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熱帯魚は引越し屋さんで運べない!自力で運ぶ方法は?

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5月の連休明けに引越しをした筆者。6LDKから3LDKへの引越しだったのでいろいろ大変だったが、盲点だったのは熱帯魚。筆者宅では「ベタ」という闘魚を飼っている。どうやら引越し会社では扱ってくれないらしく、別に会社を頼むか自力で運ぶ必要があるようだ。
方法を模索した結果。近場への引越しだったこともあり、自力で運ぶことに。その経験をもとに、熱帯魚の自力引越しについて紹介しよう。
熱帯魚の引越しは専門会社に頼むか自力かゆうパック

引越し会社がペットや観葉植物を運んでくれないのは、たいていの引越し会社が「標準引越運送約款」に則って自社の約款を決めているからだ。その4条には「動植物は引越運送の引受けを拒絶することがある」という規定がある。

引越し会社に直接聞いてみると、犬や猫はケージに入れて引越しする本人といっしょに移動させるのがいちばんいいという。クルマがベストだが、列車や飛行機も別に料金を払えば乗せられる。は虫類や鳥などの小動物も普段ケージや籠に入れて飼っているものならOKだ。

植物の場合は、トラックの荷台に空きがあれば「枝が折れたり花が落ちたり鉢が壊れたりしても文句はいわない」と一筆入れれば、だいたいどの引越し会社も運んでくれるようだ。

では我が家のベタはどうすればいいのか。40 cm×25 cm×25cmの水槽では2種類の水草が元気に育ち、以前住んでいた国分寺市を流れる野川から連れてきたカワニナが水ゴケやベタの糞を食べて世代交代している。非常に安定した状態の水槽だったのだ。魚を飼った経験のある人なら分かるだろうが、水槽の安定状態を維持するのは簡単ではない。

いちばん安心と思えるのは熱帯魚水槽の引越しを専門にやっている会社に頼むことだ。インターネットで探すといくつかヒットしてきた。そのなかのひとつを見ると、魚のパッキングから、水槽の解体、輸送、セッティングそして魚を放すまでやってもらえて、料金は2万円ちょっと出るぐらい(移動距離が30kmまでで幅30 cmの水槽の場合)。幅90cmでも5万円でおつりが来る。

近距離ならいいが東京から沖縄や北海道など遠隔地へ引越す場合はどうだろう。この会社は距離が遠くなると1kmにつき100円が加算されるとあるから、単純計算で1000km離れたら10万円プラスということだ。なかなか大変な額だ。こんな大金を払えないときはどうしたらいいのか。

そのとき頭に浮かんだのは、宅配便で魚だけ送り、水槽などは水を抜いた状態で引越しの荷物といっしょに運んでもらうというアイデアだ。通販で熱帯魚などを注文すると酸素を入れたビニール袋に魚を入れ、それを段ボール箱に入れて送ってくる。そのやり方を見習おうというわけだ。厚手のビニール袋やそこに入れる酸素、魚の糞などで水が汚れるのを防ぐ薬剤などは通販で手に入れることが可能だ。

問題は、こうして梱包した魚を宅配会社が運んでくれるかどうかだ。結論からいうと大手の宅配会社のうち電話の窓口で明確にOKだと答えたのは日本郵便のゆうパックだけだった。
ヤマト運輸の宅急便は受け付けられないという答え。

「ネットで注文すると販売会社から熱帯魚が宅配便で送られてくるが」と食い下がると、あれは試験的に輸送をしたうえで契約を結んでいるのだという。個人の客から生きた魚を預かることはできないというのだ。西濃運輸のカンガルー特急便はペットの輸送を受け付けているとホームページでうたっているが、やはり魚は無理との返事だ。

結局今回は引越し先が歩いて15分ほどの場所だったこともあり、自力で引越しすることにした。熱帯魚の自力引越しの準備は1カ月前から

熱帯魚を引越しさせるための準備は1カ月前からはじめるのがいい。ベタはかなりタフな魚なので今回は行わなかったが、デリケートな熱帯魚の場合は1カ月ほど前から1週間ごとに水換えを行い、魚を水換えに慣らしておく必要がある。

また、長距離の引越しでは難しいかもしれないが、水槽の引越しは家財道具の引越し当日ではなく翌日にした方がいい。家財道具の配置が終わらないと水槽の設置はできないからだ。こうしたスケジュール管理も熱帯魚の引越しには重要である。

つぎに検討したのは水槽の温度管理。熱帯魚であるベタの場合、いつもは水温26度を保つようにヒーターで管理していた。引越しは5月の連休明けなので気温は20度前後、ヒーターを切ってもすぐに急激な温度変化はないものと考え、特別な温度管理はしないことにした。

ただ冬場に長距離の引越しを行う場合は、1週間ほどかけて水温を下げ、引越し当日の変化に魚が対応できるようにしてやるといい。熱帯魚はゆっくりした水温変化にはある程度順応できるが、急激な温度変化にはついていけないからだ。

また餌の管理も重要だ。引越しの1日ぐらい前から餌を与えないようにする。これは魚を狭い容器に入れて移動させる際に糞で水を汚さないようにするためだ。当日の作業は慎重に!

水槽の引越し当日は、まず水槽の水を半分まで減らし、ベタを網でやさしくすくってメダカ観察用の小さな水槽に入れた。ベタは空気からでも呼吸できるのであまり神経質になる必要はないが、念のため電池式のエアポンプで酸素が供給できるようにした。普通の熱帯魚だとつぎのような作業手順で梱包した方がいいだろう。

(1)厚手のビニール袋を用意し、その中に水槽から水を入れる
(2)魚をすくって水の中に放す
(3)市販されているスプレータイプの酸素ボンベから酸素ガスを入れる
(4)輪ゴムで口を閉じる
(5)発泡スチロールの箱に袋を入れ、梱包する
(6)温度変化が大きそうならホッカイロやアイスノンなどを入れる

なお(6)でホッカイロを入れる際は完全に密閉してしまうと発熱しないので要注意だ。

残った水は水槽の半量を目安にポリタンクなどに入れてもっていくのがいい。魚はただでさえ引越しでストレスを感じているので、引越し先では少しでも慣れた環境においてやりたいからだ。
水槽に植え付けてある水草は、抜き取って丁寧に新聞紙などでくるんでやるといい。

今回は、いろいろ考えたが小型の水槽で重量もあまりないのと、近距離の移動なので、水は水槽に入れたままクルマで運ぶことにした。水槽には底砂を敷いていないので揺れて水が濁る心配もない。2種類の水草はそれぞれビンに底砂を入れて植え付けてあるので、ビンごと取り出して別に運べばいい。

水の処理が終わったら、つぎはヒーターや濾過フィルターをとりだす。注意点はヒーターをすぐに取り出さないこと。スイッチを切って少し時間をおいてから取り出す。そうでないと、やけどのおそれがある。

また濾過フィルターは水をよく切っておく。これはフィルター内のバクテリアを死なせないためだ。フィルターが水に浸かった状態で長時間移動させると、酸素不足や腐敗でバクテリアが死んでしまうおそれがある。

準備ができたのでいよいよベタの引越しスタート。
クルマの後部座席を倒して段ボールを敷き、そこに半分水の入った水槽をおいた。水槽は水がこぼれないように何重にもラップをかけた。そしてなるべく高低差がないルートでゆっくりと新居に向かう。ベタの入った小さな水槽は助手席の娘がかかえている。

新居に到着。ベタもなんとか元気なようだ。さっそく出窓に水槽を置き、水を落ち着かせる。そしてベタの入った水槽を入れ、温度を同じにしてやる。それを待つ間にヒーターと濾過フィルターを設置。カルキ抜き剤と水道水で水槽にたす水をつくっておく。

こうしてベタの引越しが終了した。お疲れ様とばかりベタに餌をやりたいところだが、魚が被ったストレスからすると、もう一日餌は与えない方がいいらしい。あわてて餌をやると体調を崩し、死んでしまうこともあるという。

犬や猫と比べて移動がはるかに難しい熱帯魚の引越し。筆者の経験をもとにまとめてみたが、いかがだっただろうか。
今回は、比較的おおきな水槽にベタ1匹、引越し先はごく近所という恵まれた条件での引越しだったため、魚にも人間にもあまりストレスはなかった。だが何種類もの熱帯魚がいて、水槽に複雑なレイアウトを施しているようなケースでは、かなり大変だろうと思った。
普通に荷物をまとめるだけでも大変な引越しだが、可愛がっているペットにとっても一苦労。なるべくストレスなく行ってあげたいものだ。
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/09/16/97534/

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