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「駐車場シェアリング」貸してよし借りてよしの仕組みとは

「駐車場シェアリング」貸してよし借りてよしの仕組みとは

2015年8月、JAFが「駐車場シェアサービス」をはじめたのをご存じだろうか。インターネットを通して自宅の駐車場やマンション・アパートの駐車場などを貸し出す新しい仕組みだが、その利用のされ方や、狙いとは。現在の反応や利用者の声などを聞いてみた。

「駐車場シェアリング」、コインパーキングとの違いは?

そもそも駐車場シェアサービスとは、使われていない駐車スペースを、インターネットを通じて貸し出すというもの。おなじみのコインパーキングとの違いは、主に1日1台貸切が主流であること、事前にネット予約ができること、料金が明確でカード決済であること、などがある。

しかし、コインパーキングの整備が進んだ昨今、そんなに「駐車場」の需要はあるのだろうか。「JAFおでかけパーキング 予約できる駐車場」として駐車場シェアサービスを開始した、JAFの事業推進本部会員事業課の三浦一成さん、運営にあたっている軒先パーキングの中村欣充さんに聞いた。

「駐車場シェアリングでよく使われているのは、イベントや遊園地、観光地の周辺です。野球やサッカー、コンサートなどのシーンでよく利用されています。公共交通機関の利用を呼びかけているとはいえ、やっぱり便利な自家用車で行きたいというニーズも根強いんです」と中村さん。そのため「施設名+駐車場」の検索で、駐車場シェアリングを知る人も少なくないという。

例えば、海水浴場に行ったとき、地元に住む人が観光客に向けて、「駐車場ありますよ〜」と呼びかける姿を見たことがある人は多いだろう。ごくひらたくいうと、こうした素朴な1日駐車場の「インターネット版」が、駐車場シェアサービスというわけだ。現在のところ、イベント時の利用料はおよそ1回2000〜3000円程度、高いところで5000円くらいというのが相場だそう。通常時はコインパーキングより安い1回500円〜利用できる駐車場もあり、かなりおトク感がある。

それでは、このサービスをJAF会員向けにはじめた理由とは、どこにあるのだろうか。

「JAFでは、ファミリーレストランやカラオケをはじめ、全国の各種施設で優待が受けられる会員向けサービスを行っており、駐車場シェアサービスもその一環です。会員から、外出先で駐車場を確実に確保したいというニーズもありました」と三浦さんが理由をあかす。

サッカーJリーグチーム「川崎フロンターレ」との提携も進む

ちなみに、駐車場不足に悩むサッカーチームもこの駐車場シェアに注目していて、今年6月にはJリーグチーム川崎フロンターレとの提携も決まっている。

「川崎市のサッカー場にも駐車場はあるのですが、試合日には、朝7時には満車になってしまい、まさに争奪戦なんです。また、イベントだけでなく、商業施設などでも、駐車場が満車だと、多くの人が駐車場を探すため、渋滞の原因になるともいわれています。駐車場シェアリングはこうした問題解決にもつながります」と中村さん。何より予約ができるので、現地周辺に到着してから駐車場を探さなくていいのは、時間の節約や運転ストレス軽減にもつながりそうだ。

また、イベントや観光地だけでなく、「遠方の親戚が遊びに来るとき用」「引越し時の作業車の駐車用」などとしても利用されているという。今後、「駐車場シェアリング」の認知拡大によって、また新しい利用のされ方が出てくるに違いない。

とはいえ、上記の川崎のように、すでに市街地であれば、未利用になっている広大な土地などほとんどないようにも思えるが……。

「例えば、病院や歯科医院の駐車場などがありますよね。また、企業や工場の職員用駐車場、商店街の駐車場なども活用できます。もちろん、自宅の利用していない駐車場、月極駐車場の空きスペースなどもあるはず。先ほどの川崎フロンターレの例でも、後援会を対象に事前予約を開始するのですが、後援会に加入している企業や個人の方に向けて、『場所の提供』を呼びかける意味合いもあるんですよ」(中村さん)、なるほど、そう聞くと、がぜん「駐車場スペース」があるように思えてくるからおもしろい。

マンションの「空き駐車場問題」の解決にもつながる

そう、この駐車場シェアリング、ユニークなのは「借りる側」にもなれば、自ら「貸す側」にもなれるということ。JAFにはおよそ1846万人の会員が日本全国にいるが、全国津々浦々の会員に向けて、「使っていない駐車場の活用方法」としても呼びかけているのだそう。

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