの変哲もない立ち食いそば店なのですが、口コミサイト等では「暗黒汁」として騒がれ、孤高の存在感を放っているまさに立ち食いそば界の「黒いカリスマ」。

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かけそば(300円)

全てを飲み込む漆黒の海。圧倒的な黒い汁。

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寸胴では、グツグツと火が通り湯気がたちこめ、まるでコールタールのよう。

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そばにも十分すぎるほど染みこむ「暗黒汁」。

それにしても、いったいなぜこんなにも黒いのでしょうか?

というわけで店主に聞いてみました。

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▲「スタントそば 野むら」店主の野村さん

──なぜこんなにも汁が黒いのですか?

店主「黒くするつもりはなかったんだけど、黒くなっちゃんだよね」

なんと。そこには、1点の曇りもそして腹黒さも何もない真っ白で自然体なご回答。

店主「汁も麺もこだわっているところがないんですよね。この麺には、この産地のそば粉なんだ! 出汁はこの産地でなければいけない! という、こだわりは一切ないです(キッパリ)」

こんなに個性的な一杯を提供していて、そんなことをサラリと答えてくれます。

独立開業前には、富士そばで修行を積んでいたという店主。

こだわりよりも自然体。

自分の味を突き詰めていく中で、自然に汁の色が濃くなっていったのだ、といいます。

ちなみに今後もさらに「暗黒汁」になっていくのでは? という質問に対して、

店主「これ以上は黒くならないんじゃないか」とのこと。

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見た目のインパクトでどうしても塩辛さを想像してしまいますが、実際に食べてみると塩辛さより甘さが際立っていました。

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平成4年の開業以来24年間継ぎ足されてきた汁。

実際に、できたての汁の色は琥珀色に近く、味も甘みの強かった「暗黒汁」よりも出汁の味がよくきいていて、旨味が際立ちスッキリとした味でした。

夏季メニューの冷やしは、「暗黒汁」よりこちらを汁としてかけるイメージに近いとのこと。

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「暗黒汁」だけではなくて、天ぷらも名物です。

なかでも、いか(130円)は人気。

「暗黒汁」に沈み込ませてそのままご飯にかけたら、甘ダレのいか天丼のよう。

なす(100円)とかぼちゃ(100円)は2切れずつで、トッピングしたらこんなにボリューミーに。

ボリュームがあるので年配の女性のお客さんからは1切れでいい、という注文もあったりするようです。

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天ぷらと「暗黒汁」のハーモニーは絶品。やみつきになる美味しさ。筆者は、「暗黒汁」を一滴残らず全て飲み干しました。

店主「関西の方が出張でやってきてそばを食べ、これはダメだ! と怒って帰る人もいます(笑)。一方、同じく関西の方でも気に入ってリピーターになってくれる人もいるので、これはもう好みの問題なのかなと」

味の好みは千差万別。1点だけ言えるのは、「暗黒汁」には、熱狂的に人を惹きつける何かが存在するということです。

店主「うーん、どうなんだろうねぇ。でもみんなが『暗黒汁』といってくれるのならば、(暗黒汁を)作り続けることが一つの使命なのかな」

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最後にお店情報です。JR浅草橋駅から約9分。

浅草橋のシンボルタワー「CSタワー」の1階でお出迎えしてくれます。

JR秋葉原駅昭和通り口からも徒歩約10分。若干遠いかもしれませが、脚力に自信のある方なら無理なく歩ける距離。

「スタンドそば 野むら」で一杯「暗黒汁」をすすり、浅草橋から秋葉原まで総武線のガード下沿いをつたい歩きしながら、電気街で買い物するなんていう男の休日もよさそうです。ただし、日曜日・祝日は休みなので平日か土曜日の営業時間内で実行しましょう。

お店情報

スタンドそば 野むら

住所:東京都台東区浅草橋5-20-8 CSタワー1階

電話番号:非公開

営業時間:月曜日〜金曜日6:30~18:00、土曜日6:30~14:00

定休日:日曜日・祝日

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:ハガユウスケ

ハガユウスケ

コンテンツ制作会社・株式会社ブックバーガー代表取締役。会社の本店所在地、浅草雷門から東東京のおいしい情報をよなよな発信中。 公式サイト:株式会社ブックバーガー

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