ブラッドリー・クーパーがイラク戦地伝説の狙撃手に イーストウッド最新作『アメリカン・スナイパー(原題)』が2015年2月に日本公開
『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で2度のアカデミー賞監督賞に輝いたクリント・イーストウッド。その最新作となる『アメリカン・スナイパー(原題)』の日本公開が、2015年2月に決定しました。『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』でオスカー・ノミネートを果たし、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ではアライグマの声を務めるブラッドリー・クーパーを主演に迎え、米軍史上最強と称された伝説の狙撃手クリス・カイルの真実のドラマを描きます。
イーストウッドといえば、9月27日から日本で公開され、公開3週目を迎えても全国週末興行成績でトップ10に名を連ねる『ジャージー・ボーイズ』が現在も大ヒットを続けています。音楽界に不滅の伝説を打ち立てた4人組“ザ・フォー・シーズンズ”の実話をベースに、若者たちの栄光と挫折そして再生の物語を描き多くの観客を魅了。半世紀を経てもなお世界中で愛され続けている名曲『君の瞳に恋してる』などの素晴らしい楽曲と共に語られる人間ドラマに、感動する人が続出しています。ちなみに、『ジャージー・ボーイズ』の全米公開は2014年6月20日から。『アメリカン・スナイパー(原題)』はその約半年後の2015年1月16日全米公開と、イーストウッドの多作っぷりがさく裂しています。
そんなイーストウッドの最新プロジェクト『アメリカン・スナイパー(原題)』では、米海軍特殊部隊“ネイビー・シールズ”隊員クリス・カイルの自伝を原作に、再び映画を通して実在の人物を描き出します。
イラク戦争でクリスが命じられたのは、どんなに過酷な状況でも仲間を必ず守ること。「leave no man behind(誰一人残さない)」というネイビー・シールズのモットーを見事に体現し、その狙撃の精度で多くの仲間を救ったクリスは “レジェンド”の異名を轟(とどろ)かせるほどになります。しかし、クリスの腕前は敵の知るところとなり、いつしか彼の首には賞金がかけられて反乱兵たちの標的に。故郷に置いてきた家族を思いながら、2003年から2009年までの間で過酷なイラク遠征を計4回経験したクリスは、戦地から引き上げ妻子の元へ戻ってもなお、戦争の傷が拭えず……。そんな彼の自伝は、当時13週に渡ってニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー1位を獲得しました。
アメリカが直面する問題に真っ向から挑んだ本作は、主人公クリス・カイルを演じるブラッドリー・クーパーが、プロデューサーとして自ら映画化権を獲得し、製作までこぎつけた意欲作。これまでの作品でも“人間の本当の姿とは?”“本当の正義とは?”という問いかけをテーマとしてきたイーストウッド監督が、本作ではどのようなドラマを見せてくれるのでしょうか。加えて、今作も賞レースの主役に名乗りを上げるのか、イーストウッドとブラッドリー・クーパーのタッグに期待が高まります。
(c)2014 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。