青春お気楽サイキック宗教法人ハードボイルドボーイミーツガールなマンガ 『子供はわかってあげない』
2014年に講談社『モーニング』にて連載されていた、田島列島先生の『子供はわかってあげない』。同年9月に上下巻で発売され、宝島社の「このマンガがすごい!2015」オトコ編では見事3位に輝いた。
下巻の帯には
「青春お気楽サイキック宗教法人ハードボイルドボーイミーツガール」
なる言葉が。その言葉どおり、高校生の男女が主人公の”青春モノ”のようでありながら、サイキックな話と、微妙にシリアスかつハードボイルドな宗教法人の話などとが絶妙にブレンドされている。思わぬところで挟まれるユーモアたっぷりのセリフにもニンマリとしてしまう。優しい絵柄も手伝って、読んでいてなんともほっこりするのだが、それだけでなく何か言葉にしづらいと心地いい感じが残る作品となっている。『長い道』等の、こうの史代先生の作品がお好きな方には特にオススメしたいところだ。
2008年に『モーニング』でデビュー、その後同誌にいくつか短編が掲載された田島先生の初の長編となる作品で、巻末には担当より
「読者の皆様から要望の多い短編集についても作品がたまれば出す予定です。」
とのお知らせが。今後も期待したいところである。
元インターネット雑誌編集者。 2013年5月よりガジェット通信にて記事を書いております、よろしくです。
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