帝王切開の次の妊娠では死産の危険が14%高くなる 本来必要ではない帝王切開は慎重に(Medエッジ)
今回は『Medエッジ』からご寄稿いただきました。
帝王切開の次の妊娠では死産の危険が14%高くなる 本来必要ではない帝王切開は慎重に(Medエッジ)
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帝王切開の次の妊娠では、死産の危険が14%高くなると分かった。子宮の外で妊娠してしまう子宮外妊娠も起こり易くなると分かり、出産の方法を選ぶ上では知っておきたい。
デンマークとアイルランドの研究グループが2014年7月、オンラインの国際的な医学誌であるプロスメディシン誌に発表した。
子宮外妊娠も9%増える
出産に際し、帝王切開を行う割合が世界的に増えている。帝王切開は出産のためにかかる時間を短縮できて、妊娠に伴う苦痛が軽減できると見られている。一方で、出血の危険があるほか、必ずしも安全とは言い切れないとも分かっている。
今回、研究グループは、帝王切開後の次の妊娠に伴うリスクをデンマークの女性を対象に調べた。その結果、帝王切開後の次の妊娠では、死産の危険が14%高くなる傾向があった。妊娠初期に合併症が起こったりして、帝王切開が必要になる要因があってリスクが高まると考えられる。さらに、子宮外妊娠の危険も9%高くなる傾向にあった。妊婦のBMIが高かったり、喫煙や排卵誘発をしていたりすると高くなった。
一方、流産の割合が高くなることはなかった。
医学的には必要がないにもかかわらず帝王切開を望む妊婦は珍しくないとされるが、帝王切開に伴う危険を知っておくのは重要だろう。妊婦や夫、担当の医師は、自然分娩と帝王切開のどちらかを選ぶ上では参考としたいデータといえるだろう。
文献情報
O’Neill et al. Cesarean section and rate of subsequent stillbirth, miscarriage, and ectopic pregnancy: a danish register-based cohort study. PLoS Med. 2014;11:e1001670.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24983970
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