イエスのベーシスト、クリス・スクワイア(67)が他界

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イエスのベーシスト、クリス・スクワイア(67)が他界

 プログレッシブ・ロック・バンド、イエスのオリジナルメンバーでベーシストのクリス・スクワイアが亡くなったことが、6月28日に出されたバンドメンバーからの声明により明らかになった。67歳だった。スクワイアは先日、白血病を患っていることを明かしていた。

 イエスはフェイスブックにステートメントを投稿し、スクワイアが27日、住んでいたフェニックスにて「安らかに息を引き取った」と発表した。死因についての詳細などは明かされていない。

 スクワイアは先月、急性骨髄白血病の稀なタイプである、急性赤白血病を患ったことを発表。亡くなる前まで治療を受けていたそうだ。

 イエスのメンバーであるアラン・ホワイト、スティーヴ・ハウ、ジョン・デイヴィソン、ジェフ・ダウンズによる声明には、「我々の親愛なる友人でありイエスのオリジナルメンバーでもあるクリス・スクワイアが、亡くなったことを皆さんにお伝えしなければならないことは、我々にとって最も心が重く、忍びがたい悲しみである」と綴られている。

 1948年3月4日にロンドンで生まれたスクワイア。元リード・シンガーだったジョン・アンダーソンと共にイエスを設立し、1969年にバンド名を冠したデビュー・アルバムをリリースした。彼はイエスがリリースした全アルバムで演奏している唯一のメンバーだった。

 バンドによる声明ではさらに、「イエスの存在において、クリスはバンドの要であり、そして多くの意味で、いつもバンドを結びつける存在だった。クリスはその驚異的なベースプレイで、今日の有名アーティストたちを含め、世界中の数えきれないほどのベーシストたちに影響を与えた」と続けている。

 才能に溢れ優れたベーシストだったスクワイアは、1970年代のプログレッシブ・ロック・シーンを率いる1人だった。彼のウェブサイトによれば、若き日のスクワイアは少年聖歌隊に所属しており、それが音楽的才能の基になっているとのことだ。

 1975年にはアルバム『フィッシュ・アウト・オブ・ウォーター』でソロ・デビューを果たし、また、ジミー・ペイジも参加した短期間のスーパーグループ、XYZ(eX-Yes-Zeppelin)でもプレイした。

 昨年にはアルバム『ヘヴン&アース』をリリースしているイエス。グラミー賞受賞歴もある同バンドには、「ラウンドアバウト」や「ロンリー・ハート」などのヒット曲がある。また、8月にはTOTOと共にUSツアーをスタートさせる予定で、スクワイアの代わりはビリー・シャーウッドが担う。

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