世界遺産候補へ! 注目を集める「長崎の教会群」とは?
10月22日まで、45年ぶりに国民体育大会が開催されるなど注目を集める長崎県。その長崎で今、世界的な注目を集めているのが、世界文化遺産の国内推薦候補になった『長崎の教会群とキリスト教関連遺産』だ。そこで世界文化遺産候補となった長崎の教会群とキリスト教関連遺産についての詳しいお話を、長崎県世界遺産登録推進課に伺った。
まずは、世界文化遺産候補になるまでの経緯から聞いてみた。「平成13年9月に、世界遺産登録に向けて活動するため、民間団体『長崎の教会群を世界遺産にする会』が発足しました。その後文化庁から提案依頼があり、文化庁へ提案書提出しましたところ、平成19年に『長崎の教会群』が暫定一覧表に登録され、平成26年7月10日に文化審議会においてユネスコへの推薦候補として選定されました」
13年間に渡る活動が今回実を結んだ世界文化遺産候補には一体どのようなものがあるのだろう?「『長崎の教会群とキリスト教関連遺産』は13の教会、史跡などからなります」
それらは以下のとおり。
【城跡】
●日野江城跡(長崎県南島原市)
●原城跡(長崎県南島原市)
【集落】
●平戸島の聖地と集落(長崎県平戸市)
●天草の崎津集落(熊本県天草市)
●野崎島の野首・舟森集落跡(長崎県北松浦郡小値賀町)
【教会建築】
●大浦天主堂と関連施設(長崎県長崎市)
●旧五輪教会堂(長崎県五島市)
●出津教会堂と関連施設(長崎県長崎市)
●大野教会堂(長崎県長崎市)
●黒島天主堂(長崎県佐世保市)
●田平天主堂(長崎県平戸市)
●江上天主堂(長崎県五島市)
●頭ヶ島天主堂(長崎県南松浦郡新上五島町)
担当者は、日本でキリスト教がどのように根付いていったのかを話してくれた。「それは、『長崎の教会群とキリスト教関連遺産』が物語っています。450年にわたって途絶えることのなかったその歴史は、『繁栄、潜伏、復活』という3つのプロセスに分けられます。第1のプロセスは『キリシタン大名の城跡』が、第2のプロセスは禁教時代の『集落』が、第3のプロセスは『復活後に建てられたさまざまなスタイルの教会堂』が、それぞれの物証として構成資産となっています」
なるほど、これらの遺産を時系列で追って見ていくことで、日本におけるキリシタンの歴史を知ることができるということだ。長年にわたる活動の努力が報われ、世界の歴史の上で重要な長崎から世界文化遺産が誕生するように心から願うばかりだ。●取材協力
長崎県世界遺産登録推進課
HP:https://www.pref.nagasaki.jp/s_isan/
元記事URL http://suumo.jp/journal/2014/10/23/71826/
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