出家僧が教えるストレスない毎日をつくりだす方法

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出家僧が教えるストレスない毎日をつくりだす方法

 仕事や人間関係など、誰もが何かしらの悩みを抱えながら日々を過ごしているものだ。しかし、それはストレスとなってあなたを蝕む。解消するにはどうしたらいいのだろうか。

 『反応しない練習』(草薙龍瞬/著、KADOKAWA/刊)では、こうした悩みを「ブッタの考え方」を原始仏教に学ぶことで解決していく。原始仏教とは、2500年以上前のインドでブッダが説いていた、最も古い教えのことだ。
 本書では「独立派」出家僧である草薙氏が、ブッダの「超合理的で、超シンプル」な教えを日常生活に活かす方法が紹介されている。

■「決めつけ」や「思い込み」をなくす3つの方法
 人が悩んでしまう理由の1つは「判断しすぎる心」にある。「判断」とは、この仕事に意味があるとかないとか、彼と自分を比較すれば、どちらが優れている、劣っているといった「決めつけ」「思い込み」のことだ。「どうせ自分なんて」という自虐も判断。「失敗した」という失望や落胆も判断だ。「うまくいかないのでは?」という不安や尻込みも、「あの人はキライ、苦手」といった人物評も判断の一つになる。

 こうした判断は、不満、憂鬱、心配事など、たくさんの悩みを作り出す。ならば、ムダな判断をしなくなれば、心は軽くなるということだ。ムダな判断から自由になる方法を本書では3つ紹介している。

1、「あ、判断した」という気づきの言葉
 シンプルに「判断に気づく」こと。「失敗したかも」「あの人は苦手」といった思いがよぎったときは、「あ、判断した」と気づくようにする。

2、「自分は自分」と考える
 「世間にはこうした人もいるかもしれないが、わたしはこうしよう」と、他人と自分との間にきっちりと線を引いているというのが、ブッタの考え方だ。「人は人。自分は自分」という明快な境界線を引くのだ。自分の心は、自分で選ぶこと、決めること。つねに自由に、独立して考えなさい、というのもブッダの思考法。

3、いっそのこと「素直になる」
 素直になれば、自分が一番ラクになれる。自分はエライ、正しいという「慢」の心に固まってしまうと、周囲との間に壁ができ、人と分かり合えなくなる。「慢」に囚われてしまった人にとって、「自分の正しさ」を手放すことは、自分を否定することになるため、なかなか素直になれない。
 こういうとき、仏教を活かすなら「方向性を見よう」ということになる。「方向性を見る」とは、仏教の中の「正しい思考」と呼ばれる考えの一要素。自分のこれからの方向を見ること。そして、自分は正しいと思い続けたいのか、正しさにこだわらない、素直な自分を目指したいのを選択するのだ。

 ブッダの教えは、実用的で合理的な現代にも使える考え方だ。何かに悩んだとき、ブッダの教えから、悩み解決のヒントをもらえるだろう。
(新刊JP編集部)


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