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結局は人柄次第なのか? 職場で権利を主張する「妊婦様」に「勘弁して」の声

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「子どもができた。仕事を失った。そんなことが、あってはいけない」――。今月から政府が打ち出している「STOP!マタハラ」の広告だ。マタハラとはマタニティーハラスメントの略で、出産や育児を理由に労働者に不利益な扱いをすることを指す。近頃、急速に関心が高まりつつあるハラスメントの一種だ。

妊娠を機に、意に反した退職に追い込まれる悪質な例があるのも事実だが、その一方で「それってマタハラなの?」と思うような事例もあるようだ。女性向けコミュニティサイトのガールズちゃんねるでは「マタハラどう思いますか?」とのトピックが立ち、女性たちが意見を交わしている。
「仕事は融通。待遇は同じ」に違和感を抱く声

トピ主は「冷たい言い方かもしれませんが」と断ったうえで、出産や育児を理由に仕事の融通を利かせて欲しいと職場に要求しつつ「待遇は同じにして!」と主張することは、わがままを言っているようにしか感じないという。

「子供を産み、育てるという大変な役目を果たしながら他の社員と同じ業務をこなすのは難しい事です。妊娠前からわかることじゃないのかな?と疑問に思います」

仕事の融通とは、時短勤務や急な遅刻早退、業務の軽減などを指すのだろう。要するにマタハラをする人たちに対する抗議ではなく、「マタハラを訴える女性側」にも考え直す点があるのではないか、という指摘だ。

この書き込みには1600件以上の支持が寄せられ、「わたしもトピ主さんと同感」といった書き込みが寄せられた。「妊娠したら仕事するなって事?」と疑問を呈する人もいたが、他のユーザーからは「そうじゃない」というフォローが相次いでいる。

「仕事は続けるけどあたしは妊婦なのよ!! 妊婦は大変なんだから融通はきかせてよね! でも待遇は同じにしてくれないと怒るわよって人が多いねって話」

妊娠しながら仕事を続ける人に「ぶっちゃけ図々しいと思ってる」という人もいるが、多くのユーザーはトピ主の指摘を理解しつつ、難しい問題と認識しているようだ。「こりゃ荒れるわ」「永遠にわかり合えない」「みんなが納得する答えなんてないよ」といった書き込みも目に付く。
仕事のしわ寄せで終電帰り、「体調崩した」という人も

なぜマタハラを訴える人に対して、反感を持つ人がいるのか。原因のひとつは、出産や育児による業務軽減が、同僚たちの生活に影響を及ぼすからだ。

「妊娠や出産によって誰かが自分の穴を埋めなきゃいけないんだから、会社や同僚に迷惑がかかることは事実。規定に従って権利は主張はしていいと思うけど、妊婦だからって胡座(あぐら)かいちゃいけない」

周囲が気遣いをしてくれることを当然視して、自分は同僚に気配りをしない妊婦も一部にはいるのだろう。そうした女性を評して「妊婦様まるだし」と呼ぶ人も。何かと「妊婦だから」と主張する女性に対して「勘弁して」という声もあった。

妊娠した人も分も仕事を引き受けても、同僚たちに何の手当てもつかないことを不満に思う人もいた。仕事の負担増で終電帰りが増えた末、「体調を崩した」と明かす人も。妊婦が周囲に気を遣わせることを「逆マタハラ」と称する人もいた。

マタハラを訴える人の権利意識が強すぎると、場合によっては周囲に不可解な主張をしているように聞こえることもあるようだ。ある人は「休暇しなさい、マタハラ。仕事来なさい、マタハラ」という言いまわしで、受け取り方次第でどちらもハラスメントになりうる状況を揶揄する。
「再雇用や中途採用が盛んな世の中」なら問題はなかったか

このほか、「再雇用や中途採用が盛んな世の中だったらすんなり辞めれるのになぁ」と嘆く人もいた。子育て後でも雇ってくれる会社が多ければ、気軽に退職して出産や育児に専念できる。再就職が難しいから、勤めている会社にしがみつかなくてはならないわけだ。

「一度会社を辞めると、専門職だとしても結局資格がなければ、もうパートのおばちゃんになるしかないじゃん。きちんと女性が社会復帰できる環境を作るしかないと思う」

また、女性が周囲に気遣いをする人なのかどうかによって、周囲の受け取り方も変わるものだとし、「迷惑かどうかはその人の人柄によると思う」と指摘する人もいた。

政府は来年度の通常国会で、マタハラ防止法案を検討する予定だ。妊娠だけでなく、病気や怪我など、困ったときはお互い様ではある。しかし法律が成立しても、それを盾に自分の権利だけを主張する人は、周囲の共感や協力を得ることが難しいのではないだろうか。

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