「モテる」、「女っぷりUP♡」だけが女性ホルモンの力じゃないんです!~マガジンハウス担当者の今推し本『女性ホルモンで世界一幸せになれる日本女性』

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こんにちは、マガジンハウスです! いまこれを書きながら『ホルモン戦争』というすごいタイトルの曲を聴いています。ホルモン戦争。すごいですね。『ヨーデル食べ放題』のような焼き肉系の歌かと思いきや、サイコーな恋愛についてかっこよく歌っているので、おそらく体内物質のほうのホルモンでしょう。…ここでふと、よく女性ホルモンとか男性ホルモンと言うけれど、それが何なのか、どんな働きをするのかよくわかってないなあ…と思ってみたり。というわけで、今回おすすめするのは、一冊まるごと女性ホルモンについて考える画期的な本です! 編集、構成を手掛けられた河田実紀さんにお話を伺うことができました。

―――河田さん、初めまして! 女性ホルモンの本と聞くと、いわゆる「女子力アップ」的なものなのかな? と思ったのですが、ちょっと違ったようですね。

河田 「そうです。モテるとか、女らしさが強まるだけじゃない、女性ホルモンと”生き方”の関係を唱えるような本があるといいなと思って」

―――生き方との関係…。ふだん生活するときって、あまりホルモンについて意識しませんよね。

河田 「でも女性だと生理の前後では体調も異なるし、年齢によって女性特有の疾患にかかりやすかったりしますよね。そういった変化もすべて女性ホルモンの働きによるものなんですよ。もちろん妊娠もそうです」

―――はっ、そうでしたね。そして年頃になると「女って面倒くさいな、女だけ損してるな」なんて思っちゃう。

河田 「そこなんですよ! 女性は、ひと月(28日)の中でも女性ホルモン分泌に変動があって、また人生を通しても、初潮~出産~閉経など年頃・ステージごとにホルモンが影響しています。だから、そのしくみを知れば、日々の過ごし方や人生設計が楽に、楽しくなるんですが、それを知らないから面倒なものと思ってしまうんですよね」

―――楽に、楽しく?

河田 「ええ。体の変化に逆らわなければ、無理をしなくなるから楽になりますよね。たとえば、生理痛がひどい時も、”これは体が休めと言ってるサインなんだな”と捉える。更年期のしんどい時もそう。女性ホルモンとうまく付き合うことができれば、自分を否定せずに生きていける女性ならではの特権と考えることができます。特に現代女性は、戦前と違い閉経後からの人生が長くまだまだ現役が続きますから」

表


一生を四季に例えた、戦前と現代の、女性のライフスタイルの変化。初潮を迎えると妊娠もできるようにはなるが、社会的には25歳ぐらいまではまだ芽吹きの「春」。そして輝く「夏」は更年期を終えても60歳ぐらいまで続く。

―――なるほど。でも最近は、女性も自らの体と向き合う人が増えましたよね。知人と話していても、自分の体のサイクルについて熟知しているというか、「いまPMSだから写真NG」って言ってたり(笑)。

河田 「いい傾向ですよね。私は不定期で、都内でイベントを開催しているのですが、昨年、この本の著者でもある対馬ルリ子先生に、女性ホルモンについて講演をしていただいたんです。そうしたら、30代から70代と幅広い方に参加いただいて」

―――それはすべて女性?

河田 「はい。いつもは男性の方もいらっしゃるんですが、そのイベントは女性のみでした。それで、先生が女性ホルモンについて、この本に書かれたようなことを話された際の、会場の盛り上がり方がすごかったんですよ。それがこの本を作るきっかけでもありますね(笑)」

―――女性の意識が高まる一方で、厄介な現実もありますよね。生理中で動くのすらしんどい時でも、男の同僚や上司には頼みにくかったりしますし…。

河田 「ええ。それは日本の今後の課題だと思います。対馬先生も仰ってますが、日本は”性差医療”であると。例えば職場の健康診断、あれって男性ありきですよね。婦人科検診や乳がん検査などがオプションになっているというのは、女性にとっての医療制度じゃないということ」

―――確かに! そして婦人科検診のために半休とります、というのも、何か言いづらいというか…。男性はホワイトボードに「人間ドック」って太字で書いて休むのに(笑)。

河田 「かつて山口百恵さんが『蒼い時』という本を出されたんですが、その中に婦人科に行くくだりがあるんですね。それが、隠れて行った、とあって、当時の私は”婦人科に通うことは隠れないといけないことなのか”と軽いショックを受けたんです。それでも、その本が書かれた昭和時代に比べたら、今はどんどんいいほうに変わってきているとは思いますよ」

―――そうですね。若い世代ほど、婦人科の門を気軽に叩いている感じがします。

河田 「とはいえ対馬先生曰く、地域差があるなどまだまだ課題はいっぱいです」

―――周囲の男性の理解も!(ちょづく)

河田 「そ、そうですね。男性にも女性ホルモンはありますし、よく理解していれば周りの女性への接し方もわかり、お互いがハッピーになれると思うんですよね。とにかく、女性ホルモンの大切さと、上手な付き合い方を、男女問わずすべての人にわかってもらえる本だと思います!」

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河田さん、ありがとうございました!

今週の推し本

『女性ホルモンで世界一幸せになれる日本女性』
  対馬 ルリ子 著

ジャンル : 健康
ISBN : 9784838727568
定価 : 1404円 (税込)
発売 : 2015.06.11
[http://magazineworld.jp/books/paper/2756/]

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