ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

二世帯住宅の実態[2] マスオさん家族の本音に迫る!

DATE:
  • ガジェット通信を≫

二世帯住宅の実態[1]では“マスオさん”=娘夫婦同居が増えている調査結果を紹介した。今回は、実際に娘夫婦との二世帯住宅を建てて暮らしているご家族を2軒訪問取材!本当にマスオさんは幸せなのか?? 興味津々でお邪魔した。
近居から同居へ。「私はメリットばっかり!」妻の笑顔が全て

1軒目の二世帯住宅訪問は、東京都豊島区に5年前新築されたお宅。約70坪の敷地に建つ2階建て。
1階が子世帯、2階が親世帯の独立型。内部2カ所に行き来できるドアがある。

【画像1】ヘーベルハウスの二世帯住宅。3階屋上からは富士山や花火が見えるロケーション(写真撮影:藤井繁子)

訪問した日、親世帯はご不在。子世帯が1階のお住まいで迎えてくれた。
40代前半のご夫婦と大学生のお嬢様、という3人家族。妻の実家建て替え時に、近居のマンション住まいから、二世帯同居を決意。
新築同居後5年目の感想を、まずは中心人物(?!) と思われる子世帯の妻に伺った。

【画像2】右が子世帯の妻=親世帯の娘。左が、そのお嬢様=親世帯の孫。終始明るく楽しげな家族の中心に、妻の笑顔あり!(写真撮影:藤井繁子)

「最初、自分の親でも同居は面倒かもなぁ…と思ったのですが、実際生活してみて私はメリットばっかりです!」と妻。フルタイムでお仕事されていて
「両親が隣に居てくれるので、子どものために仕事を切り上げないといけないとか、出張し難いとかが無くなりました」。これが夫の両親との同居では、気を遣ってできないだろうと。
「基本的には別居と同じ生活感ですが、親が元気かどうか『電話しなくっちゃ!』と気に病まなくても、気配で分かるので安心です」

現在大学生のお嬢様=孫の感想はどうだろう?
「おばあちゃんが毎日お弁当をつくってくれたり、夕食は週3回くらい2階で食べたりと私が一番行き来しています」。お母様はご自身の弁当をつくりついでに、孫&婿の弁当もつくってくれると言う。

「お母さんが2人いる感じで面倒なこともあるけど(笑)、この家全体を自由に使っています」と、孫にとっては2階の親世帯ゾーンも自宅同様に居心地良く、祖父母が家族として一層近い存在になっている様子。これは、親世帯にとっても何よりの幸せに違いない。

さて、今回の目的である〝マスオさん〟である夫はどうなのか?本音を妻の前で語れるのか!?
「女系家族って女どうしのケンカが多いんですよねー(笑) 義父と私は見守ることにしています」、意外とサッパリ言ってしまう。

【画像3】ご自身も地元なので、〝マスオさん〟同居の不安は少なかったと言う夫(写真撮影:藤井繁子)

「妻の両親が元気なうちに同居して良かったと思うのは、地元のコミュニティに両親がつないでくれた事。寝込んでからでは、そうは行きませんから」。確かに、後ろ盾があり近所付き合いがスムーズに行くのも、二世帯同居のメリットだ。

「実は、一番甘やかされてるのは僕ですね。『ごはんあるのか?』といつも気にかけてくれたり、電球一つ換えてあげるとヒーロー扱いですし(笑)」。息子が初めてできたように、義理両親がとても大切にしてくれるようで、こちらの〝マスオさん〟は二世帯同居の恩恵で幸せそうだ。独立型の二世帯住宅設計、共用の屋上に工夫

前回、二世帯住宅の実態[1]の記事で紹介した調査で、マスオさん候補の不安に「一人になれる時間・場所がない」というのがあった。
こちらの二世帯住宅の場合、上下階で独立した空間なのでマンション上下階のようなものだが
『としお階段』(当家マスオさんのお名前)と呼ばれる階段があった。(画像4)

【画像4】オープンなスケルトン階段はリビングのアイコン的存在。中庭に面した吹抜けの大窓で明るいリビングルーム(写真撮影:藤井繁子)

「屋上は太陽光パネルと家庭菜園にも使っていますが、富士山が見え気持ちのよい場所なので、1階から2階の親世帯を通らなくても、3階の屋上へ直接上がれる設計にしています」と夫。実は途中の2階にもベランダがあり、喫煙スペースとなっているため『としお階段』と呼ばれているようである。なるほど独り、寛ぎのスペースがそこだ。

最後に妻が「親の介護が必要になったときには、上下階を交代しようと話しています」と。そんな風に、将来住み継いでゆく話しができるのも二世帯住宅を建てることのメリットと言える。〝ゆるく〟つながる空間と親子関係が、今っぽい二世帯住宅!

続いて訪問した二世帯住宅は、東京都杉並区で賃貸住宅を併用する大型の3階建て。
元々、親世帯経営の賃貸アパートに入居していた娘夫婦世帯を伴った、二世帯住宅+賃貸住宅への建て替えというケース。

1階2階が賃貸住宅(5戸)、3階がオーナーである親世帯&子世帯の二世帯住宅フロアになっている。

【画像5】都市型住宅が得意なヘーベルハウスの賃貸併用二世帯住宅。ブラックのタイルが映える3階建て(写真撮影:藤井繁子)

二世帯住宅フロアは玄関も全て独立した形式で、マンションの隣住戸という感覚。
唯一、つながっているのがバルコニー部分。ヘーベルハウスが『そらの間』と呼ぶ空間で、こちらは親世帯からも子世帯からも出入りできるようになっている。

【画像6】『そらの間』と呼ばれるバルコニーは、外からの視界を遮る壁が設けられ都会でもプライバシーが守られる。(左)親世帯から見たバルコニー、子ども用プールの右手が子世帯住戸。(右)子世帯リビングからは、左手に親世帯住戸が見える(写真撮影:藤井繁子)

二世帯住宅を玄関や内部ドアでつながず、このバルコニーのような外部空間を共有してつなぐ形は
都市の二世帯住宅として、理想的な〝ゆるい〟つながり方だ。(敷地が大きくないと無理だけど…)
二世帯住宅の実態[1]の記事で紹介した、キッチンやランドリーの『シェア』に通じるものでもある。先輩〝マスオさん〟が語る、二世帯同居のコツ

こちらで、お話を伺ったのは60代前半の親世帯ご夫婦。本日、子世帯の夫はご不在だったが、実はお父様も先輩〝マスオさん〟という事で「干渉し合わない『自分の事は自分で』というスタンス。私も先代との関係で、それが良かったですから」と、二世帯同居のコツを語ってくれた。

【画像7】一人娘であったお母様の実家を引き継ぎ、建て替えられた。明るいインテリアが似合う若々しい親世帯(写真撮影:藤井繁子)

お母様は「娘が3人いるのですが、やはり娘夫婦と住むことができて安心しています。孫たちからもエネルギーをもらえますしね!」娘さんの息子たち、孫との交流を楽しんでいるご様子。
娘婿の〝マスオさん〟には「自分も経験してきたので、特別な気を遣わないようにしています」とお父様。

【画像8】親世帯キッチンはステンレス基調の大きなオープンキッチン。お料理が趣味のお父様が腕を振るう〝男のキッチン〟娘さんとヤンチャ盛りのお孫さんたちと一緒に(写真撮影:藤井繁子)

【画像9】子世帯は、カフェ風キッチンで手づくり感のあるナチュラル・インテリア(写真撮影:藤井繁子)

一方、隣の娘さんは「でも、一番気を使っているのは母だと思います」と、ねぎらいながら「いざというときに、子どもを預かってもらったりして助けてもらっていますし」
やはりこちらも、娘夫婦同居のメリットは多いようだ。

2軒の娘夫婦二世帯住宅に共通していたのが、近居から同居へと段階を踏んでいる点。そして二世帯のつくりも親世帯・子世帯それぞれが独立している形。これが、二世帯同居成功の方程式に思えた。
そして、親は干渉しない&娘は依存し過ぎない。自立した関係性が円満同居の秘訣のようだ。
そんな娘夫婦二世帯住宅で生き生きと泳いでいるマスオさんは、「サザエさん」一家同様に幸せの象徴に見えた。●前の記事
二世帯住宅の実態[1]調査に見る”マスオさん同居”躍進のワケ●取材協力
旭化成ホームズ株式会社 くらしノベーション研究所 二世帯住宅研究所 
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/10/14/98801/

【住まいに関する関連記事】
二世帯住宅の実態[1] 調査に見る“マスオさん同居”躍進のワケ
広くて2人で作業も楽ちん! 夫婦共働き家族の憧れキッチンが完成
子世帯が育ったマンションに戻ってくる“巣戻りマンション”とは
ひとり暮らしのお金、毎月いくらかかる?
東京23区 家賃5万円以下の物件が多い駅ランキング

住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
SUUMOジャーナルの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP