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スチャダラパーBoseが車を愛しすぎた社長と語りつくす。「輸入車も国産車も分け隔てなく好き。そう言えるのっていいね」

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▲酒井社長(右)とすっかり意気投合し、話が止まらないBoseさん。お店が藤沢に移転する前からBoseさんはこのお店が気になっていたそうです

居心地のいい場所を作るのって、とても勇気がいるんだよ

日本のヒップホップシーン最前線でフレッシュな名曲を作り続けているスチャダラパーのMC、Boseが中古車情報誌『カーセンサー』にてお届けする人気連載「Bosensor」。カーセンサー本誌で収録しきれなかったDEEPでUNDERGROUNDな話をお届けっ!!

今回はガッティーナにお邪魔した記事(関連リンク参照)の後編です。

編集部ペリー(以下、ペリー):いやあ、輸入車はもちろん国産車も今じゃなかなか見かけない珍しい車がたくさんありましたね。

Bose:しかも決して夢物語じゃない現実的な価格設定のものばかりだから、いろいろ欲しくなっちゃうね。カーセンサー本誌で紹介したG11系シャレードはサイズ感といいデザインといい、完璧なモデルかもしれないし。今までまったく眼中になかった車に驚かされるのも、中古車屋さんに足を運ぶ楽しみだってあらためて思ったよ。

酒井社長:Boseさん、せっかくだからこっちでコーヒーでも飲みませんか?

Bose:うわっ、モノが溢れているけれどなんか妙に落ち着いた空間。とても商談スペースとは思えないですね。

酒井社長:遊びに来てくれたお客さんがくつろいでいかれたりもするので。だからうちではこのスペースをブックカフェと呼んでいます。

▲カフェスペースに置かれた小物はどれも懐かしさを感じさせるものばかり。お店には看板猫がいることもあり、猫の小物もたくさんありました

Bose:自分の好きなもので埋めつくされた本当に居心地のいい空間を作るのは夢なんだよね。僕も時々作りたいなと思うけれど、ふと我に返って「いや、まだダメだ」って(笑)。自分の理想を求めるためにはもっと頑張らないとって思うの。ところで社長はこのお店をオープンしたときから今と同じような車を扱っていたのですか?

酒井社長:僕はもともとメカニック志望で輸入車ディーラーに就職したんです。ところが当時の僕はちょっと生意気で入社前の面接にジーンズで行ったりしていたので、上司が「こいつは新車担当ではなく中古車をやらせた方がいい」と判断したんです。しかもメカニックではなく営業をしろと。で、フィアット ウーノやアウトビアンキ A112、ルノー キャトルなどを売っていました。独立したときもA112なんかをチョコチョコと。でも修理の方がメインでしたね。

Aさん:ねえ社長、作業終わったから確認してみて。OKなら全部締めちゃうからさ。

酒井社長:あっ、わかりました。すぐ行きますから少し待っててくださいね。Boseさん、すみません。ちょっとだけ抜けていいですか?

Bose:どうぞどうぞ。ところで今の方は誰ですか?

酒井社長:うちのメカニックです。アルバイトで手伝ってもらっているんですよ。

Bose:そうなんだ。バイトの人が社長にタメ口で話して、社長が敬語って……。社長の人柄やアットホームなお店の雰囲気が出すぎだよ(笑)。

酒井社長:言われてみれば、僕に敬語を使うスタッフは1人もいないかもしれないです(笑)。

Bose:すごいな。何ナイズされた店だかわからないよ(笑)。

平日の昼間なのに車好きのたまり場に。しかも社長がその中に溶け込んで……

▲酒井社長が好きな車ばかりを集めたら輸入車も国産車も変わったものばかりに!「●●専門店と言えたらいいけど、難しいですね」と笑います

ペリー:それにしてもBoseさん。こののんびりと穏やかな空間。とても中古車屋さんにいるとは思えないですね。

Bose:ほんと。家の近所にある居心地のいい喫茶店みたいだよね。それにしても社長、戻ってくるの遅いなあ。ちょっと外に出て様子を見てみようか……。うわっ、さっきまで僕らしかいなかったのに、急にお客さんがいっぱい来ているし。

ペリー:全部で20人くらいいますよ。しかもみなさん……車を見に来たというより遊びに来たっていう感じだな。なんか普通に喋ってお茶飲んでいるし。

Bose:でもさ、今って平日の昼間だよ。普通、平日の昼間って仕事の人が多いだろうし、中古車屋さんにはそんなにお客さんいないよね。

ペリー:そうですね。お店もこういうときは展示車の仕入れや売れた車の登録に時間を使うんですが……。しかもお客さんがあまりにも店に溶け込んでいて、スタッフとの区別がつきませんね(笑)。

▲お店にふらっと立ち寄ったお客さんに呼びとめられる酒井社長(右から2番目)。ちなみにカメラの後ろ側やお店の外にもお客さんがいるんです

酒井社長:あっ、Boseさん。すみません。お待たせしちゃってて。

Bose:全然平気ですから気にしないでください。それにしてもあらためて見るといろんな車がありますよね。あっちに止まっているのはお客さんの車でしょう? クラシックミニに初代フィアット パンダ。共通点はあるけれど、バラエティに富んだ感じもハンパじゃないし。社長は扱う車をどうやって決めているんですか?

酒井社長:僕は基本的に左ハンドルが好きなんです。でも今は正規輸入車でもほとんどが右ハンドルじゃないですか。だから必然的にちょっと古めの輸入車が増えちゃうんですよね。あとはやっぱりMTが好きだなあ。僕、カーセンサーnetを見るのが好きなんです。面白い車はないかなって検索をかけるんですが、いつも「左ハンドル」「MT」で検索して古い順に見ていくんです。

Bose:マジですか! 僕と検索方法がまったく一緒だ(笑)。つまり社長と僕は趣味がまったく同じじゃないですか。このページを読んでくれているみんなも、自分の嗜好に合う検索方法を探してみることをオススメするよ。気になる車にすぐたどり着けるし、こうやって同じやり方をしている人に出会うと妙に盛り上がるから(笑)。

酒井社長:でも僕は輸入車一辺倒というわけじゃなくて、国産車も大好きなんですよ。僕らが子供の頃はまだ輸入車なんて珍しくて、車といえば国産車だったじゃないですか。その頃の国産車、最高ですよ。

Bose:例えば360ccとか550ccの軽自動車ですか?

酒井社長:いいですねえ。あとは商用車系も好きです。働く車、最高にカッコいいですよ。360ccのサンバーとか。アクティバンとか。軽トラックもいいですね。ちょっとだけ車高を下げて、あとはノーマルのまま乗るのが最高にカッコいい。

Bose:なかなか渋い線にきているなあ。今もその辺がお店に並ぶことってあるんですか?

酒井社長:ありますよ。あとカーセンサー本誌で紹介してもらったシャレードもいいですよね。シャレードって存在自体が変わりものだと思うんです。当時はスターレットやマーチが王道。それなのにあえてシャレードに乗った人がいるから、中古車が存在するんですから。

Bose:昔の国産軽自動車って、フィアットとかに通じる可愛らしさがありますよね。

酒井社長:そうなんですよ。きっとイタリアの街なんかにあっても似合うでしょうね。

Bose:でもそういう車ってどんな人が買っていくんですか? かなり変わり者のような気がするんだけどな。

酒井社長:いやいや、普通の人が乗っていますよ。うちだとそういうお客さんがメインだったりしますし。もちろんそれ1台で全部を賄うわけではないでしょうが。でも珍しい車だし可愛いですからね。女性のお客様も多いです。

Bose:そうなんだ。でも女の子の方が逆に「カワイイ!」という衝動で飛びついちゃうのかもね。

▲車に付けられたプライスボードはおしゃれな隠れ家レストランにありそうな黒板に書かれています。こうした可愛らしい雰囲気も女子の心を捉えるのかも。一言添えられたコメントからは車に対する愛が伝わってきます

酒井社長:うちに並ぶ車はである程度の傾向はあるんですが、これっていう専門店ではないんですよね。僕は時々、「うちはこれ!」というくくりが欲しくなることもありますが。ガッティーナっていう名前は“可愛いメスの子猫”という意味なんです。小さくて可愛い車専門でやりたいからこの名前をつけたんですが、いざお店をオープンしたら意外に大きな車も嫌いじゃないことがわかっちゃって(笑)。

Bose:シトロエン XMが3台あったり、ルノー アヴァンタイムなんていう珍車もあったしね(笑)。でも扱っている車はバラバラでも、そこにお客さんがたくさん集って楽しそうにしているんだから。“くくり”なんかなくても大丈夫でしょう! 今日はありがとうございました!!

【関連リンク】

取材に協力いただいたガッティーナの詳細情報を見るスチャダラパーBoseが粋なラテン車専門店で、熱い国産車を発見!(前回記事)スチャダラパー公式HPtext/高橋 満(BRIDGEMAN)

photo/尾形和美

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