スカイマークが成田空港から撤退か? 全路線の運航を取りやめ

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スカイマークは、10月26日からの冬スケジュールで成田国際空港を発着する全路線の運航を取りやめると発表しました。

発注していたエアバス380全6機のキャンセル(実際はエアバス社による一方的契約解除)により、成田発着の自社国際線が運航できなくなるため、このまま継続しても意味がないと判断したものです。

《10月25日の運航をもって取りやめ》

BC823 NRT1025~YGJ1155

BC825 NRT1400~YGJ1530

BC824 YGJ1300~NRT1430

BC826 YGJ1610~NRT1740

BC871 NRT0915~CTS1055

BC875 NRT1510~CTS1650

BC872 CTS1135~NRT1310

BC876 CTS1730~NRT1910

BC853 NRT0850~OKA1150

BC855 NRT1505~OKA1805

BC850 OKA1150~NRT1430

BC858 OKA1715~NRT1950

※全便毎日運航。機材はB738 普通席=エコノミークラスのみ177席

スカイマークが成田発着国内線に参入したのは、エアバス380の発注が確定した後の2011年10月です。新規航空会社として東京・羽田空港の国内線発着枠をある程度優先的に獲得できたにもかかわらず、成田参入を目指したのは自社国際線便が運航開始できること前提に、接続の国内線便を先行して運航し企業としての経験を積むのが狙いでした。

最盛期には成田発着で7路線を運航、「成田シャトル」の愛称も付けられ、外国航空会社からの乗り継ぎ客も多くいました。

しかし、2012年夏にジェットスタージャパンとエアアジアジャパンのLCC2社が参戦すると競争に巻き込まれ、スカイマークはキャンペーン運賃を出したもののそれほど攻撃的ではなかったために苦戦に追い込まれます。

2013年11月、成田~福岡線を運休。続けて今年3月30日からの夏スケジュールでは、成田~旭川・石垣線も運休しました。

東京で編集されている業界専門サイト『Aviation Wire』によりますと、残った成田~新千歳・那覇線も路線別運航実績で考えた場合、この2年間はお盆や学校の夏休みなどで需要が旺盛になる8月しか黒字を出せていなかったといいます。

そこへ、エアバス380の購入契約解除という強烈なパンチが入り、近々の国際線参入がなくなった以上、SKYが成田に就航し続ける意味は失われたと分析しています。

東京~札幌間は羽田発着で1日8便、那覇線も1日6便運航していることから、そちらで代替。米子線も神戸空港乗り継ぎで1日2便を維持し事実上代替、足元の収益を確実に取る経営政策を進めるとみられます。

外国航空会社への乗り継ぎ客については、羽田に乗り入れる便数やディスティネーションが徐々に増えており、成田線を廃止しても移行できると会社側では見ています。

Manuscript&Photo: Traveler’s Supportasia

Post: GoTrip http://gotrip.jp

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