「動物を会話できる」女性が明かす 犬に聞いた“心地よい音”とは?

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「動物を会話できる」女性が明かす 犬に聞いた“心地よい音”とは?

犬は音に敏感だ。私の飼っていた犬も、玄関のインターホンが鳴れば玄関に駆けて行き、雷がなればソファの裏側の狭いところに隠れる。電話の着信音やカメラのシャッター音に敏感なところもあった。

人間と同じように犬にも、好きな音、嫌いな音があり、音によってトレスを感じることがあるのだ。

■お留守番中の犬を襲う「音」

飼い主がいつでも家にいれば、音によるストレスも軽減されるだろう。しかし、共働きや一人暮らしの場合、犬が留守番をすることも多い。そこで音に晒され、ストレスが溜まれば、ムダ吠えの原因にもなってしまう。

『犬から訊いた「お留守番のストレスがやわらぐCDブック」』(アネラ著、東邦出版刊)は「動物と会話ができる」という著者のアネラ氏が、犬たちの意見を集めて作った「犬が落ち着く音楽CD」付きの、CDブックである。

■「犬と話せる」著者が犬に聞き取り調査を開始!

犬はどんな音を好み、どんな音楽ならリラックスしてくれるのか。本書の制作に取り組んでから、アニマルコミュニケーターのアネラ氏は音に関するアイデアを思いつくたびに、イベント会場などで犬に訊きとり調査を行ったという。

例えば、人間用のヒーリングミュージックには、鳥のさえずりや川のせせらぎ、波の音など、自然の奏でる音がよく使われている。ならば、犬用のCDにもそういった自然音を取り入れてみては? ということになり、犬に訊いてみることに。

ところが、結果は芳しくなかったという。

鳥の声は気が散ってしまうし、水の流れる音は、お風呂やシャンプーを喚起させてしまうため、お風呂嫌いの犬から不評だった。また、ピアノの音も耳触りで不快感を示す犬やまったく関心のない犬もいて、性格によってかなり意見が分かれたそうだ。

■行き着いた、犬が落ち着く音楽

そこでアネラ氏が思いついたのが、お母さんのお腹の中の音。犬向けの曲に、心音のような音をさりげなく盛り込めたら、犬たちが安心できる効果が得られるのではないかと思ったのだ。

これは数年前、アネラ氏が犬の幼稚園のイベントに呼ばれたときのこと、ドッグトレーナーが犬の興奮をなだめるため、犬に心臓の音を聞かせるように頭を抱え、身体をナデナデしているところを目撃したことが、きっかけの一つだった。

そこで同じように、犬も心臓の音が聞こえる場所に犬の耳をあてると、興奮が落ち着くのではないかと考えたのだ。

また、耳が不自由な犬、耳が遠くなった老犬がリラックスできるように「振動」を意識した音楽を制作。それがCDの中に収められているという。

■アニマルコミュニケーターだからこそのストーリー

犬が怯える音があれば、落ち着く音もある。「アニマルコミュニケーター」という肩書きを持つアネラ氏の“通訳”によって、「ストレスがやわらぐ音楽」が生まれたわけだが、CDはもちろんのこと、そのストーリーを追うだけでも楽しめる一冊である。

(新刊JP編集部)

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