大山のぶ代を襲った「認知症」 初期に見られる症状とは?

大山のぶ代を襲った「認知症」 初期に見られる症状とは?

 先週、「ドラえもん」の声で知られる声優・大山のぶ代さんが認知症を患い闘病中であることを、夫の砂川啓介さんがラジオ番組内で公表し、大きな注目を集めました。
 大山さんは2008年に脳梗塞を発症。砂川さんは15日に開かれた会見で、脳梗塞の後遺症と認知症の症状が似ていることから、後遺症による症状だと思っていたことを明かしました。

 認知症はいかに早期発見できるかが重要。『社会脳からみた認知症 徴候を見抜き、重症化をくい止める』(伊古田俊夫/著、講談社ブルーバックス/刊)では、以下のような症状に思い当たるとふしがあるならば、注意が必要だとしています。

・新しいことが覚えられない
・固有名詞や知人の名前が不確実になる
・仕事でのエラーやミスが増える
・仕事に時間がかかるようになる
・駐車スペースからはみ出す
・表情、ジェスチャーを読み取れない

 実際にこうした兆候が見られるようになった場合、医者に診察してもらう必要があります。しかし、認知症にはその疑いがある人に病院での診察をすすめても、ほとんどの場合本人が嫌がるという特徴があるそう。認知症の疑いがある人に速やかに診察を受けてもらうにはどうすればいいのでしょうか?
 『認知症介護に行き詰まる前に読む本 「愛情を込めたウソ」で介護はラクになる』(多賀洋子/著、講談社/刊)によると、初診は本人を連れず、家族で病院に行って相談。その上で本人に診察を受けてもらうことをすすめています。ただ、診察を嫌がる可能性もあるので、本人に“小さなウソ”をつくことをコツとしてあげています。
 具体的には「健康診断を受けにいきましょう」「自分が健康診断を受けるから付き添って」といって、一緒に受けるようにすすめるのです。ウソはウソでも、これは必要な“ウソ”。著者はうしろめたさを感じる必要はないと言います。

 砂川さんによる会見で明らかになった大山さんの症状に、言葉を失った人も多いはず。そして、誰もが認知症になる確率があるということも事実です。
 認知症は早期発見が大事。本などを参考にしつつ、少しおかしなところがあれば、すぐに医者の診察を受けることが第一なのではないでしょうか。
(新刊JP編集部)


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