刀鍛冶の子孫である女性錬金術士によるメタル素材の着物が美しい!
安藤みやさんは日本とロシア系アメリカ人のハーフで、現在はカリフォルニア在住のアーティスト。鉄や酸化アルミといったメタル素材を使ったアート作品を生み出しています。
備前の刀鍛冶安藤正勝の子孫であり、お母様は茶道裏千家の先生で、幼少の頃は祖父のいる岡山のお寺で過ごしてきたバックグラウンドは作品にも大きな影響を与え、活かされています。
日本的な要素が活きている作品の一つがメタル製の着物。金属製の着物は毎年制作しているそうです。
Formal Black Kimonoは数年前に岡山県で行われた、いとこの結婚式で目にした和装の礼服、真っ黒な家紋の入った着物にインスパイアされて制作されました。
つなぎ合わせられた金属板は酸化アルミ。一枚ずつ手作業で染め上げられています。
彼女の作品が、硬いメタリックな金属なのに着物の持つしなやかさをも併せ持っているのは、ハーフの安藤さんならではの感覚。無骨な印象の金属の中にある繊細な色合いを引き出し、作品のすべてに彼女のバックグラウンドが投影されています。
安藤さんのサイトでは着物の他にも硬いものと柔らかいものが組み合わせられた作品が多数発表されています。
日本での展覧会も開催されないかな。
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