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ライダーの夢を叶えたリノベ[後編]難航した物件探しと住宅ローン

ライダーの夢を叶えたリノベ[後編]難航した物件探しと住宅ローン

自宅にバイク専用ガレージをつくり、心ゆくまで愛車をいじりたおしたい―。

そんな願望を叶えるべく、中古一戸建てをリノベーションし、超本格的な「マイガレージ」をこしらえてしまったOさん。ガレージへのこだわりについて伺った前編に続き、今回は物件探しや住宅ローン、その他手続きにおける“苦労話”に焦点を当てる。「中古一戸建てでガレージリノベ」というレアケースゆえの苦難、そして経験に基づく貴重なアドバイスをうかがった。

難航した物件探し

そもそも、「一戸建てリノベーション」を得意とする会社自体がまだまだ少ない。加えて、1階を丸ごと「ガレージ」にリノベーションするとなると、なおのことレアケースだ。“一般的ではない”Oさんのマイホーム購入は、そもそもの物件探しから苦労の連続だった。

「建物内に車やバイクを出し入れするためには、入り口部分をかなり広くとる必要があります。普通の住宅の玄関では無理ですし、リノベーションで開口部を広げようにも構造や耐震性の問題があってなかなか難しい。条件に合うのは飲食店など、最初から開口部を広くとってある“店舗物件”くらいしかなかったんです。当然、普通の住宅に比べて圧倒的に情報が少ないので大変でした。飲食店以外にも床屋さんとか、いろんな店舗物件を6~7軒は見ましたね」(Oさん、以下同)

最終的には築34年、元そば屋の木造2階建てが見つかるわけだが、いざ購入という段になって、思わぬ壁にぶつかることになる。

「建物の種類の問題ですね。そこは1階部分が「店舗」、2階が「居宅(住宅)」として登記されている“店舗兼住宅”だったんです。銀行の話では店舗として登記されている建物を買う場合は住宅ローンを借りられないことが多いらしく、僕らの場合は2階の住宅部分のみ、つまり半分しか出せませんと。いくら購入後にリノベーションして住宅にするといっても、銀行にその理屈は通じません。住宅購入費用とリノベーション工事費用をまとめて住宅ローンで賄うつもりでしたから、目の前が真っ暗になりました」

そこでOさんは売主側へ交渉。購入前に「店舗」から「住宅」へと登記変更してもらうことで事なきを得たという。なお、変更のための費用、数万円はOさんが負担した。

「とはいっても、そこが“店舗”の状態のままだと住宅への登記変更は認められないわけです。僕らがラッキーだったのは、ここはそば屋が閉店した後は貸事務所として使われたので、厨房など飲食店営業用の設備が全て撤去されていたこと。要するに『“店舗っぽい設備”がないから、住宅として登記を変えても問題ない』という土地家屋調査士の判断が下ったんです。これが認められなければアウトだったのでホッとしましたよ」【画像1】リノベーション前の1階部分。もともとはそば屋だったが、店舗営業用の設備が撤去されていたため「住宅」への登記変更が認められたという(写真提供:Oさん)

【画像1】リノベーション前の1階部分。もともとはそば屋だったが、店舗営業用の設備が撤去されていたため「住宅」への登記変更が認められたという(写真提供:Oさん)

Oさんを悩ませた、住宅ローンをめぐる不文律

また、「大変すぎて心が折れかけた」とOさんが苦笑するのは住宅ローンだ。当初は住宅購入費用と、リノベーション費用1200万円の一括借り入れを目論んでいたが、なかなか希望に叶うローンはなかったという。

「前提として、住宅ローンとリフォームローンを別々に組むのは避けたかった。35年かけて返済できる住宅ローンに対し、リフォームローンの返済期間は最大でも15年程度。金利も高いし、二重にローンを組むと毎月相当な負担になってしまいます。ですから、住宅購入費用とリノベ費用をまとめて借り入れできることを条件に探しました。自分で資料を準備し、複数の金融機関をまわって……、昨年のお盆休みはそれに全て費やしましたよ」

近年は中古住宅購入、即リノベーションという流れが浸透してきたこともあり、リノベ部分と一体で組める住宅ローンも増えてきた。それでも一般的な住宅ローンに比べれば情報が圧倒的に少なく、難儀したとOさんは振り返る。

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