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【連載】あなたの知らないリアルなニューヨーカー /第4回「ゲイカップルのデザイナー・ベイビー」

【連載】あなたの知らないリアルなニューヨーカー /第4回「ゲイカップルのデザイナー・ベイビー」

ニューヨーク在住、TABIZINEライターの青山沙羅です。あらゆる国から人が集まっている、ニューヨーク。この街には集まった人の数だけ、異なる人生があります。世界の大都会を輝かせているのは、この街を目指した人々の希望、絶望、涙、吐息。筆者の心に残る、忘れられないニューヨーカーたちとの出逢いを語ってみましょう。絵空事ではない、あなたが知らないリアルなニューヨーカーとは。

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ニューヨークでは今まで自分が見ることがない、別世界の出来事に巡り合うことがあります。

それはマンハッタンの超高級コンドミニアム(日本でいう億ション)のラウンジで、コーヒーを飲んでいた時のことでした。コンドミニアムの住居者用ラウンジには、香り高いコーヒーや、色々な種類の紅茶やハーブティー、フレッシュジュースが用意されています。

すべて無料で頂けるので「この次は何を飲もうかな」などと考えていました。このコンドミニアムに住むのに、どれだけの費用が必要なのかは知る由もありません。筆者が住んでいるのはクイーンズ地区の安アパートで、ここには知人の引越しのお手伝いに来ただけなのですから。

【連載】あなたの知らないリアルなニューヨーカー /ゲイカップルのデザイナー・ベイビー
(C) Hideyuki Tatebayashi
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高級コンドにリッチなヤッピーのファミリー

マンハッタンビューのラウンジには、子供を連れたヤッピー(都市部に住む、若い知的職業の高給取りの男性)二人が思い思いにソファで寛いでいました。

カジュアルなスタイルであっても、彼らの着ている服が高級ブランドのものであることは見て取れました。筆者とは関わることのない、全く別世界の人間です。しきりに父親に話しかけている女の子は、お人形のようなドレスを着ていました。

母親らしい女性は見当たりませんでしたが、「お母さんがお出かけなので、お父さんが子供の面倒を見ているのね」くらいにしか感じなかったのです。知人は、知り合いらしいその白人のヤッピーと話していました。

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現実離れした、お人形のような女の子

男性は二人とも、知的で人当たりの良い、洗練された30代くらいの白人。女の子は6〜7歳だったでしょうか。透き通るような白い肌に、吸い込まれそうな青い瞳が印象的。美しいドレスを着たその姿は、お人形さんそのものでした。

ラウンジを離れた後、「あの人たちをどう思った?」という知人の質問に、意味が分からずポカンとしました。

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ここはニューヨーク。ゲイカップルのファミリー

「彼らはゲイなのよ」という言葉に、すぐには状況が呑み込めませんでした。ここが自由の国アメリカ、ニューヨークという現実をまだ実感していなかった頃のことです。2組のヤッピーファミリーと思い込んでいたのは、実は1組のゲイカップルのファミリーなのでした。イメージしていたゲイと違ったので、全く結びつかなかったのです。女の子は、ゲイカップルの血が繋がった子供だというのです。でも、ゲイカップルでどうやって?

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