女性に大人気のヘルシーな『らぁめん』を食す! @東京都町田市『胡心房』
今回は東京都町田市にある、女性に人気のラーメン屋さん『胡心房』を紹介してみます。
以前はチェーン系のラーメン屋さんが多かった町田駅周辺ですが、ここ数年は個人店が徐々に目立って来ていて、新しいラーメンスポットを形成しつつあります。
女性店主が経営する『胡心房』
ラーメンと言えば比較的「男性向け」なイメージがあります。無論、女性が食べても美味しい事は間違いないのですが、やはり男性客をターゲットにしている店が多いのは事実です。
極端な例で言えば『ラーメン二郎』などのガッツリ系は、明らかに女性客を意識したラーメンとは言えないでしょう。
「食べられるんなら、どうぞ」
くらいのスタンスで、男女関係なく『ラーメン二郎』のシステムに従わなければ、食べる事は出来ません。
「隣同士で座って喋りながら食べたい」
と言う、女性客の希望は全否定のシステムを、一方的に受け入れるしかないのです。
そんな「男性中心」のラーメン業界の中で「女性向けラーメン」の先駆者とも言えるのが野津理恵さんの手がける『胡心房』です。
ちなみに店の歴史的な何かをサクっと書きますと、かつて父親が経営していた『虎心房』が町田に引っ越して来て『胡心房』と店名を変え、その後は相模原に『虎心房』を再びオープンしたので、町田の方は娘である野津理恵さんが引き継いで現在に至ります。
女性店主ならでは細かい配慮
そして女性店主ならではの心配りで「紙エプロン」や「ヘアゴム」などが店の入り口脇に用意されています。
ここら辺の発想は女性ならではの配慮ですね。さらに「ラーメン」やサイドメニューも女性向けで
『10品目サラダ』
『低カロリー手作りヘルシーデザート』
他にも女性客限定の、お得な「ヘルシーセット」(980円)も用意されています。
あまり男子的には「ラーメン&サラダ」と言う発想には至らないのですが、確かに女性客からして見れば「サラダ」の需要はあるかもですね。
『らぁめん』を食す!
『胡心房』では『味玉らぁめん』がイチオシらしいのですが、さして煮玉子を欲していない筆者なので、まずは基本となる
『らぁめん』(700円)
をオーダーしてみました。やはりベーシックスタンダードを知る事は重要ですからね。
ちなみに『胡心房』では、ラーメンを『らぁめん』と表記してあります。
「で?」
って言う話ですが、まあ発音はどちらも同じなので、オーダーする上での不都合はありません。
店内は明るいイメージで、カウンターもオシャレな感じです。オープンキッチンなので、待っている間にラーメンを作る様子も見られるので、退屈する事は無いでしょう。
一度に2食ずつ軽快に作っています。麺の湯切りも流石で、このオペレーションならば、提供されるラーメンも間違いないでしょう。
スープは軽く滑らかな仕上がり
豚骨ベースと思われるスープは全体的にライトな仕上がりですが、意外とコラーゲン的な何かを感じます。
ラーメンスープとしては、かなり脂は抑えめに作っていると思うのですが、いわゆる「あっさり」とはチョイ違う、しっかりしたスープです。
博多の豚骨ラーメンをスープの「呼び戻し」(前日のスープの残りを足す事)を無くし、さらに洗練した感じでしょうか?
なんでもスープは一度冷却して、浮いて固まった脂は取り除いているとの事。
なるほど。
それならスープもかなり軽くなるし、スープが酸化して劣化する最大の原因となる「脂」を取り除く事で、スープの臭みを抑える事も出来る気がします。
確かに「スープが軽い」と言う評価が多い『胡心房』ですが、物足りなさはないですね。
珍しい所では「馬油」がチョイっと入っています。少量なので大きく味が変わる程ではありませんが、途中で混ぜる事によってスープをアレンジする事が出来ます。
麺はライトなスープに合う細麺
『胡心房』の麺は細麺です。九州ラーメンのような細さですが、加水率は低くないので九州ラーメンとは全然違います。
ただし「カンスイ」も少なく感じるので、イメージとしては九州ラーメンの麺に近いかもしれません。
なのでラーメンの麺と言うよりは、むしろ「冷や麦」とか「そうめん」に寄った方向性かもですね。
確かに『胡心房』のスープに合わせた麺となると、この麺になると思います。
若干、ラーメンをガッツリ食べようと思う人には、コレじゃない感も出るかもですが、スープとのバランスや
「女性向けのラーメン」
と言う方向性であれば、この麺がひとつの正解かもしれません。
チャーシューは豚バラ肉
チャーシューはしっかりタレで煮込まれていて、柔らかく仕上がっています。
結構、チャーシューのタレの色は濃いのですが、ラーメン自体は「塩豚骨」みたいな白色なので、意外とラーメンの方にはチャーシューのタレを少ししか使っていないのかもです。
豚バラ肉だと「脂が多い」イメージですが、しっかり煮込まれて脂は抜けているので、あまりギトギトした感じのチャーシューではありません。
ここら辺も「女性客」を意識しての仕上がりなのでしょう。
恐らく、チャーシューのタレも冷めた時に浮いた脂は、丁寧に取り除いているのかもしれません。
ラーメンにレタス?
他にもラーメンに「レタス」を使っているのが斬新な気がします。
「そこはキャベツだろ!」と思わなくもないのですが、意外とレタスのシャキっとした感じも悪くありません。
しかし、熱いスープに浸っているうちに、どんどんシャキっとした食感は無くなってしまうので、割と早めに食べないとレタスの意味が無いような気もします。
スープを吸って「くたくたになったキャベツ」は美味しいのですが、それがレタスだと違和感になってしまうような?
まあ、そこら辺は個人の嗜好ですし「キャベツ慣れ」しているから先入観があるのかもです。
他にも「メンマ」と言うか「しなちく」も良い感じです。
葱は万能葱を「小口切り」にしています。これも特徴的ですが、歯ごたえがあって良いと思います。
確かに長葱ほどの香りはありませんが、これはこれで好きな人も居るでしょう。
『胡心房』 総評
徹底的に余分な脂を取り除いた「ヘルシーなラーメン」で、女性を中心に人気が高い『胡心房』ですが、筆者が食べても十分に美味しいラーメンでした。
「ヘルシー志向」と言う単語に何も感じない筆者も、先入観なしで美味しいと思ったので、意外と男性にもオススメかもです。
ちなみに『胡心房』は常に行列な感じですが、何気に営業時間が変更されていて土日は「11:30オープン」なので、そのチョイ前くらいに訪れると、あまり並ばずに入れると思います。
それでは、みなさんも『胡心房』のヘルシーな『らぁめん』を食べてみて下さい。
『胡心房』
住所:東京都町田市原町田4-1-1
営業時間 12:00~15:00 18:00~21:00
土曜日 11:30~20:00
日曜日 11:30~18:00定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
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(執筆者: YELLOW) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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