テイク6 常に更新を続ける極上のハーモニーとパフォーマンス。恒例となったビルボードライブ公演初日をレポート

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テイク6 常に更新を続ける極上のハーモニーとパフォーマンス。恒例となったビルボードライブ公演初日をレポート

グラミー賞受賞10回、Doveアワード受賞10回、Downbeatアワード受賞7回と、名実ともに世界最高峰のアカペラ・コーラス・グループ、テイク6のビルボードライブ公演が10月5日、六本木・ビルボードライブ東京で初日を迎えた。 

 9月にはアメリカとキューバが国交正常化されてから、初めてのアメリカ人コーラス・グループとしてキューバで公演を行い、歴史に名を刻んだテイク6はここ日本に置いてもその人気は絶大。2009年の初登場以来今回でなんと6回目と、もはやビルボードライブの定番アーティストとなった彼らが大きな拍手とともにステージに登場すると、挨拶代わりにファレル・ウィリアムスの「Happy」を披露。デビューから30余年、衰えることのない抜群のハーモニーに観客も手拍子で応え、序盤から温かい雰囲気に会場が包まれた。
 
 アース・ウィンド・アンド・ファイアーやマイルス・デイヴィス、レイ・チャールズのカバーや、オリジナル曲にマーク・ロンソンの「Uptown Funk」を折り込むなど変幻自在な声色と息の合ったパフォーマンスはいつ観ても新鮮で、心踊らされる。スティーヴィー・ワンダーの「Overjoyed」のカバーでは楽器演奏も披露し、彼らの多芸ぶりに驚かされた。その一方で「Spread Love」や「So Much 2 Say」などの代表曲では、真骨頂の美しいコーラスワークで観客を惹き込んでいく。特にバラード曲「A Quiet Place」では、一人一人の歌声が見事に織り重なったハーモニーに、観客はウットリと酔いしれていた。

 ライブ終盤のボイス・パーカッションの掛け合いでは、卓越したスキルに聴き入るとともに、ユーモアに溢れたパフォーマンスに会場は笑顔がこぼれ、大歓声の中で本編は幕を閉じた。自分たちの楽曲に固執せず常にショーをアップデートし、「また観たい」と思わせる工夫が随所に散りばめられている。歌に聴き入り、パフォーマンスに観入るうちにあっという間に時が過ぎている。長年ファンから愛され、求められる理由は、このショーマン・シップにあるのだろう。アンコールではマイクを置き、ビルボードライブだからこそ間近で味わうことの出来る肉声のアカペラを披露。テイク6の魅力を隅から隅まで堪能できる70分だった。

 ステージでは、最新アルバムが完成したことも伝えられ、第一弾シングルは10月9日に配信開始予定とのこと。テイク6の公演は、10月7日までビルボードライブ東京、ビルボードライブ大阪では10月8日、9日の2日間開催される。さらに10月10日は札幌・ニトリ文化ホールでの単独公演も控えており、各地で極上のハーモニーとエンターテインメントを届けてくれる。

Photo: Yuma Totsuka

◎テイク6公演情報
2015年10月3日(土)大阪・天王寺公演 アカペラフェスティバル2015(アカペラSUPERLIVE)
Info: 天王寺公園

2015年10月5日(月)~7日(水)ビルボードライブ東京
2015年10月8日(木)~9日(金)ビルボードライブ大阪
Info:www.billboard-live.com/

2015年10月10日(土)札幌・ニトリ文化ホール
Info: 道新プレイガイド

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