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古民家リノベ[2] 依頼先は相見積もりで5社を徹底検討

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元住宅誌の編集長、リフォーム専門誌も担当していたのでリノベーションにあたっての依頼先探しは得意中の得意。どうしたら自分の夢を形にしてくれるパートナー(依頼先)に出会えるか、そんなノウハウ記事も数々つくって読者にアドバイスしてきた。ただし今回、場所は鎌倉、物件は築90年のはかなげな平屋。いままで取材してきたケースとはちょっと勝手が違う。とまどいつつも、決まったからには早く新居に住みたい一心で、契約と同時にパートナー探しの情報収集にとりかかった。●連載「元編集長の鎌倉古民家リノベ移住」

10誌以上の住宅情報誌の編集長を経験してきた筆者が、都内マンション暮らしから鎌倉の築90年古民家への移住を決意。物件との出会い、リノベーションのパートナー探し、プランの検討、コストダウン方法など実体験に基づくノウハウや失敗談を含めた本音を7回連載でお伝えします。

盛大に情報収集して、相見積もりの候補会社を絞り込む

分からないからこそ、まずは情報収集。リフォーム専門誌担当時の知識をフル動員し、更に最新情報を仕入れるために情報誌を入手し、伝手を頼ってヒアリングし、今回のケースを得意としそうな会社をピックアップ。そして候補を絞って相見積もりで比較検討しようと考えた。ちなみに「相見積もり」の流れは以下。

1.情報収集を徹底的にして、相見積もりを依頼する候補を決める

2.各社に同じ条件で要望を伝え、見積もりを依頼する(相見積もりであることを開示)

3.期限を決め、具体的な「プラン」「概算見積もり」の提案をもらう

4.各社の提案が出そろったところで、比較検討する

5.依頼先1社を選び、詳細検討へ。他社はきちんと断る

相見積もりの社数は、多いほうが選択肢も増えてさまざまな提案をもらえて良さそうだが、3社程度が理想といわれる。実際に現場まで行って、同じ説明を繰り返し、質問に答え、必要な資料を送る、という一連の作業を同時に進行しなければならない。依頼する会社が多くなるほど、その一連の対応にかける時間や手間が増えることになるので、欲張ればいいという話ではない。私の場合、絞り切れず特徴の異なる4社に声掛けし、遠方の会社ばかりで心配になり地元工務店も加え、計5社での相見積もりとなり、やはり大変だった(笑)。

相見積もりをする際、重要なのは各社に同じ条件で話をすること。私は口頭の説明に頼らず、自分の要望を箇条書きにして、更に間取図には既存物件で残したいところ、周囲の視線が気になるところ、リフォーム後の間取り私案など具体的に示したレジュメをつくって、全社に同じものを渡した。

【画像1】どう暮らしたいかを自分なりに考え、「古民家の雰囲気、建具などはできるだけ活かす」「縦空間を活用」「通風採光よく」「基本性能を確認・補強」などリフォームの要望ポイントを箇条書きで17項目、プラスαであるとうれしいものを列挙。要望を記入した間取図、購入時の図面などを相見積もり依頼時に全社共通の資料として渡した。

相見積もり5社の比較検討で大混乱

相見積もりをして実感したのは、提案の段階から既に各社で大きく異なるということ。ほぼ同時にお声掛けしていながら、アポイントが取れるまで、さらに比較検討できる具体的な材料をご提案いただけるまで、どんどん差が開く。実際、現地視察後に「提案プラン」と「概算見積もり」をいただくまでの期間は最短10日~1カ月以上、残念ながら期日を過ぎても返答がない会社さえあった。現地に出向く回数も最低1回、多いところで3回。自宅マンションへの来訪、先方事務所での打合せなど、ダンドリや打合せ回数もさまざま。早く提案していただいた会社には、最後の提案が出そろうまで返事をお待ちいただくので、これも心苦しかった。

【図1】相見積もりを依頼した5社の特徴

さて、図1にように5社の「提案プラン」と「概算見積もり」が出そろった。プランはもちろん各社異なる上に、それぞれ2案程度ある。金額的には、一番高いところと安いところでは2倍以上の開きという驚愕。古民家となると、基礎や構造など、気になるところに手を付け始めるときりがない。住宅性能にはこだわりたかったので、単に値段だけの比較はせずに、細かくプランと見積書を見比べる。見比べても分からないので説明を聞く。プランは気になるところを指摘し、修正していく。そのやりとりを全社と行う。大混乱で大忙しだが、3社に絞れなかった自分の責任だ。

依頼先の決め手は「プラン」、「価格」、そして「相性」

大混乱の中、相見積もりを通じて何度も顔を合わせ、やり取りをするうちに、各社のペースや個性も分かってくるものだ。プランで気になるポイントがあるとき、コストを下げる手法の相談をするとき、やりとりはスムーズで遠慮なく話せるか。どんな対応と代案があるか。

最終的に選んだ会社は、結果的には最初のプラン提案が一番良かったところ。ただし、プランだけで選んだのではなく、コストやプラン修正などのコミュニケーションがスムーズだったことが決め手。カタチのないものをつくる場合、共通言語で話ができるかがとても重要だ。最初のプラン提案が素晴らしかったのも、伝えたこと以外の深い意図を汲み取ってくれたからだと思う。同じプランで見積もりをさせてほしいと申し出てくれた会社もあったけど、絶対同じものにはならないはず。実際工事が始まってみて、完成までの約3カ月間毎日のように確認事項などのやりとりをすることになり、この「相性」「感性」「フィーリング」といったものを重視して良かったと実感した。

賢く比較検討するために相見積もりは必須だが、価格だけで比べるのはもってのほか。「プラン」「価格」だけでなく、やりとりを通じて見えてくるその会社の個性や「相性」もきちんと見極めて選んでほしい。ここで選んだプランについては、次回ご紹介!
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/02/106028_main.jpg
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