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書き手の“顔”が、LIGのオリジナリティになる

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ウェブ制作会社のオウンドメディアでありながら、月間650万PVを集める「LIGブログ」。記事執筆者の大半は専業のライターではなく、エンジニアやデザイナーなどLIGで働く80人の社員たちだ。そのコンテンツは、なぜ人を惹きつけるのか。新たに編集長兼広報担当に就任した永田優介(ナッツ)さんに、LIGブログのつくり方を聞いた。


永田優介(ナッツ) / 株式会社LIG  LIGブログ編集長

1987年生まれ。大学卒業後、インターネット通販サイトを運営する企業に就職し、マーケティングや異業種企業とのアライアンス業務などに携わる。2014年にウェブ制作会社LIGに転職。様々な企業のオウンドメディア運営を手がけ、2015年9月1日付けで同社の看板であるLIGブログの編集長兼4代目広報担当に就任。

いいね!の数より、ファンの数

――これから編集長を務めるにあたって、ナッツさんが考えるLIGブログの編集方針は?

僕らがよく言っているのは、記事をつくる現場が楽しければ、できあがった記事も楽しくなるということ。それに読者がメディアのファンになるときって、ブランドより先に、前に立っている書き手のファンになるんだと思うんです。僕らがちゃんと顔を出したり、「こんにちは、ナッツです」って自己紹介から書き始めて自分たちの人柄を見せることが、ほかには真似できないLIGらしさじゃないですかね。

――ただPVを稼ぐだけでなく、読んでファンになってもらうところまでがLIGブログの目標なんですね。

そうですね。ファンをつくるっていうのはこれまでも社内の共通認識としてあったんですが、それをより強いものにしていきたいです。メディアを運用する人は、多かれ少なかれ、アクセスを稼ぐためにSEOを意識すると思うんですけど、僕としてはその記事が本当に面白いのならSEOは完全に無視してもいいんじゃないかと思っていて。ググっても出てこない情報を発信していきたいですね。ネタに対する書き手の熱量が伝わる記事であれば、おのずと面白いコンテンツになると思っています。

このネタだとPVが取れなさそうだからダメっていう判断じゃなくて、「いいね!」の数は少なくてもコアな人にだけは刺さる記事があってもいいし、そういう情報こそ発信していきたい。これだけサイトが大きくなっているからこそ、社員が書きたいことを書ける雰囲気をつくらなきゃいけないなと考えています。

編集的なところで強いていうなら、ウェブメディアで面白い記事をつくるには、かかわる全員がネットを好きじゃないといけない。たとえば雑誌に載せるのであればいいインタビュー記事だったとしても、ネットの面白さや文脈を理解していなければ、ウェブで読んでも面白くなかったりすることがありますよね。逆に、プロのライターではなくてもネットの文脈をわかっていれば、ネットらしい切り口を考えて記事を面白くできます。ウェブで面白い記事を読んだらチームにシェアしたり、この表現は超面白いじゃんっていうのを雑談ベースで話したり。LIGブログの書き手の大半はエンジニアやデザイナーなどほかの職種で働く社員ですから、一つひとつの記事のクオリティを上げるためには、そういうことの積み重ねが大事になるんです。


新しいカルチャーをつくるための姿勢 

――今後、ナッツさんがLIGブログでやりたいことってありますか?

ゆくゆくは表現の仕方もテキストに限らず、「こんな表現をしちゃっていいんだ!」って驚くような可能性を見せていきたいと思っています。ブログという言葉はweblogの略なので、テキストには限らない。ネットができた当初はログを残す方法はテキストくらいしかなかったかもしれませんが、今なら動画で残すのもありだし、イラストでも漫画でもいい。伝えたいことを表現するうえでテキストに勝る方法があるのなら、コンテンツの幅はどんどん広げていきたいですね。

LIGの掲げる目標は、社の理念である「Life Is Good」なカルチャーをどんどんつくっていくこと。カルチャーをつくる人って、最初はみんな新しいことをやるんだから、人から「なんだあいつ?」って思われるわけじゃないですか。これまでの概念を崩していくっていうことも含めて、LIGの代表はそれを「ロックなメディア」と称しているんですけど、僕は個人的に「歌舞伎」っていう表現がすごく好きなんです。

歌舞伎って、江戸時代の初めには変わっているっていう意味の「傾奇者」だったわけで、それが今は伝統文化になっている。それってすごいことですよ。新しくカルチャーをつくっていく僕らは傾奇者でなきゃいけないと思うし、傾奇者たちがスポットライトを浴びる場所として、LIGブログをどんどん大きくできればいいと思っていますね。

監修:リクナビネクストジャーナル編集部

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