格安SIMは高いコストパフォーマンスで人気のサービスです。
しかし「金額には満足しているけれど、データ容量がもう少しあれば嬉しい」と思う方も多いのではないでしょうか。
格安SIMの中にはデータ通信を大容量で使用できるサービスも存在します。既に格安SIMをお使いの方も、これから契約を検討している方もぜひ参考にしてみてください。
大容量プランが利用できる格安SIMサービス7社を比較
ahamo(アハモ)![]() | 楽天モバイル![]() | LINEMO(ラインモ)![]() | donedone(ドネドネ)![]() | ワイモバイル![]() | UQモバイル![]() | mineo(マイネオ)![]() | |
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最大容量(1ヶ月) | ※ahamo大盛り (2022年6月から開始) 100GB | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ 楽天回線エリアであればデータ無制限 | スマホプラン 20GB | ベーシックUプラン 50GB | シンプルプランL 25GB | くりこしプランL 25G | 20G |
月額料金(税込) | 4,950円 (基本料金+オプション料金) | 最大3,278円 | 2,728円 | 2,480円 | 4,158円 | 3,780円 | 音声通話+データ通信 2,178円データ通信のみ 1,925円 |
使用回線 | ドコモ | ・楽天エリア ・パートナーエリア | ソフトバンク | au | ソフトバンク | au | ・ドコモ ・au ・ソフトバンク |
「大容量」の定義は各サービスごとで異なりますが、一般的には20GB以上のことをイメージすることが多いのではないでしょうか。
ahamoに関しては2022年6月より、1,980円の追加オプションで容量を+80GB、合計100GBの大容量が使える「ahamo大盛り」が登場するなど、各サービスで新メニューが登場しつつあります。
容量が多ければ多いほど金額も比例して上がり、一部サービスでは一定の容量を超えると自動的に容量無制限プランへ切り替わるサービスも存在します。
しかし決まった容量を使うと制限がかかるサービスが一般的です。1Mbpsより下に制限されるとメールなどは特に問題ありませんが、SNSや動画などは厳しくなるので、データ容量には注意が必要です。
大容量が使える格安SIMを選ぶ際に注目したい3つのポイント
大容量が使える格安SIMとひと口に言っても、その特徴は千差万別です。
月額使用料、データ容量、速度制限時の速度など、スマホを使う上で重視するポイントは人それぞれ異なりますよね。
これから格安SIMを契約される方は上記3つのポイントに注意しながら契約しましょう。以下では大容量が使える格安SIMを選ぶ際に注目したい3つのポイントについて具体的に解説していきます。
①自分がどれくらいのデータ容量を使うのかで選ぶ
サービスによりますが、一般的にデータ容量に比例して金額も高くなります。そのため、20GBしか使わない人が50GBの契約していてもコスパは悪いですし、50GB使う人が20GBしか容量がないプランを契約してもすぐにデータ容量をオーバーしてしまいます。
実際に自分が平均してどれくらいのデータ容量を使用しているかを確認した上で、サービスを選ぶことをおすすめします。
また選んだ後も「ここまでの容量は必要ないな」と感じたら見直すなど、定期的に利用状況を確認することで自分にとって最適な容量で格安SIMを利用するようにしましょう。
①容量を超過した際にどのくらい速度制限されるのかで選ぶ
大容量のプランを契約していても、稀に容量を超過することがあります。その際に抑えておきたいポイントが、容量超過時の速度制限です。
一般的に容量を超過して速度制限を掛けられても、1Mbpsくらいあればメール・SNS・動画視聴くらいは問題なく利用できると言われています。
しかし128Kbpsなど低速になると、スムーズに行えるアプリはメールなど最低限になってしまいます。低速になった時にどこまでの範囲で利用したいか確認し、制限後も速度を保てるサービスを選びましょう。
①できるだけ月額が安くなる格安SIMを選ぶ
格安SIMを選ぶ場合は「価格が安いから」「スマートフォンをそこまで使わないから」などの動機が多くなります。やはりできるだけ月額使用料は安く抑えたいですよね。
もちろん安ければなんでも良いわけではないと思いますので、各サービスのデータ容量・制限後の速度を比較検討した上で、できるだけ安いものを契約することをおすすめします。
またWi-Fiが使える場所にいることが多くなった、など環境が変化すれば必要なデータ容量も変わってくるので、その際は格安SIMサービスやプランの乗り換えも検討の余地があります。
大容量のデータ通信ができるおすすめの格安SIMサービス7選!
ここでは格安SIMを検討される方に向けて、大容量のデータ通信ができるおすすめの格安SIMサービス5社を紹介していきます。
これから新メニューが登場するサービスもいくつかあり、格安SIMの競争は激化しています。利用状況と照らし合わせながら、ぜひ比較検討してください。
1.ahamo(アハモ)【100GB使える「ahamo大盛り」が登場】
ahamo | |
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最大容量/プラン | 100GB/ahamo大盛り |
月額料金(税込) | 4,950円 (基本月額2,970円+大盛りオプション1,980円) |
容量超過時の速度 | 制限後の速度でも最大1Mbpsの速度で通信 |
- ahamoは格安SIMではなく、ドコモの料金プラン
- 2022年6月より「ahamo大盛り」が新登場
- 大容量100Gが使い放題なので、テザリングにもおすすめ
ドコモから登場した格安料金プランのahamoは安定した通信環境が特徴的です。厳密には格安SIMではありませんが、格安SIMと並ぶドコモのネット専用格安プランになります。
そんなahamoから2022年6月より登場するオプションプランが、「ahamo大盛り」です。1,980円の追加オプションで容量を+80GB、合計100GBの大容量が使えます。
基本月額との合計金額は少々高い4,950円ですが、速度制限時も1Mbps出るため、動画を見るくらいなら支障ない速度を維持してくれます。
100GBの大容量なので、テザリングとして使用を検討されている方にもおすすめのプランです。
ちなみに基本月額では20GBのデータ容量ですが、支払いをdカードにすると+1GB、dカードGOLDにすると+5GBの追加容量がもらえるので、追加オプションなしでも十分に大容量が利用できます。
2.楽天モバイル【楽天エリアは容量無制限】
最大容量/プラン | 20GBを超過すると自動的に無制限 (楽天回線エリアのみ) |
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月額料金(税込) | 最大3,278円 |
容量超過時の速度 | 楽天回線以外(パートナー回線)では国内5GB / 月、海外2GB / 月の制限が発生 制限後の通信速度は国内1Mbps、海外128kbps |
- 第四キャリアながら格安SIMと同等のコスパ
- データ従量制の画期的なプラン
- 無制限が該当するエリアはまだ少ない
CMも有名な楽天モバイルは年々ユーザー数が増加しているサービスです。格安SIMの括りにされがちですが、厳密には自社回線を持っているため第四キャリアの位置づけとなります。
楽天モバイルは20GBの使用量を超過すると、自動的にデータ無制限で使用できる点が大きな特徴です。
容量無制限が該当するのは、楽天エリアのみとなります。とはいえ容量関係なく使えるうえに速度制限もかからず使えることから、現状では速度制限なども含めて無制限と呼べるほぼ唯一の格安SIMになります。
エリア内であれば100GBなどの大容量を使っても、データは実質無制限なので圧倒的にコスパがいいプランです。
問題はエリアがまだそんなに広くない点が挙げられますが、エリア内に該当する都内に住んでいる人には特におすすめのサービスとなります。
またエリア外の方でも楽天経済圏で生活している方は、これから拡大を期待して契約してみても良いでしょう。データ通信以外にもポイント還元などの成果が得られます。
3.LINEMO(ラインモ)【LINEのデータを無制限で使用可能】
LINEMO | |
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最大容量/プラン | 20GB/スマホプラン |
月額料金(税込) | 2,728円 |
容量超過時の速度 | スマホミニプランの場合、制限時は送受信時最大1Mbps ミニプランの場合は、送受信時最大300kbps |
- LINEのデータを無制限で使用可能
- データを多く使う人には20GBを使える「スマホプラン」がおすすめ
- 20GBを超過してもLINEの速度は落ちないで使える
LINEMOでは、2つの料金メニューから選択できる分かりやすい料金システムが特徴です。中でもデータを多く使用する方には、20GBが使える「スマホプラン」がおすすめです。
たっぷり20GB使用可能なうえに、データ量超過後の通信速度も1Mbpsで使用できます。
仮にデータ容量を使い切っても、LINEアプリはデータ使用に含まない「カウントフリー」となっているため、LINEに限れば通信速度は落ちません。
スマホの利用用途がLINEメインの方にはピッタリのプランです。
4.donedone(ドネドネ)【最大50GBが月額2,480円】
donedone | |
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最大容量/プラン | 50GB/ベーシックUプラン |
月額料金(税込) | 2,480円 |
容量超過時の速度 | 通常時の速度が3Mbpsに制限 |
- BIGLOBEが2021年より開始した格安SIMブランド
- 「ベーシックUプラン」では、最大50GBが月額2,480円で利用可能
- テザリングにも満足の大容量
格安SIMの中でも非常に安い金額のプランとなっています。
テザリングする余裕のある50GBという大容量のため、PCやタブレットの使用頻度が高い方にもおすすめのプランです。
50GBが使えますが、通常時の通信速度は3Mbpsに制限されています。しかし動画視聴の際も高画質でなければ快適に視聴できるため、日常への支障も軽減して使用できます。
「100GBも使わないけど、20GBでは物足りない」という方はdonedoneの利用をおすすめします。
5.ワイモバイル【安定した通信と月額550円のデータ増量オプション】
ワイモバイル | |
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最大容量/プラン | 25GB/シンプルプランL |
月額料金(税込) | 4,158円 |
容量超過時の速度 | 月間データ容量を使い切ると、最大1Mbpsの速度制限が発生 |
- ソフトバンクのサブブランドのため高品質通信
- データを多く使う方は25GB使用可能な「シンプルプランL」がおすすめ
- 月額550円のデータ増量オプションへの加入でプラス5GB使用可能
Ymobileは、ソフトバンクのサブブランドとして展開されている格安SIMブランドです。自社のソフトバンク回線を使用するため、安定した速度で快適に利用できる点が大きな特徴です。
動画やゲームなどでデータを多く使用する方におすすめのプランは、25GB使用可能な「シンプルプランL」です。余った容量も翌月へ繰り越しができるので、無駄なくデータを使えます。
さらにそこから容量を増やしたい方は、月額550円のデータ増量オプションへの加入で、30GBへ増量が可能です。
「大容量の格安SIMを利用したいけれども、自分がどこまで利用するかわからない」という方はワイモバイルを利用しながら調整してみましょう。
6.UQモバイル【月間25GB使える「くりこしプランL」とデータ増量オプション】
UQモバイル | |
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最大容量/プラン | 25GB/くりこしプランL |
月額料金(税込) | 3,780円 |
容量超過時の速度 | データ通信容量超過時は、最大1Mbps |
- auのサブブランドでau回線の利用が可能
- 容量が多いプランは「くりこしプランL」
- オプションをつければ最大30GBまで使用可能
UQモバイルの大きな特徴は通信速度が早い点です。なぜなら大手のau回線を使用しているため、通信速度が安定しやすくなっているからです。
実際に「格安SIMの中でも通信速度が速い」というレビューが多く寄せられています。
UQモバイルで容量が多いプランは、月間25GB使える3,780円の「くりこしプランL」です。さらにデータ増量オプションに加入すれば、月額+550円で最大30GBまで使用可能となります。
仮に容量を超過しても、制限時の速度は最大1Mbps出るため、メール送信やサイト閲覧はもちろん、YouTubeなどの動画アプリも標準画質の動画が再生できるくらいの速度となっています。
「大容量に対応している格安SIMで容量超過しても動画は見たい」という方はUQモバイルを利用しましょう。
7.mineo(マイネオ)【余ったパケットをシェアできる「フリータンク」】
mineo | |
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最大容量/プラン | 20GB/マイピタ |
月額料金(税込) | 音声通話+データ通信 2,178円データ通信のみ 1,925円 |
容量超過時の速度 | 容量を使い切った後も最大200kbpsで通信可能 |
- 自分にあったデータ容量を4つから選択可能
- 余ったパケットをシェアできる独自のサービスを展開
- 1.5Mbpsの節約モードでデータ使い放題の「パケット放題プラス」
mineoは自分にあったデータ容量が4つから選べる点が特徴的な格安SIMです。
最大容量20GBを月額2,178円で使えて、データ通信のみであればわずか1,925円と非常にリーズナブルなプラン展開が魅力になります。
余ったデータ容量は翌月に繰り越せるほか、フリータンクと呼ばれるユーザー同士で余ったパケットをシェアできる独自のサービス展開にも注目が集まっています。
そのほか、オプションで月額385円を追加して「パケット放題プラス」と呼ばれるプランに加入することで1.5Mbpsの節約モードでデータ使い放題になります。
「家族でデータをシェアしたい」「自分のデータを子どもに分けて対応したい」という方はmineoの利用をおすすめします。
大容量の格安SIMを利用開始するまでの3つの流れ
データ通信の容量、金額はサービスによって大きく異なります。格安SIMを契約するうえで何を最も重要視するかで、選択するサービスは変わるはずです。
しかし、初めて格安SIMを契約する方は「これまで特に意識せずに大手キャリアを使っていたから、格安SIMを利用するまでの流れがわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために以下では実際に利用開始するまでの流れを3つのステップで紹介します。これから格安SIMを利用する方は参考にしてみてください。
【ステップ①】自分が1ヶ月にどれくらいデータ容量を使うのか把握する
まずは今お使いのスマホで、毎月どれくらいのデータ容量を使用しているかを把握しましょう。一般的にスマホの設定画面で使用データ量を確認することができます。
「なんとなく、あると安心だから」と大容量のプランを選択していては、格安SIMに変える意味がなくなってしまいます。
各サービスで容量に応じたプランを設けているので、自分に適したプランを選択しましょう。
【ステップ②】自分のデータ容量の使い方に合った格安SIMに申し込む
各サービスのプラン内容を確認したうえで、自分のデータ容量の使い方にあった格安SIMに申し込みをしましょう。
家族割やインターネット回線との同時契約で使用量が安くなるプランも存在するため、そちらも併せて確認することをおすすめします。
他サービスから乗り換えする際は電話番号を持ち出すための「MNP予約番号」を取得してから申し込む必要があるため、あらかじめそちらも確認しましょう。
MNP予約番号は取扱会社によって取得方法が異なるため、問い合わせてみたり調べたりして確認してみてください。
【ステップ③】実際に使ってみて自分に合うかどうか確認する
実際にそのプランがお得かどうかは、契約して使用してみないと分からないですよね。使ってみてデータ容量が無駄になっていないか、使用感はどうか確認しましょう。
「データ通信料が足りない」という場合はオプションで購入したり、そもそものプランを変更したりするなどの対応をとれば解決できます。
それでももし合わない場合は、違約金なども確認した上で他の格安SIMに乗り換えも検討しましょう。
まとめ
今回は大容量が使える格安SIMサービスをご紹介しました。
スマホでSNSや検索などをしていると、どうしてもデータの使用量が多くなってしまうことがあります。だからこそ金額だけでなく、データ容量も重視したいものです。
データ容量が不足していて毎月後半になると速度制限が掛かってストレスが溜まる…ということがないように、必要に応じて大容量の格安SIMやプランを検討してみてください。