【超会議2015】枝野幸男幹事長が各ブースを満喫!? 民主党に出展の手応えを聞いてみた
統一地方選挙の最中ということで、自民党をはじめとする各党がブースを出すのを見合わせた『ニコニコ超会議2015』。そのような中、唯一例年通りブースを構えた民主党では、岡田克也代表や代表代行の長妻昭衆議院議員や蓮舫参議院議員、枝野幸男幹事長といった幹部が来場していました。
しかし、例年と異なっていたのは、『ニコニコ動画』の「歌ってみた」でブレイクした歌手のぽこたさんや、人気コスプレイヤーのしらほしなつみさんと、枝野氏と蓮舫氏が出演するトークイベントが開催されたこと。ブースにはぽこたさん目当ての10代女子が場所取りをするという、これまでになかった光景を見せていました。
「(幹部は)統一地方選の応援もしながら、合間をぬって来場している。ここに若者は多数来ていて、有権者がいるところで訴えることは大事。政治に縁遠い若者に対して政党の側が一歩踏み込んでいって、親近感をもってもらいたい」と語るのは、民主党広報委員会部長の仙波春生氏。特に、枝野氏は自民党が『超会議』に参加しないという情報を早い段階で掴んでいたにも関わらず、「参加しないという選択肢はないよ」と発言。例年通りの参加に踏み切ったといいます。
なお、枝野氏は視察という名目でアイドルグループ仮面女子のイベントを訪れるなどして、『超会議』を満喫した模様。外野としては、党内での見る目が気になります……。
歌い手やコスプレイヤーとのイベントについて、「これまでは政治家が得意な分野について話してきたが、聴衆もガラガラで、ここに集まっている人に注目している人と対談をやることで、『niconico』のパフォーマーを見ているんだ、という意外感をもってほしかった」(仙波氏)といい、SNSなどでの拡散に期待をしている様子でした。
さらに、「ぽこたさんのイベントでも2時間前から並ぶファンがいて、想定以上だった。人気のある人の言葉だけでなく、政治家が何を話すのか、敏感に感じてもらえたのではないか」(仙波氏)といい、「これまでは失敗の連続で、やめる話も一部にはあったが、演説の体験をして楽しんでもらうような場を設けるなどの工夫をして、『超会議』が(ユーザー)も参加する場で、(政治家の)ありがたい話を聞きにくる場ではないと三回目にして分かった」(仙波氏)と話し、例年以上の手応えがあったと強調します。
「海外からも注目されているクールジャパンという観点からも、いまの若者たちが人気のものを理解することが必要。古いイメージの政治家と違うということが理解して頂ければ」(仙波氏)といい、今後の『超会議』への参加も前向きに捉えているとのこと。「みんなが楽しんでいることには素直に我々も参加する。来年以降は若いスタッフが経験を踏まえて、趣向を凝らしたものを提供していきたい」(仙波氏)というので、どうやら演説が響かないから『超会議』から撤退、ということになる可能性は低そうです。
民主党 (ニコニコ超会議2015)
http://www.chokaigi.jp/2015/booth/dpj.html [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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