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高校卒業後の大学進学は普通?苦悩を乗り越えた人生の先輩に聞く

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高校を卒業して大学や専門学校に進学し、就職をする。そんな人生の道筋を必ずしも“正しい”と思う必要はない。
 
高橋まりさん(27)(※)は高校を中退し、大検(※)を取得した後、フリーターとして化粧品販売の仕事を経験した。
 
そして去年の春、大学に入学した。遠回りして入学した彼女だからこそ、改めて感じる大学入学の意味や、高校生がこれから生きがいを持って人生を歩むために必要なアドバイスを教えてもらった。
 

何のために勉強をしているのかわからなかった

「親がとても厳しかったので、中学受験では自由な学校を選びました」

 
と、有名私立の中高一貫校への入学理由を話す高橋まりさん。
 

「偏差値が高い進学校でしたが、私服・ピアス・茶髪OKで、規則もほとんどなかったんです。だからこそ、自分で善悪を判断して考える力が身についたと思います」

 
と、中学時代を振り返る。
 
勉強は、昔から親に強いられてやっていた。将来の夢や目標もなく、何のためにしているのかわからなかったという。徐々に学校にも馴染めなくなり、勉強の意欲が出ないため成績も下がっていき、一貫校ではあったものの、3年生の時に高校進学を諦めた。
 

 
その後、自分のペースで勉強したいと思い、通信制の高校に通うも、小学校の基礎勉強から始まる授業に逆についていけず、すぐに断念した。そして16歳の時、大検試験を受ける。大検は大学・短大に行くための資格になるので、持っておこうと思ったのだそう。
 

働いたからこそ見えた、大学進学の意義

 
その後、昔から興味のあったメイクのスクールに1年間通い、19歳から百貨店で化粧品の販売員になる。
 

「学校に行かない間、デパートである美容部員のお姉さんと出会いました。優しくて、よくおしゃべりしてくれるその方の影響もあって、仕事を選びました」

 
とその理由を話す。
 
そして7年近く販売員として働いた。大学に通おうと思ったのは、その仕事で経験したことがきっかけだった。
 

「立ち仕事なので、体力的に長くはできないと思いました。また、働いてみて、女性や貧困にまつわる社会問題に関わる人と出会い、もっといろんなことをやりたいという気持ちも出てきたんです」

 
働いてきたからこそ見えてきた世界があったのだ。
 

 

「でも今の経歴では就職しにくいこともわかった。自分の希望の就職をするには大学を卒業しておくことが必要だと思い、進学を目指しました」

 
販売員をやめ、受験勉強に励んだ結果、みごとに都内の私立大学に合格した。
 
大学は、「人生を生きやすくする」ための、ひとつの手段にすぎないと高田さんは言う。
 

「私は他に何もなかったから大学に行きましたが、たとえばダンスや演劇をやりたいという人や、専門技術などを持っていて、その仕事でやっていきたいのならば行く必要はないと思います。良い大学に行くというのは、自分の希望の仕事につく確率を上げることなのだとわかりました」

 
と、大学進学の意義を自分なりに理解したと話す。
 

学校以外にも、刺激はたくさんある

 
「先生は、学校以外の場にもいる」と高橋まりさんは話す。
 

「テレビを見たり本を読んだり、ライブに行ったりイベントに参加したりと、新しい知識や世界を見つける場所はあふれています。そうやって見聞を広げれば、進路も自分で責任持って考えて、決められる」

 

 
と、自身の体験から、人生の正解や進路を決断する材料は学校以外にもあることを強調した。
 
大学では障がい福祉や、児童福祉、心理学などを学んでいる。
 

「今年から2年生になり、実習が始まるので楽しみです。10歳近く年の離れた同級生から恋の悩みをされることもあるんですよ!」

 
と、充実した大学生活を話してくれた。
まだ決まってはいないが、福祉の分野で仕事をしていきたいそうだ。
 
何事も「皆がそうだから」と思う必要はなく、本当に自分にとって大切なものは何なのか、どうなりたいのかをしっかり考える。
 
人生の道はひとつではない。そう身をもって発言してくれた高田さんのお話から、進路を悩んでいるみんなも得るものがあるはずだ。
 

 
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※プライバシーの観点から仮名となります
※大学入学資格試験…大学に入学する学力の有無を判定し、合格者は高校卒業者と同等の資格が得られる国家試験のこと

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