海外で人気の掲示板「4ちゃんねる」管理人が来日 ひろゆきとソーシャルメディアを語る

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4chanの創設者ムート(写真・中央)

 日本最大の掲示板サイトといえば「2ちゃんねる」だが、同じように英語圏では画像掲示板「4ちゃんねる(4chan)」が人気になっている。2011年7月27日のニコニコ生放送「ソーシャルメディアってなぁに?」では、その4chanの創設者ムート(Moot/ハンドルネーム)氏と2ちゃんねる創設者のひろゆき氏が対談。ソーシャルメディアに対する意見を交換した。

 日本のアニメが好きだったというムート氏は画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」を見て、日本語は読めないにしても、更新するたびに新しい画像が登場することに魅力を感じたという。そこで、アメリカでも「ふたば☆ちゃんねる」のようなものができないかと、2003年に立ち上げたのが4chanだった。現在、4chanには1200万人のユーザーがいて、1ヶ月のアクセス数は5億もあるという。ムート氏はこの4chanの経験を生かして、現在は複数のユーザーで画像を編集して遊べる「Canvas」というサイトも運営している。

 2ちゃんねるも4chanもユーザーの活発なやり取りから、独自の文化が創り出されていった一種のソーシャルメディアと言える。番組終盤には、そんな巨大掲示板の創設者2人に、視聴者から「ソーシャルメディアの最終形は何かという質問が寄せられた。

 これに対しひろゆき氏は「そんなのないでしょう」とあっさり。匿名と実名、どちらを選ぶかという問題もあって、1つには絞れないのではないかという考えを示した。一方のムート氏は「ディアスポラ(離散、分散)」だと答える。

「自分のブログ、自分の世界を作って、他のブログと連携を取る。今すぐには無理だけれど、例えば、自分のノード(ネットワークの一要素)を持つようになる可能性もあると思う。現在はフェイスブックのような1ヶ所に集中しているけれど、もっと分散された形になっていくだろう。マイクロソフトに対するグーグルのようなものが出て来て、新しいサービスが提供されるのではないか」

 巨大ソーシャルメディアによる独占を否定するという点では、両者の描く未来像は似ていると言えそうだ。

(野吟りん)

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]「究極のソーシャルメディアとは」部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv57271090?po=news&ref=news#1:02:40
・4chan – 公式サイト(英語)
http://www.4chan.org/
・Canvas – 公式サイト(英語)
http://canv.as/join

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