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マスポップ“ATLANTIS AIRPORT”、「さらに高いところへ」初ワンマンで充実のパフォーマンス

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マスポップ“ATLANTIS AIRPORT”、「さらに高いところへ」初ワンマンで充実のパフォーマンス

ATLANTIS AIRPORTがワンマン・ライヴ〈Terminal 3 “oneman flight”〉を6月25日に新宿MARZにて行った。

sonezaki(Vo)、y0den(Key)、まなぶ(Ba)、アベケイスケ(Dr)からなる4人組バンドである彼らは、これまで3ヶ月連続企画として〈Terminal〉を開催。前回までは豪華共演者を招いてきたが、そのラストを飾る今回はワンマン形式でイベントは行われた。当日はチケットもソールドアウトとなり、多くの観客が詰めかけるなか、充実したパフォーマンスを披露。ここではその模様をお届けする。

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ATLANTIS AIRPORTのサウンドは、ポストロックやマスロックといったジャンルに形容される。テクニカルなフレーズが緻密に絡み合い、届けられる音楽はクールな佇まいを感じさせるもので、まるで丁寧に編み込まれた織物のよう。そういったサウンドの構成でありながら、彼らの音楽はポップさとキャッチーさが際立ったものとなっている。その要素を強調しているのはy0denが奏でるピアノ・サウンドと、そしてなによりsonezakiの圧倒的なヴォーカルだろう。

当日はメンバー4名にサポート・ギタリストであるJ氏(from Marmalade butcher)を加えた5人編成でライヴは行われた。「ご搭乗ありがとうございます」というバンド名にかけた挨拶から幕を開け、1曲目に演奏されたのはキャッチーな歌を芯に据えたポップ・ナンバー「光と影の間」だ。安定した演奏をバックにsonezakiは高らかに歌い上げる。ステージの中央に位置した彼女は、まるでバンドを統率する指揮者のような身振り手振りで楽曲に彩りを与えていく。「踊るよー!」という掛け声を合図に、この曲は後半からリズム・チェンジ。ややテンポが落とされ、ベースとドラムが横ノリのグルーヴを生み出す。ラップのようなヴォーカルも盛り込まれ、バンドのアプローチの豊かさを感じさせた。

続いて、「ナイト・オン・ザ・プラネット」、〈明るい曲です〉という紹介から「とある邂逅」を演奏。その後のMCではイベントに駆けつけた観客に感謝を告げた。〈ATLANTISの曲を余すことなくやっていくので〉と会場を盛り上げ、楽曲「映画の中の出来事」へ。ピアノ・サウンドのリフレインがバンド・サウンドをリズミカルに牽引する。また2曲目の「ナイト・オン・ザ・プラネット」でも見られたことだが、ここでも観客にたびたびハンドクラップを要求し、まるでそれがバンド・サウンドのリズムを担う一端かのように、効果的に演奏に取り込んでいたのが印象に残った。

またsonezakiのヴォーカルも時折違ったスタイルを覗かせる。メロディアスに伸びやかに歌い上げるような面も見せつつ、バンドが演奏する入り組んだリズム、サウンドにそのまま飛び乗るかのように、言葉になる前の音を発する場面があり、それが演奏も相まって彼らのリズミカルな部分を強調しているように感じた。6曲目「LOVECRAFT MYTHOS」は彼らにとってはややBPMが高めでアグレッシヴなロック・サウンドが特徴的なナンバーだが、ビートが細かく刻まれるような手数の多い場面では、そのリズムにピタッとついていくようなヴォーカル・パートがあり、バンドの違った面を見せたように思えた。

中盤で演奏されたのは入場特典“シェアCD”としても配布された楽曲「Cloud World」。演奏前には、同内容のCDが2枚1セットという仕様になっている特典の詳細や、昨年11月にアベとまなぶの2名を新メンバーとして迎えたバンドの状況となぞらえながら、〈出会ってからケンカしたりもするけど、会話して気持ちを通じ合わせないともったいなくない?〉という曲に込めた思いが話された。ディレイがかかったピアノ・リフから幕を開けた同曲では、会場の上空に設置されたミラーボールに光が当てられ、観客は大きく体を揺らした。

続いて〈新しい曲です〉と紹介された「繋ぐ」、雨の音がサンプリングされたセンチメンタルな「アメノヒ」が披露され、ライヴはラストスパートへ。「こんな変拍子ばかりでノレるのはみなさんだけです!」と楽曲「AnTi pOp ARt」が演奏される。そしてバンドは最後に展開が目まぐるしく変わる「Over The Rainbow」で本編を終えた。

観客は当然、満足するはずもなくアンコールを要求。それに答えたバンドが披露したのは新曲「ノスタルジー」。この曲はsonezakiが作曲、y0denが編曲しているとのことで、これまでの彼女たちの楽曲とはテイストが異なるナンバー。オレンジ色のライトで照らされたステージが郷愁を誘うようなメロディーの効果を増幅させていた。そしてワンマンならではということで、ダブル・アンコールにまで突入。最後の最後に〈大事な曲、1曲取ってました〉と「なつめいろ」へ。繊細なフレーズが紡がれ、終盤ではバンドの演奏が完全に止まり、sonezakiがアカペラで歌唱する場面も。静寂と緊張感に包まれるなか、ATLANTIS AIRPORTのワンマン・ライヴは幕を閉じたのだった。

ライヴのなかで、今回のイベント名である〈Terminal〉に込められたある思いについて話す場面があった。ターミナルとは〈人が集まるだけじゃなく何かが飛んで行く場所である〉と。メンバー脱退などの苦難もありながら、昨年新メンバーを迎え新体制へ。ATLANTIS AIRPORTは助走を経て、さらに高い場所へ飛び立とうと心を決めた。なによりもこの日見せた充実のパフォーマンスが、彼らのこれからの躍進を期待させる力強い宣言となっていた。(鶯巣大介)

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■セットリスト

01. 光と影の間
02. ナイト・オン・ザ・プラネット
03. とある邂逅
04. 映画の中の出来事
05. 空見た
06. LOVECRAFT MYTHOS
07. Cloud World
08. 繋ぐ
09. アメノヒ
10. AnTi pOp ARt
11. Over The Rainbow

アンコール
12. ノスタルジー
13. Goodbye! fool climber

ダブル・アンコール
14. なつめいろ

■ライヴ情報
〈東放学園音響専門学校 presents『LOVE!LIFE!LIVE! ~ライブ新体験!新しい音楽シーンをここから発信!~』〉
2016年7月20日(水)下北沢GARDEN
OPEN / START : 18:30 / 19:00
料金 : 無料(入場時のドリンク代も不要)
出演 : ATLANTIS AIRPORT / アンテナ / リーガルリリー / HYPERNOVA
チケット予約 : http://peatix.com/event/171436
※この公演のバンド予約はありません。

〈Terminal 番外編『Thanksgiving Day vol.2』〉
2016年7月30日(土)渋谷7th floor
OPEN / START : 12:00
料金 : 2,000円 (ドリンク&フード付き)
出演 : ATLANTIS AIRPORT Acoustic Set / and more

先行予約 :
https://coubic.com/atlantisairport_thanksgiving/263196
Terminal 1/2/3 半券をお持ちのお客様及び、ATLANTIS AIRPORT フライトタグをお持ちのお客様専用のご予約サイトとなります。
チケット予約(※受付にて半券orフライトタグをご提示願います。)

一般予約 :
https://coubic.com/atlantisairport_thanksgiving/380105
※ ご予約は先行予約終了後、7/1以降を予定しております。

・ATLANTIS AIRPORTの作品はOTOTOYにて配信中
http://ototoy.jp/_/default/a/104442

・ATLANTIS AIRPORT オフィシャル・サイト
http://atlantisairport.com

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