ワタミ前会長、都知事選に出馬表明 「大いなる素人でありたい」
居酒屋チェーンや介護・教育事業などを展開するワタミグループ創業者の渡邉美樹氏は2011年2月15日、都内ホテルで記者会見を開き、今年4月に行われる東京都知事選に立候補することを表明した。
会見の冒頭に渡邉氏は「東京都知事に立候補する決意をし、皆さま方に発表させていただきます」と挨拶。「たかだか居酒屋のオヤジがと言われ続けてきました」と自らを政治の”素人”であると前置きし、素人として外食産業に参入した自身の過去を振り返りながら、「素人であるがゆえにものすごい政治家になれる」と既存の常識にとらわれない「大いなる素人でありたい」と意気込みを語った。
立候補の経緯について渡邉氏は「今まではお金の入る”ありがとう”を求めてきたが、これからはお金の入らない”ありがとう”を求めていこうと思った」と述べ、具体的な戦略として「高齢者が安心して暮らせる社会、子供たちが夢を追い描ける社会、東京の経済の強化、財政の一層の健全化、東京のブランディング、信頼を取り戻すこと」という6つの柱を提示。また「党の代表でなく”都民の代表”でありたい」という想いから無所属での立候補をすると明かした。
会見の後半にもうけられた質疑応答の時間には、東洋経済の記者が「企業経営者が政治家を志す意味をどう考えるか」と質問。これに対し渡邉氏は「今の政治に必要なのは経営感覚。赤字が増えて収入より多い借金をしていることは経営感覚ならばありえない。手を打たない政治の感覚は大いなる間違い。企業経営をしてリーダーシップのある方が政治の場に出てくるさきがけになれたら」と語っていた。
ワタミ創業者 渡邉美樹「東京都知事選挙」出馬会見 生中継
http://live.nicovideo.jp/watch/lv40528090
(番組はタイムシフト機能で2011年2月15日まで視聴できる)
(丹羽一臣)
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