昭和なレストランで噂の「ハムカツ定食」を食す! @横浜市鶴見 レストランばーく
今回は神奈川県の横浜市鶴見区にある、超檄シブな『レストランばーく』を紹介してみましょう。
メディアにもチョイチョイ露出し、あの『きたなトラン』でも堂々の星3つを獲得する名店で御座います。
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https://getnews.jp/archives/990098
ロケーションが鬼熱な『レストランばーく』
まず、京浜工業地帯のド真ん中とも言える「鶴見駅」にある時点で、相当に期待出来ますね。
「美味い定食屋は労働者が集まる地区にある!」
と言うのが、筆者の持論です。他にも「3K」と呼ばれる
「競輪場、競艇場、競馬場」
の周辺も穴場ですね。そして、そんな熱い地域でも鬼熱い「ガード下」と言うホットスポットにあるのが『レストランばーく』なのです。
線路のガード下にある古い店が次々に閉店して行く中、未だに現役バリバリの定食屋、もといレストランです。
ちなみに外観は写真の通り、映画やドラマに出てもおかしくないレベルの
「ジャスト・昭和」
な雰囲気を今でも守っています。この店の勇姿を見に来るだけでも良いくらいの風景です。こういう店は文化財として保護するべきでしょう。
メニューも安くてボリューム満点!
そして外観もさる事ながら、その店内もイイ感じに歳を召された風情があります。
若干、ランチタイムで店内が檄混みの為、店内の写真が撮れなかったのは残念ですが、昨今は個人のプライバシーの関係でアレコレあるので仕方ありません。
個人的にモザイク入れた写真は嫌いですし。
しかし!
非常に混んでいてテーブル席に相席になりながらも、どうにかメニューを撮影する事には成功しました。
まさに奇蹟のタイミングで撮れた写真です。何せ隣の席の人の味噌汁がメニューの上に置いてある上級レベルの相席なので、今回は写真を撮るのに苦労しました。
とりあえず… 安いですよね?
定食にすると700円、カツカレーなどのプレート系も700円です。若干、700円だと
「言うほど安くないんじゃね?」
と思われるでしょうが、出てきた定食のボリュームを見たらビックリするはずです。一応、メニューの端っこにも書いてありますが
「ばーくのメニューは皆様にお腹いっぱいに食べて頂きたく、普通メニューでも量は多めとなっております。」
との事で、まさに京浜工業地帯マジックと言うか、肉体労働者の為の定食として洗練された結果、安くて美味しい『レストランばーく』になったと言う事でしょう。
噂の『ハムカツ定食』を食す!
筆者的には『カツカレー』1択で攻めたいのですが、やはり記事的には有名な
『ハムカツ定食』(700円)
を紹介するのがスジかと思うので、ココはひとまず期待に応える為にも定番中の定番メニューをオーダーします。ちなみに、定番メニューと言うものの
「普通の人では完食に至らないらしい…」
みたいな噂が気になりますね… しかも私的な事で恐縮ですが、すでに『鶴嶺峰』で小結(つけ麺350グラム)をガッツリ食べて来たので、今の筆者の戦闘力を例えるならば
「ドラゴンボールのクリリン」
と同じレベルで御座います。確かに人間にしては強いんですけどねぇ…
コレはやっちまったかもしれんね…
写真では見ていたものの、実際に『レストランばーく』のハムカツを見ると笑いが込み上げて来ます。
確かに斜めにカットされているので、厚く見えるマジックかと思われるでしょうが、それは間違いです。
「厚さ… 3cmくらいあるんじゃね?」
厚さ3cm近いハムを2枚、それを斜めに切って計4枚のハムカツが鎮座しています。
普通は斜めに切ってボリュームを誤魔化すのですが、この『レストランばーく』の場合、厚みがあるハムを斜めに切っているのです。
「凶悪さが増しただけじゃねぇか…」
基本、世の中の「ハムカツ」と呼ばれるモノは薄いと相場が決まっているのですが、コレは一体…
さすがに今回は「御飯大盛り」は見送ったので、ギリ抜けると思うのですが
「ハムカツ? 俺は古都でチキンカツ喰ってんだぜ!」
見たいな上から目線は、このビジュアル一発で吹き飛びました。
意外とヘヴィーなハムカツに苦戦…
幸いにも揚げ物にしては「衣が薄め」でカリっと揚がっているので、油的な何かは優し目ですが、やはりボリュームが半端ねぇっす。
っていうか、今までにこんな大量のハムを一度に食べた事がない筆者としては、ペース配分が分かりません…
「デカ盛り」の時は常に戦術を練って、勝利のビジョンを固めてから来る筆者ですが、今回は
「余裕あるから2軒目行っちゃう?」
みたいな軽い気持ちで来てしまいました… 正直、スマンかった…
御飯も「普通」でこのくらいの盛り加減です。ちなみに大盛りは「まんが盛り」と呼ばれるドーム状にパワーアップします。
いや、御飯はともかく、この定食の恐ろしい所は「ハムが重い」の一言に尽きますね。
むしろ「チキンカツ」や「トンカツ」の方が、衣で増量されている分だけ軽いんじゃないかと錯覚する勢いです。
「ハムって… 肉で出来てるんだなぁ…」
みたいな当たり前の事が脳内で繰り返されます。純粋に「肉」で構成されているので小細工が効かないのです。
普通は「デカ盛り」の場合でも、食べ方や順番を変えたりして上手にやり繰りするのですが、そういう次元じゃない事に気がつきました。
スーパーゾーンに突入!!!
2個目までは、どうにかこうにか進んだのですが、3個目で途端にペースが落ちた筆者。
それまでは「1個を4口で食べきるペース」を維持していたのですが、3個目でモチベーションダウンです…
「隣のおっちゃんもチキンカツ残してるし…」
みたいな「逃げの算段」が見え隠れします。食べ物を残さないと言う筆者のポリシーと
「周りの人も残してるし仕方ないか?」
と言う甘えが交錯します… 逃げるタイミングを考えながら、残りのハムカツと御飯をもそもそ食べます。
「デカ盛り」において一番ダメな食べ方で、敗色濃厚な末期状態、いつ終戦になってもおかしくないペースです。
箸を置くタイミングを考えていた、その時、突如店の中がゴトゴトと揺れ始めたのです!
その揺れは地震ではなく、頭上を走る「鶴見線」が引き起こす「ガード下の店」ならではの懐かしいヴァイブレーションでした。
「鶴見線だって僕を応援してくれてるんだ!」
久しぶりに体に感じる熱いヴァイブに背中を押された筆者は、とりあえず全ての思考を停止して
「ただただ食べる!」
と言う一点にのみ集中します。
そもそも、御飯やキャベツの千切りが微妙に残っているから、色々と小細工を考えてしまうのです。
「箸休め」
などと言うモノを求めるから、箸が止まるのではないか?
ここで筆者は「ハムカツ以外の全てを食べてしまう」と言う賭けに出ました。
戦術的には無謀とも言える「万歳突撃」に等しい行為ですが、結果的には
「ハムカツとタイマン状態」
にまで持ち込めたとも言えます。最後の1個のハムカツと筆者の勝負です。
御飯を食べる、キャベツを食べる等の選択肢が無くなった今、あとはハムカツを喰うか残すかの2択しかありません。
もはやハムカツに集中するしか無い筆者に奇蹟が起きました。まさにトップアスリートのみが体験する
「スーパーゾーン」
の世界に突入です。ハムカツの動きも箸の動きもスーパースローに見える脅威の集中力が発動しました。
『ハムカツ定食』 総評
苦しい戦いになったものの、なんとか「鶴見線」の応援で乗り切る事が出来ました。
「終わってみれば、全てが良い想い出となる」
その一言に尽きますね。たった700円のハムカツでここまでの感動を引き出すとは『レストランばーく』のポテンシャルは未知数です。
ちなみに、今更ですがハムカツの味について軽く触れておきますと、カレーソースがかかっていて、なかなか美味しいハムカツでした。
若干、ハムの「外側の皮」ごと揚げてあるので、食感がアレって思う瞬間もありましたが、食べてる時はそれどころじゃないので、さして問題にする議案でもないでしょう。
ハム自体は、結構いい感じの塩分が感じられるので、卓上にある調味料は控えた方が、後半食べやすいかもしれませんね。
ちなみにハムって結構高い食材だと思うのですが、あんなに沢山使って700円で大丈夫なんでしょうかね?
今回、御飯は普通盛りですが、プラス200円で中盛り、大盛りは300円でパワーアップする事が出来ます。
言うまでもありませんが、大盛りにすると凄い事になるので、そこら辺は慎重な対応をお願いします。
若干、この手の定食ならば御飯は「皿」じゃない方がしっくり来ると思うのですが、そこは「レストラン」としての意地があるのかもですね。
と、言う訳で色々有りましたが、最終的には『レストランばーく』はオススメです。
次回は『カツカレー大盛り』に的を絞って、また訪れようと思った筆者でした。
レストランばーく
住所:神奈川県横浜市 鶴見区豊岡町1-17
営業時間:月~金 11:00~14:00 17:00~19:45
(土曜日は昼の部のみの営業)定休日:日曜祝日
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