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田舎の空き家を地域活性の起爆剤に? 福岡・志賀島で新たな試み

田舎の空き家を地域活性の起爆剤に? 福岡・志賀島で新たな試み

全国で深刻化し始めている空き家問題。人口が増加傾向にある福岡市でも、エリアによっては年々空き家が目立つようになり防災や衛生面での問題、景観の悪化を招いている地域も出始めてきている。「志賀島」という島が福岡にあるのはご存じだろうか。この島は人口が約1800人、福岡市の東側に位置する島であり、新鮮な魚やサザエ・ワカメなどが獲れる漁師のまちだ。志賀島での空き家の取り組みについて取材した。

美しい自然に囲まれ、スローな雰囲気に癒やされる志賀島。しかしその反面、過疎化が深刻に

この島は「市街化調整区域※」に指定されているため世帯のほとんどが先代から土地や住宅を引き継いで生活しており、島の大半が漁業や農家を営んでいた。しかし、産業構造の変化や最近の漁獲量減少に伴い島内での仕事が激減、若者の流出が顕著になってきている。漁師に至っては平均年齢60代と高年齢化が進んでいる。またひと昔前は集落にも観光客向けの店が点在していたが後継者がおらず今は数店舗の営業に留まっている。その状況を何とかしようとカラクリワークスの山崎さんは志賀島で「空き家バンク」をスタートさせる。

※市街化調整区域とは……都市計画法7条によって定められることとなった都市計画区域の一つで、市街化を抑制すべき区域のこと。この区域内では原則的に宅地造成などの開発行為が禁じられ 、市街化を抑制することとしている。なお、個人の一戸建て住宅や土地の売買は市の許可が降りれば可能だが、例えばもともと農地だった土地を一戸建て住宅に変更する等の用途変更は不可、また賃貸は原則禁止とされている。【画像1】県内で唯一本土から橋で渡れ、市内から車で30分程で遊びに行くことができる島。夏はサーファーや海水浴客で賑わい、また最近は自転者愛好者やランナーたちが輝く海の水面を目で楽しみながら全周9.3kmの島をぐるりと一周している姿を見かけることが多くなった(画像提供/カラクリワークス) 【画像1】県内で唯一本土から橋で渡れ、市内から車で30分程で遊びに行くことができる島。夏はサーファーや海水浴客でにぎわい、また最近は自転者愛好者やランナーたちが輝く海の水面を目で楽しみながら全周9.3kmの島をぐるりと一周している姿を見かけることが多くなった(画像提供/カラクリワークス)【画像2】漁師のまちの志賀島。住宅地から5分圏内に港がある(写真撮影/フルカワカイ) 【画像2】漁師のまちの志賀島。住宅地から5分圏内に港がある(写真撮影/フルカワカイ)【画像3】お土産屋さん。店主の高齢化も進む(写真撮影/フルカワカイ)

【画像3】お土産屋さん。店主の高齢化も進む(写真撮影/フルカワカイ)

人口減少が進む島。まず小規模事業者誘致を最優先に

この「空き家バンク」では地域活性化のための志賀島移住を目的とし、主に小規模事業での出店を希望する方に島内の賃貸物件を仲介するほか、空き家の管理、地元民や店舗のオーナー同士との交流の場の創出やDIYによる改修に関するアドバイス、ウェブを使った情報発信等も行い、島全体の活性化の一翼を担う。

今までは市街化調整区域では物件の売買以外は禁止とされていたのだが、福岡市が事前調査を行った結果、市街化調整区域に住みたいというニーズがあることが分かったのだ。2015年10月に住居および店舗用途の賃貸を認める規制緩和に合わせた取り組みだ。通常「空き家バンク」と言えば居住を主とした空き家の登録が多いのだが、ここでは創業・開業することを前提とし、居住に関しては歓迎ではあるがあくまで任意となる。事業者誘致が第一優先事項だ。そのワケとはなんなのだろう。

持続可能な地域運営のために必要な産業と雇用の創出を

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