最新技術を融合させた多機能な新作テルミンが発表される!
アナログ・シンセの老舗中の老舗、Moog Musicより、新しいコンセプトのテルミンEtherwave Thereminiが発表された。
1919年、ロシアで開発され、史上最古の電子楽器と呼ばれるテルミン。独自の音色と、楽器に触れず、空気を演奏するようなその演奏方法を含め、多くのアーティストや音楽ファンに愛されている。このテルミンに最新技術などが盛り込まれた新型がEtherwave Thereminiだ。
例えば独自のピッチ・クオンタイズ機能により、楽曲の難易度に合わせて演奏するピッチ補正の深さを自在に調節できる。この補正量が最大の場合、本体で選択したスケールに完全に沿ったピッチでのみ演奏でき、間違った音程の演奏すら不可能となる。また、補正量を下げていくにつれ、ピッチやビブラートのコントロールがより自由になり、補正量をゼロにすると、トラディショナルなテルミンとまったく同様の、アナログ・ヘテロダイン方式オシレーター による無段階のピッチ・コントロールを行えます。つまるところ、あの独自の演奏方法による「ゆれ」の気持ち良さとも言うべきものから、ある程度の初心者でも音程のしっかりした演奏も再現できるということだ。
Moog のシンセサイザー”Animoog”のパワフルな音源部とを融合させ、さらにエフェクト、内蔵スピーカーも搭載している。またヘッドフォン端子も装備し、ひとりでの場所を選ばない練習も可能だ。独自のアクションによる演奏方法が、外部MIDI機器のコントローラーとしても活躍する。また内蔵チューナーを使用すれば、あの独自の演奏方法で多少難解な、演奏中のピッチを視覚的に確認でき、正しい音程との差をすぐにチェックできるようになっている。これにより、演奏中の手の位置を修正しやすくできるだけでなく、音感やスケールのトレーニングなどが容易くなっている。
9月上旬発売で、価格は45,000円(税抜き)。
(河村)
・Etherwave Theremini、メーカー公式ページ
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