ドイツで見かけた「スズキ」 カタカナがブームになる予感?
とあるオートバイのイベントで、日本のスズキが車両を展示しているブースを見かけた。日本ではスズキでも、海外ではSUZUKIであることが当たり前だ。
そのスズキが今回、わざわざカタカナで「スズキ」という社名を全面に押し出しているのを目撃した。
まず、日本語は、ひらがな・カタカナ・漢字で構成される。漢字は中国語にも使われるので、世界的には日本よりも人口がはるかに多い中国のイメージのほうが強くある。一方、ひらがなとカタカナは日本特有の言語で、近ごろ、欧米人がひらがなやカタカナの刺青をしたり、Tシャツを着たりしているのを見ることが増えた。しかもそのほとんどが、日本人ネイティブから見ると、奇想天外な意味なのだが・・・
ドイツで見たスズキ、カタカナであることと同時に、昔の社名にあったロゴと同じだった。原点回帰、の意味もあるのだろうか。
なお、ヨーロッパにおける日本のオートバイは、そのステータスが非常に高い。スズキを含むホンダ、ヤマハ、カワサキは世界4大メーカーといわれ、ハーレー・ダビッドソンやドゥカティ、トライアンフ、BMWなどの海外メーカーをもしのぐ人気ぶり。特に、欧米人に言わせると、四輪のトヨタのように「日本のオートバイは壊れにくい」というイメージがあり、現地で購入すると高額でも、信頼性は高く、本当によく見かける。
スズキは来年、オートバイレースの世界最高峰「MotoGP」への参戦に復帰する。レースへの参戦は、世界トップを目指すのと同時に、全世界にオートバイを売るためのマーケティング戦略も含む。そこであえてカタカナの社名で挑むのは、今後、他のジャンルでの日本企業にも流行するかも・・・というやや先走った予感がした。
(Written by AS)
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