新聞記者と『Twitter』

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他山の石書評雑記

今回は小林拓矢さんのブログ『他山の石書評雑記』からご寄稿いただきました。

新聞記者と『Twitter』
読売新聞社が全社員に新聞記者と『Twitter』の禁止を通達したと聞く。読売新聞ではアニメに詳しいことで知られる福田淳記者がツイートしており、彼のツイートが読めなくなることがありえるのは残念だ。

新聞記者で、匿名でツイートしている人は時折見る。当然ながら所属社は明らかにしない。もちろん実名でツイートしている記者もいる。例えば毎日新聞では、中島みゆき記者や石戸諭記者がツイートしている。産経新聞では、道丸摩耶記者や猪谷千香記者がツイートしている。北海道新聞では、高田昌幸記者がつぶやいている。

だが、気味が悪いのは堂々と実名でツイートする記者がなかなか見られないことだ。『本石町日記』 *の記者は、時事通信社の日本銀行担当と推測しているが、なかなか所属と実名を明かさない。

* :『本石町日記』
http://hongokucho.exblog.jp/

朝日新聞では会社公式のアカウントはなぜかいっぱいあるものの、記者個人アカウントは見当たらない。朝日新聞出身の烏賀陽弘道氏が新聞記者は実名で書くべきだとツイートしていたのだが。ウェブ2.0が言われるはるか前、ブログさえない時代に朝日新聞では伊藤千尋記者は独自管理の(会社の管理下のサーバーを使わない)個人ホームページを作っていたのに、と思う。

読売新聞も不気味だ。福田淳記者以外に実名でツイートしている人がおらず、加えて渡邉恒雄主筆がウェブを敵視しているため、今後は記者の個人アカウントは現れないだろう。

もっと不気味なのは日経新聞だ。記者個人アカウントは全く見当たらず、会社関連アカウントもほとんどない。おそらくすでに記者個人のブログや『Twitter』を禁止する通達がでているのではないか。

ここからは邪推だが、積極的に『Twitter』を活用する記者がなかなか現れないということは、新聞社総体としては『Twitter』に対しては敵視政策をとっている、ということだろう。毎日新聞のように、『Twitter』を活用する新聞社のほうが例外だ。

恐らく春の新聞社の面接試験では、『Twitter』について受験生に聞く面接官もいるはずだ。そして受験生の個人アカウントを探す新聞社人事もいることと思われる。だんだん後ろ向きな話になってくるが、面接試験では『Twitter』について聞かれたら「自分はやっていない、興味もない」と言うのが無難である感じもする。

・付記 このことに関して『Twitter』のタイムラインを見ていたら、かつて筑紫哲也氏や本多勝一氏が朝日新聞に在籍していたころ、他社系列の媒体に寄稿していたら社内から厳しい視線にさらされ、本多氏に至ってはガチガチに制約をかけてきた話を思い出した。『DAYS JAPAN』や『週刊金曜日』に寄稿している伊藤千尋記者への有形無形の圧力を想像するだけでぞっとしないものを感じる。

・付記2 朝日新聞では丹治吉順記者や阿久沢悦子記者が『Twitter』をやっていると分かった。

執筆: この記事は小林拓矢さんのブログ『他山の石書評雑記』からご寄稿いただきました。

文責: ガジェット通信

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