その腰痛は骨粗鬆症による腰椎圧迫骨折が原因かも

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20150107

このお正月休みに、実家に帰省したという方は多いでしょう。筆者の友人もそのひとりでしたが、1年ぶりに会った母親の身長が縮んでいて驚いたそうです。

・骨がチョークのようになる骨粗鬆症
身長が縮んだ原因は腰椎圧迫骨折。急激に骨密度が低下する閉経後の女性は、骨粗鬆症になることが多いです(骨粗鬆症患者の大半は女性)。骨粗鬆症になると骨がチョークのようにもろくなってしまうので、ジャンプや転倒などのちょっとした衝撃でも、腰椎が折れて潰れてしまうのです。

・腰椎圧迫骨折で身長が4cm縮む
その友人の母親は、家で転んだ時にできた2箇所の腰椎圧迫骨折が原因の腰痛を、軽いぎっくり腰だと思って我慢していたそうです。その結果、潰れたまま腰椎が固まってしまい、背中が丸まるとともに身長が4cmも縮んでいたとのことでした。

・自覚しづらい骨粗鬆症
日本には1300万人の骨粗鬆症患者がいると推定されています。しかし、骨密度の低下が自覚しづらいのと、薬でケアできることがあまり知られていないため、何の対策も取らないまま、骨折などをして初めて重大さに気づくことが多いそうです。

・薬の服用や適度な運動が予防に効果的
骨粗鬆症は、SERM、ビスフォスフォネート、PTH製剤などの服用で予防&治療することができます。西良浩一、室伏由佳『腰痛完治の最短プロセス セルフチェックでわかる7つの原因と治し方』(KADOKAWA)によると、「そもそも骨は、吸収と同時に新しい骨が形成されて健康な骨になりますが、吸収が優勢になり、そのバランスが崩れると骨粗鬆症になります。SERMとビスフォスフォネートは骨の吸収を遅らせることでバランスを保つ薬です。一方のPTH製剤は、骨の形成を促進することでバランスを保ち骨粗鬆症を治療します。(中略)また、骨に刺激を与えるための適度な運動と、カルシウムやビタミンDの摂取なども骨粗鬆症の予防に効果的
とのことです。

・転倒後に腰が痛む場合はすぐに専門医に
閉経後の女性で、転ぶなどのショックの後から腰が痛むという方は、骨粗鬆症による腰椎圧迫骨折を引き起こしている可能性が高いです。早めに腰痛専門医にかかってレントゲンやMRIを撮影してもらうといいでしょう。早期に圧迫骨折を発見できれば、コルセットなどを巻くことで、背中が丸まった状態になることも防げます。

・女性は40代になったら骨密度のチェックを
特に女性の方は、40代になったら定期的に健康診断などで骨密度をチェックするのがおすすめです。骨密度が低下していたら薬などでしっかり骨粗鬆症の対策をすることで、思わぬ骨折を防ぎましょう。

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執筆: 武藤徉子
Via: 腰痛完治の最短プロセス(書籍)

武藤徉子
ライター・編集者。自由大学「伝わる文章学」オブザーバー。健康雑誌、ビジネス誌、週刊誌、マネー誌など数多くの媒体で執筆。モットーは難解なコンテンツをわかりやすく伝えること。

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