朝日新聞特別編集委員不適切ツイート問題が飛び火 江川紹子氏「一度の失敗も許さないのはどうか」に反論殺到

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朝日新聞の冨永格特別編集委員が、自身の『Twitter』アカウント(@tanutinn)で、ナチスのハーケンクロイツを掲げてデモをする人の写真を投稿。英語とフランス語で「東京であった日本の国家主義者のデモ。彼らは安倍首相と保守的な政権を支持している」と事実関係の裏付けや写真撮影者の許可を取らずツイートした問題。この投稿は批判を受けて既に削除されていますが、2015年8月5日に朝日新聞社は「報道姿勢に疑念を抱かせる行為だったと重く受け止める」と謝罪。冨永氏を公認記者アカウントから外す措置を取ることを発表しています。

これについて、ジャーナリストの江川紹子氏(@amneris84)が、次のようにツイート。

富永記者のツイートには問題あったでしょうけど、ツイッターでの一度の失敗も許さないというのもどうなんですかね。朝日の記者さんって、大変ね! 批判すべきもんは批判して、それで改善したり反省したりすればそれでいいじゃないのでは、ツイッターってメディアは。

朝日新聞社の対応に疑問を投げかける内容ですが、冨永氏の擁護とも取れるために、反論が殺到。そのうちの「メディアは権力。反省だけで済むレベルなのか」と問いかけたメンション(反応)に対して、

フォロワー数8000程度の記者個人のアカウントが「権力」なんですか?!

と返信。「フォロワー数の問題なのか」とさらに批判が集まる事態となっています。

また、「大人としてやってよい事と駄目な事は解るはず」というメンションには、

やったらだめなことがわかってない社会人、とみられるツイートは結構多いよね。

とツイート。その後も殺到するさまざまな意見に対して、

まあ、考え方はいろいろだけど、ツイッターで新聞記者がつぶやいたことに、不適切なことがあれば、徹底的に批判し倒せばいいだけのことだと思うけど。

このように自身の見解をまとめています。

今回、多くの反応が集まったのは、江川氏がしばしば与党の政治家の発言やツイートに関して厳しい批判をしている事に比較して、「ダブルスタンダード」という印象を与えたことが理由として挙げられます。
江川氏は、朝日新聞が2014年の従軍慰安婦報道や「吉田調書」報道などの問題を受けて開いた『信頼回復と再生のための委員会』の社外委員に選ばれており、「身内に甘い」という反応も見られました。

編集委員の不適切なツイートからの“飛び火”して盛り上がった今回のネット上の議論。各新聞社の記者『Twitter]アカウントのあり方について、影響を与えることになるのか気になるところです。

※画像は江川氏の『Twitter』より。

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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