麗蘭、師走恒例ライブ「公平が弾いてくれたら、それは麗蘭だ。」

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麗蘭、師走恒例ライブ「公平が弾いてくれたら、それは麗蘭だ。」

仲井戸“CHABO”麗市と土屋公平によるロック・ユニット 麗蘭によるワンマンライブ【麗蘭 2015「Walk On」】が12月6日、ビルボードライブ東京で行われた。

 恒例となった12月のビルボード公演も今年で7年目。麗蘭ならではの幅広い年代の観客が会場をいっぱいに埋め尽くすなか、この日のタイトルにも掲げられた「Walk On」でショーの口火は切られる。「ゆく歳 くる歳」「Yes We Can 2015」など、時事ネタを盛り込んだ師走ライブならではの定番曲のほか、毎年必ず1曲盛り込まれるのがクリスマス・ナンバー。今年はなんと仲井戸のソロ曲「プレゼント」を、“この日のためだけに”クリスマス・アレンジで披露。2015年もまた無事に麗蘭から、音楽という素敵なクリスマス・プレゼントを受け取ることができた。そう思わせてくれる、毎年恒例の展開がファンにとってはなにより嬉しい。

 本編の終盤に歌われたのは、音楽シーンの礎を築いたブルースマン&ソウルマンの名前を1人ずつ敬愛を込めて丁寧に歌い上げる「今夜R&Bを…」。悲しいかな、ここ最近は毎年必ずといっていいほど、歌詞に登場するミュージシャンや仲井戸とともに日本の音楽シーンを築いてきたミュージシャンがこの世を去っており、それらが曲中に織り込まれた。

 今年はニューオーリンズ音楽の代表的ソングライターのアラン・トゥーサン、そして関西の音楽シーンを代表するギタリストの石田長生について、残念ながらここで触れなくてはならなかった。それでも「今夜R&Bを…」は決して哀悼歌ではない。温かみ溢れるサウンドの上で名前が歌われるたび、彼らが優しく自分の背中を押してくれているような、前向きな気持ちになれるメッセージ・ソングだ。

 アンコールでは、土屋ボーカルによる「クレージーホース」に続き、昨年他界したギタリスト、ジョニー・ウィンターに捧げた「Go Johnny Go」。疾走感溢れる爽快なR&Rのエンディングには、ウィンター兄弟の相棒リック・デリンジャーの印象的なギター・リフが鳴り響き、思わずニヤリ。そして、フィナーレは仲井戸が13年ぶりにリリースしたアルバム『CHABO』より、土屋の参加した楽曲「歩く」。「公平が弾いてくれたら、それは麗蘭だ。」という仲井戸の言葉が、活動25年の重みをシンプルかつダイレクトに伝えてくれた。

 亡きアラン・トゥーサンも毎年のように立っていたビルボードライブのステージで、音楽に対する真摯な気持ちと溢れんばかりの愛情を届けてくれた麗蘭。今年もまた、彼らとともにこの1年を振り返り、新しい1年に向かって歩き出せることに心から感謝したい。

Photo: 三浦麻旅子

◎公演情報
【麗蘭 2015「Walk On」】
ビルボードライブ大阪 2015年12月5日(土)
ビルボードライブ東京 2015年12月6日(日)
http://www.billboard-live.com

◎アーティスト情報
麗蘭 オフィシャルサイト
http://www.up-down.com/040reiran/index.html

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