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【鉄道】国鉄大隅線のあゆみが満載! 鹿屋鉄道記念館

写真①(2)

鹿児島県本土の右半分、大隅半島に位置する鹿屋市。

大隅半島の中心地として栄え、海上自衛隊の鹿屋航空基地や「かのやばら園」などが有名です。

鹿屋市役所の一角に木造の三角屋根が特徴的な小さな建物とディーゼルカーが展示してあります。

1987年(昭和62年)3月14日に惜しまれつつも廃線となってしまった国鉄大隅線の歴史を伝える鉄道記念館です。

今回はこの鹿屋鉄道記念館を訪問して、国鉄大隅線(以下、大隅線)のあゆみをたどってみましょう。

旧鹿屋駅の駅舎をイメージして建てられた鉄道記念館

鹿屋鉄道記念館は大隅線鹿屋駅の跡地に廃止された翌年の1988年(昭和63年)10月1日に開館をしました。

木造平屋の建物は廃止と同時に解体された鹿屋駅の駅舎をイメージして建てられました。

館内にさっそく足を踏み入れてみましょう。中に入るとさまざまな展示物が目に飛び込んできます。

鉄道模型の大ジオラマ、実際に使用されていた運賃表や切符、保線区関係の工具などなど……。

大隅線以外にも九州各地の駅で使用されていた案内表示器を始めとする機器や部品がたくさん展示されています。

また国鉄職員の制服や、タブレット(通行票)、通票閉そく機、オレンジカードや記念切符など約400点に及ぶ貴重な資料が勢ぞろいです。

大隅線の現役当時の写真や、鹿屋に初めて鉄道が完成した1938年(昭和13年)の古い写真も展示されているのも大きな目玉です。

写真②(1) 写真③(1)

職員の方が語った大隅線への思い

館内では職員の方が大隅線の歴史を丁寧にわかりやすく解説をして下さいます。

大隅線の歴史、現在の廃線跡の状況、大隅線が実際に走っていた時の様子など非常にわかりやすい解説をして頂きました。

職員の方々は館内の資料の整理や後述する展示車両の清掃など、この記念館を常に守っていらっしゃいます。

訪問時に案内を担当して下さった職員の方はこのように大隅線の対する思いをお話しして下さいました。

「廃止は非常にもったいなかった。今も残っていれば大隅の観光路線として新しく再生できたと思う」

「外にいる車両も動かせるのであれば、動態保存などもしたい。たくさんの人に大隅線の歴史を伝えていきたい」

大隅に、そして鹿屋に鉄道が走っていたことをいつまでも語り継いでいきたい…そんな思いをお話しして下さいました。

筆者もお話を伺いながら、考えました。大隅線が何らかの形で復活をしてくれないか…大隅の新しい観光コースとして生まれ変わらないか……。

もちろん、そう簡単に実現をすることではありませんが、大隅線が廃止になったことを非常に残念に思う気持ちに変わりはありません。

館内を案内をして頂きながら目に飛び込んできた『さようなら 大隅線』の横断幕……。

日常的に走っていた鉄道が明日から走らなくなる…最終列車を見送る人でにぎわった最終日の光景が頭に浮かんできました。

写真④(2) 写真⑤(2)

※プライバシー保護のため、職員の方のお写真とお名前の公表は控えさせて頂きます。

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