【Interview】一生の思い出作りに!ライフログアプリの決定版「graph.」を探る

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日々の出来事や気持ちを、手軽に記録できるライフログアプリ。一言だけ入力するシンプルなタイプから、システム手帳並みに高機能な日記タイプ、持ち歩くだけで移動距離や行動を記録する完全自動タイプまで、種類はさまざま。SNSよりライトな感覚で使えることもあって、利用者がじわじわと増えつつある。

その中で注目したいのが、「graph.(グラフ)」というアプリ。「一生使えるアプリ」と銘打ち、昨年末に提供を開始。「思い出作り」に集約した多彩な機能が評判を呼び、リリースからわずか4か月で、1万ダウンロードを突破した人気アプリである。

開発を手掛けたのは、2013年創業のAROUND-U(アラウンドユー)。代表取締役CEOの向井 亨(むかい あきら)氏は、人生に訪れたある出来事を機に、アプリ開発を思いついたのだという。

・人生を6つの要素に分けて気軽に「自分史」作り

Q1:「graph.」誕生のきっかけと経緯について、お聞かせください。

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私が「graph.」を考えるようになったのは、新しい命を授かったためです。(中略)親としての責任を感じつつも、どれだけ娘を愛しているか、日々接してきたことや遊んだことなどは、時が流れれば忘れてしまうと思い、それを記録したいと、強く願うようになりました。

折しも昨今は、投稿型のSNSやスマートフォンの高性能化、各クラウドサービスの普及等により、写真を撮る機会や投稿場所なども飛躍的に増えています。その反面、あまりにも技術が発達しているせいか、情報が氾濫し過ぎているとともに、写真1枚の価値が低減しているような気がしてなりませんでした。

そのような状況下で、ぼんやりと考えていた「graph.」のサービスを、世の中に出すのは今しかないと思い、それまで勤めていた会社を辞めて、スタートすることになったのです。

Q2:「graph.」とは、どんなアプリなのでしょうか。

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「graph.」は、大切な情報を残すことにこだわったアプリです。

人の人生で残したいと思われる要素を、「Memory」「NIKKI」「Family」「Friends」「Favorite」「Portfolio」の6つに区切り、その中から複数を自分で選択し、記録していきます。

各コンテンツのデザインや仕様はそれぞれ異なり、見せ方の工夫によって、1つのアプリで、ユーザーの「残したい」をさまざまな形で、実現できるようになっています。

また、各コンテンツに紐づくカテゴリーを3つに分けており、それぞれのカテゴリーごとに公開範囲を設定するので、プライバシーを気にせず、利用することができます。さらに、すべてのコンテンツを跨いで掲載記事を時系列に年表化し、「history graph」というページにまとめられるため、使い続けることで「自分史」が完成します。

Q3:短期間で1万ダウンロードも獲得できた理由は、何だと思われますか。

1番の理由は、「ユーザーの皆さんの声を聞いた」ことだと思います。もちろん、実際には、ほとんどの声は聞くことができませんが、「graph.」にどんな期待をしているのか、何が良くて何が良くないのかを、利用動向等で徹底的に研究し、改善するよう心がけました。(中略)

加えて大事なのは、一見細かいこと、つまり、ストアのタイトルや紹介文の見直し、スクリーンショットの差し替えなど、いわゆるASO対策を繰り返し行うことです。また、「graph.」は、SNS機能によってグループ公開ができるため、家族や友人の間に広まったことも大きいのでは、と思っています。

・webでの展開も検討中

Q4:他のライフログアプリとの違いは、どこにあるのでしょうか。

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決定的な違いは、「大切な思い出を残すこと」だと思います。

ライフログアプリの多くは、デバイスのアルバムと同期して、手間をかけずに、見栄えを良くしています。これは、初期の体験価値を向上することが狙いだと思うのですが、情報源となる写真や動画は、デバイスのアルバムと同じなので、情報の価値は、あまり変わらないわけです。

「graph.」はそれらの情報から、特に残したいことをチョイスし、自分で記事を作成する仕様になっています。もちろん、その分利用ハードルは上がるのですが、大切な情報を細やかにためていけるという点が、他のサービスとの差別化ポイントになっていると思われます。

Q5:今後の展開について、教えてください。

スマートフォンアプリだけでは、ユーザーの属性や広がりに、どうしても制限があるので、webのサービスを導入したいと思っています。パソコンならではの可能性の探求はもちろん、スマートフォンを持っていない方にも、ご利用いただきたいので、是非実現したいですね。

graph.(グラフ)

 

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Techable

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