季節のいぶくろ。 第31回「生ハムで巻いた冬カキのソテー パクチーの香り」
隠れ家レストラン「shibuya bed」のシェフ・宮田さんとソムリエ・バーテンダー・宮地さんによる食の連載企画「季節のいぶくろ。」。
毎週、旬な食材を使った“簡単”なのに“オシャレ”な料理と、それに合うワインを紹介していただきます。食にまつわる豆知識も満載です。
さて、今回のメニューは…?
「生ハムで巻いた冬カキのソテー パクチーの香り」
宮田:今回のテーマは「冬カキ」です。今回は「生ハムで巻いた冬カキのソテー パクチーの香り」の作り方をご紹介します。
宮地:ワインは、こちら。「ハウスマルケ2013」です。オーストリアが産地のワインです。
宮田:カキには、肝機能回復、貧血予防、動脈硬化予防、生活習慣病予防など、栄養価が豊富。栄養価がとても高いようですね。今の時期、食べておきたい食材です。今回のレシピも是非試してみてください。
生ハムで巻いた冬カキのソテー パクチーの香り
作ってみましょう!!
~料理のポイント~
・カキはしっかりと火入れをする。半生や生の臭みもなくなりますし、食中毒を防げます。
・生ハムで巻いているので、塩分はしっかりしています。カキに追加の塩はいりません。
・熱したフライパンにカキを入れる時に、生ハムの巻き目から入れると綺麗に焼き上がります。
今回の料理に合う、オススメのワインをご紹介。
ミネラルを感じるワイン
ワインは一般的にその原料となる葡萄が植えられている畑の地中深くの土壌が味わいに影響を与えると考えられていますが、本当のところはどうなのでしょうか。ハンガリー国境近くのノイジードラー湖周辺はかつて海の底だったと考えられており、貝殻などが風化した石化質土壌が表土の奥に構成されています。
基本的に良い葡萄は水分を求めて地中奥深くに根を伸ばしている環境に置かれ、その過去に蓄積された土壌から水分以外の味わいの要素をその果実に宿らせると考えられていますが、その土壌由来の個性をストレートに感じるワインはそう多くはありません。モリッツのハウスマルケは塩味を帯びたミネラルをふんだんに感じる事のできる白ワイン。グリューナーの爽やかでハーブを感じる味わいとは別に貝殻石灰質由来の噛めるような風合いをまとっています。山あいで育つ葡萄から造られるワインながら魚介とも素晴らしい相性を発揮してくれます。やはり土壌というものがワインそのものに影響を強く与えている事を感じずにはいられないワインです。
shibuya bed
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2−23−13
電話:03-3476-6120(ご予約承ります)
OPEN:18:00~26:00(土曜・日曜・祝日定休)
shibuyabed ホームページ http://www.shibuya-bed.jp/
イラスト 米原千賀子/illustration Chikako Yonehara
都市で暮らす女性のためのカルチャーWebマガジン。最新ファッションや映画、音楽、 占いなど、創作を刺激する情報を発信。アーティスト連載も多数。
ウェブサイト: http://www.neol.jp/
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