睡眠時間が4時間半…結婚相手に狙うはアラフィフ男…… 雑誌『Domani』の”賢女”路線がタイヘン [オタ女]
「なんだか自分に自信をなくしちゃった……」と知人の30代女子が食事の席で切り出したのは、小学館の雑誌『Domani』(ドマーニ)の”賢女”路線。これまでもキャリアウーマンに向けた記事作りをしていましたが、彼女によると「ここのところ、キャリアアップとか起業とか、上昇志向が強くなっている気がして……」とのこと。そこまで自分が頑張っているのか、また頑張れるのか、不安に感じてしまったようです。
確かに、2015年2月号には『35歳の「転職」』と題した別冊特集で株式会社カラーズの経沢香保子社長のキャリア論や、キャリアアップを果たした体験談などが掲載されており、リクルートのキャリアアドバイザーによる「ブランク期間はマイナス。在職中に動くべし」「会社にバレそうな時は有休、急病は最後の手段」「リクルートスーツはNG」といった具体的なアドバイスが並んでいます。
また、冒頭の連載企画『女の時間割』では、シェアオフィスなどを運営する会社の37歳社長が登場。タイムグラフでは23時30分に就寝して朝4時には起床となっており、睡眠時間は4時間半! 2児の母ということもあり、仕事にも家事にも”モーレツ”な印象。「家族の笑顔と仕事の両立を叶えたい」との思いの実現するためには、とにかく1日の時間の使い方が大事だと痛感させられます。この企画では、他に32歳広報&コンサルタントとコンビニチェーンのサイトのディレクターが登場。モノクロの写真も相まって「かっこいい!」のですが、読む側からすると「自分はここまで出来ない…」と萎縮させてしまうケースもあるのではないでしょうか。
一方、後半のモノクロページには『ホントのところ…「年上との結婚」ってどうですか?」という特集が。なんでも、「アラフィフ男を選ぶ30代のいい女が続出中!」とのことで、トップに36歳の女性と再婚したジョージ・クルーニーがマフラー&ジャケットでキメた姿を持ってきています。いくらなんでもこれは高望みしすぎだろう…と思わないでもないですが、識者によると、「共有できる悩みや話題が多い」「女性が働き続けるうえで、好条件」といったメリットがあり、「年上婚ができる女性は、自分を客観視できる人」といった意見も。
映画化された西炯子さん原作の『娚の一生』が2015年2月14日に全国ロードショーとなるなど、「歳の差婚」が注目されていることを受けての企画と言えそうですが、そもそもどこで知りあえばいいのかという疑問に加えて、「老後の面倒を見る必要があるかもしれないし、先立たれた時に自分が寂しくなるかも…」(前述の30代女子)といった心配も残ります。
いずれにしても、”賢女”路線を突き進んで高いハードルを上げている『Domani』。次号ではバレンタイン特集やデート事情に関する記事もあるとのことなので、引き続き目が離せません。
Web Domani (小学館)
http://domani.shogakukan.co.jp/
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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