各国映画祭観客賞を総ナメ!? 現代吸血鬼を描いた『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』が日常すぎる
映画史に残るような名作が常に発表されている吸血鬼もの。テレンス・フィッシャーの『吸血鬼ドラキュラ』のような正統派から、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のようにとにかく耽美なものはもちろんですが、ネタに走った作品も毎年発表されており、むしろそちらの方が好きという人も多いのではないでしょうか。そんなB級吸血鬼ものフリークにとって、新たな獲物になりそうな作品がニュージーランドから日本にやってきます。
2015年1月24日より全国ロードショーが決定した『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』(原題:WHAT WE DO IN THE SHADOWS)は、ニュージーランドの首都ウェリントンで共同生活を送っている吸血鬼を描いた異色作。トロント国際映画祭・メルボルン国際映画祭・シッチェス映画祭など各国映画祭で、主要な賞には届かなかったものの、あまりにも日常的でユルすぎる生態が爆笑を巻き起こし、観客賞を総ナメにしているとか。既に公開されている予告編からもその一端を覗くことができます。
映画『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』予告編 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=b8pLwYXj5ew [リンク]
シェアハウスに住んでいるのは、ヴィアゴ(379歳)、ディーコン(183歳)、ヴラド(862歳)、ピーター(8000歳)。夜な夜な楽器演奏会やセクシーダンスを繰り広げ、たまに郊外の馴染みのパブで遊び狂う、というのはいかにも吸血鬼っぽい毎日。ところが、ピーターが大学生のニックをうっかり甘噛みしてヴァンパイアにしてしまい、ニックが親友のスチュー(もちろん人間)を家に招き入れてしまって大騒動に……。
吸血鬼とはいえ共同生活を営む以上、しっかりとしたルールを決め、掃除や皿洗いをしなければならないのは人間と一緒。日の出の時間を調べるためにPCを使うシーンでは「ググれカス」というセリフが……。現代になじみすぎじゃない…!?
今っぽいファクターと吸血鬼を絶妙にミックスした異色作として期待される『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』。衣装などの着崩し方などを見ても、ハズしのテクニックを駆使してそうなので、吸血鬼ものフリークとしてはひとまず一度は観ておく価値があるのではないでしょうか。
『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』
1月24日 新宿ピカデリーほか全国公開
配給:松竹メディア事業部
監督・脚本:タイカ・ワイティティ/ジェマイン・クレメント
出演:タイカ・ワイティティ、ジェマイン・クレメント、ジョナサン・ブロー、コリ・ゴンザレス=マクエル、スチュー・ラザフォード他2014 年/ニュージーランド/英語/カラー/DCP/ビスタサイズ/85 分/原題:WHAT WE DO IN THE SHADOWS/PG-12
映画『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』オフィシャルサイト
http://www.shochiku.co.jp/swv/ [リンク]
(c)Shadow Pictures Ltd MMXIV
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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