Fuckの意味といろいろな使い方:使用は控えて意味だけ分かっておきたい(OG English)

今回はOGさんのブログ『OG English』からご寄稿いただきました。
Fuckの意味といろいろな使い方:使用は控えて意味だけ分かっておきたい(OG English)
閲覧注意:この記事は英語の中で最も卑俗な言葉 Fu**の意味/使い方を説明しますので、不快に思われる方は大変申し訳ございませんが、今回は閲覧をお控え下さい。
Fuckのいろいろな意味と使い方 ~教科書や授業では教えてくれなかった「ファック」の意味~
Hey friends,
今回は英語の中で最も卑俗な言葉、Fuck (ファック)の意味と使い方について紹介します。
なぜ、こんな下品な言葉について書くのか?
まずは下のエピソードをみて下さい。
Fuck Yeah! 事件
以前、バスケの緊迫した練習試合で日本人のチームメートがいいプレイをしたら、アメリカ人のチームメートが
「Fuck yeah!」
と指を指しながら真顔で言ったら、その日本人の友人が
「なんで俺がファックっていわれなきゃいけないんだよ!」
と怒り、首もとをつかみました。
おっととっと。。私はこの190cmの巨人二人の間に入って和平交渉。
OG:No, no, no. 彼(アメリカ人)は悪い意味で言ったんじゃないよ。褒め言葉だよ。
日本人の友人:あ、そうなんすか。すいません。ファックが聞こえたので、つい。。。
アメリカ人の友人:Why is he so pissed? (彼なんでそんなに怒ってんの?)
つまり、私の日本人の友人は「fuck」の意味を勘違いしたのです。こういう勘違いが何度も私のまわりで起きています。また、バーでみんなで飲んでいる時に、
女の子:今ファッキングなんとかって言われちゃった。私なんか悪いこと言ったかな。。」
OG:大丈夫よ、そういう意味で言ってないからno problemよ。
このように、fuckという言葉が聞こえただけで、相手が怒ってると勘違いする方がたくさんいます。もちろん “fuck you” のように攻撃的な意味もありますが、その他にも強調する言葉または感嘆詞として使われることが多くあります。
この言葉は英語の教科書や英会話の授業で教えてくれません。私も若い頃、英会話講師をやっていたスクールではこの言葉の説明は禁止されていました。
しかしこの言葉の意味や使い方を理解してなければ、誤解を招くことがあります。
という理由でこの言葉の意味/使い方について記事を書くことにしました。
私からアドバイス:意味だけ理解して、使用は控える
まず、この禁句「fuck」は英語の中でも最も下品な言葉だということを理解してください。
アメリカのテレビ/ラジオでは放送できません。もし放送したとしても、必ず「ビー」と検閲されます。
また、アメリカの高校バスケで試合中で使ったら、即退場です。(それが意図的に使ったらもちらん、反射的に言ってしまったとしても。)
子供頃、この言葉を使ってしまったら、
I’m gonna wash your mouth out with soap!
石けんでその口の中を洗うぞ!
と怒られていました。
しかし!ハリウッド映画を見ていて分かるように、ネイティブ同士の会話の中では頻繁に出てきます。そして、最近はその卑俗性は明らかにうすれてきています。
以前、この言葉は映画の中では禁止用語でした。
それがR指定の映画なら使用可能になり、さらに使い方によってPG-13指定の映画でも数回なら見逃してもらうようになりました。(Wikipedia “fuck” censorship*1より)
*1:「Fuck」 『wikipedia』
http://en.wikipedia.org/wiki/Fuck
ちなみにディカプリオ主演の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」がこの言葉の使用回数の記録を更新したらしいですね。Wiki*2によると、映画の中でこの言葉を569回使ったらしいです。一分に3.16回ですよ!にひひ
(この言葉の使用場面だけを集めた動画がありますので、見たい方はこの記事の一番下に貼っておきます。)
*2:「List of films that most frequently use the word “fuck”」 『wikipedia』
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_films_that_most_frequently_use_the_word_”fuck”
実社会でもこの言葉はしょっちゅう使われます。たとえば、アメリカの取引先の初対面の営業マンと仕事をして、オフィスから飲み屋に移動して、多少打ち解けてきたら、fuckという言葉がちょこちょこ出てきます。(もちろん人によるものだと思いますが、私の場合はよくあります。)なので、日本人の皆様が思ってるほど恐ろしい言葉でもないんですね。
問題は使い方なんです。
ネイティブなら、どの状況で使えるかは分かります。状況、相手との関係、前後の言葉、会話の文脈、声のトーンなどでいつどのように使用して良いか悪いかが分かります。下手したら、ケンカになります。また、使いすぎるとあなたの品格と知性が疑われます。
私はなるべく意識的に使わないようにしています。仲がいい友達とお酒を飲んでる時とか、怒った時とか、スポーツやっている時などはつい出てしまいますが。
そしてもちろん、仕事、目上の人や子供の前では絶対使っていけません。
なので、私のアドバイスは他人の前でこの言葉を使わないようにしましょう。
ただ聞いていて、意味を理解できれば、十分です。
Fuckの代用語
あまりにもタブーされていた言葉なので、代用語がいくつかあります。
例えば、
(1) Fuck の代用語:F-word, F-bomb, fudgeなど
例:
You said “fuck” right now!
君は今、「ファック」って言ったね!
↓代用語をつかって
You said “the F word” right now!
君は今、「Fの言葉」を使ったね!
(2) Fuckingの代用語:effing, effin, frigging, freaking, fricking
例:
That’s fucking cool!
(それは)すっげーかっこいいね!
↓代用語をつかって
That’s freaking cool!
文法
Fuckは文法的には最強です。動詞、名詞、形容詞、副詞などといろいろな使い方ができます。
例えば、fuckだけで文章がつくれます。
Fuck the fucking fuckers!
あんなクソヤローどもなんかどうでもいい!
この文章の75%がfuckで構成されてます!にひひ
時には言葉の中に入れちゃいます!
unbelievable
↓
un fucking believable
など
しかし不思議なことにこの言葉の語源は謎だらけなんですね。
Fuckのいろいろな意味と使い方
では本題に入りましょう。
この言葉にはいろいろな意味と使い方があります。
あまりにも多すぎてすべての使い方をカバーできてないかもしれませんが、私が知る限り、以下の5つの意味/使い方にまとめてみました。
1 セックスをするという意味
2 相手を罵る言葉として
3 感嘆詞として
4 強調語として
5 その他
ではそれぞれを見ていきましょう。
(もう一度言いますが、以下には卑猥(ひわい)な内容もあります。不愉快に思われる方はお控えください。
本当の意味/使い方をお伝えしたいので、遠慮しませんので覚悟してください)
1「セックスをする」という意味
では、まず、fuckの本来の意味は「セックスをする」「性交する」です。
「セックスをする」という意味を持つ英語表現の中でfuckは最も下品で卑猥(ひわい)な言い方です。
日本語で言えば、「やる」に近い言葉になります。
例えば、
Did you guys fuck last night?
夕べ、君たちはやったの?
Fuck me.
私を**して。
●「セックスをする」のいろいろな表現
「セックスをする」という表現は「きれいな」言い方から「汚い」言い方まで、いろいろな表現があります。それぞれ、つぎのようなニュアンスがあります。
make love to :きれいな言い方。「愛があって、セックスをする。」
例:I made love to my wife last night.
have sex (with):普通な言い方。「~とセックスをする」
例:I had sex with her last night.
do it (with):普通な言い方。「する」
例:I did it with her last night.
sleep (with):普通な言い方。「~と寝る」まだ関係があさい時期に使う言葉のような感じがします。
例:Have you slept with her yet?
screw:下品な言い方。「やる」
例:Did John and Mary really screw last night?
fuck:下品な言い方。「やる」
例:We fucked all night.
この表現の違いを簡単に言えば、
You don’t “fuck” someone you love. You “make love” to them.
愛している人を「fuck」しません。愛しているなら「make love」するのです。
*しかし恋人同士、夫婦でもfuckという言葉を使うこともあります。この場合は「激しいセックス」のイメージがあります。
例:
・Make love to me =私を抱いて
・Fuck me =私をめちゃくちゃにして
のようなニュアンスで使います。
*名詞として使うこともあります。非常に下品な言い方なので絶対使用しないように。
例:
She was a good fuck.
彼女はいいファック(セックス)だった。
2 人を罵る言葉
次にfuckは人を罵る、侮辱する言葉としていろいろな表現があります。
・fuck you
“fuck you” 相手を侮辱する言葉として最も有名で、シンプルで、最も強い言葉です。これを使う時は殴り合う覚悟で使って下さい。
さてこのfuck youという表現の具体的な意味は何でしょう?性的な意味があるの?とよく聞かれます。
しかし、実は具体的な意味ははっきりしていません。
Dictionary.com*3によると、
fuck youの意味は”Go to hell”(地獄に落ちろ。)と書いてあります。
しかし、ネイティブの人たちにfuck youの実際の意味は何?と聞いても分からない方がたくさんいると思います。
特に具体的な意味はなく、相手を罵る最も強い表現と認識しているのです。
*3:「fuck you!」 『Dictionary.com』
http://ask.reference.com/web?q=fuck%20you!&l=dir&qsrc=2891&ld=260:1&o=10616
例:Here’s to all the haters: Fuck you!
妬んで批判ばっかしする人たちへ一言!:くたばれ!
注意:しかし、時には友達同士で友好的に使う場合もあります。
例えばバスケの試合後にチームメートの活躍を褒めている時に、
A: You played great tonight!
今夜の君のプレーはすごくよかったぜ!
B: No. I had too many turnovers.
いや。ミスが多すぎたよ。
A: Fuck you! You were awesome!
なに言ってんだよ!君は最高だったよ!
ではその他にfuckを使った罵る表現を紹介します。
・Go fuck yourself
直訳:自分をファックしてこい。
意訳:くたばれ!
・Get fucked
直訳:犯されてこい
意訳:くたばれ!
・Fuck off
意味:うせろ。
・What the fuck!
意味:なんてことをするんだよ!
・Don’t fuck with me.
意味:俺をなめんじゃねえぞ。
・I’ll fuck you up.
意味:ぼこぼこにするぞ
●「クソヤロー」のような意味でのfucker, motherfucker, fuck
また、名詞として使えます。fucker, motherfucker, fuck などは「クソヤロー」みたいな意味です。基本的には男性に向けて使います。(女性にはBitch*4を使うことが多いです)がいろいろバリエーションがあります:
*4:「英語スラング「Bitch」(ビッチ)とは?意味、使い方とその勘違い」 2013年11月19日 『OG english』
http://ameblo.jp/englishsongs/entry-11687747477.html
Fucker
Motherfucker
Fuck
Fuckhead
Fuckface
Fat fuck(デブヤロー)
Stupid fuck(バカヤロー)
Dumb fuck(バカヤロー)
Stingy fuck (ケチなヤロー)
など
例:
Don’t touch me motherfucker!
触るんじゃねえよ、クソヤロー!
*しかしfuckerとmotherfuckerは親しみをもって仲間同士が呼び合うこともあります。
例:Hey, fucker! I haven’t seen you in a while!
コノヤロー!久しぶりじゃん!
3 感嘆詞としてのfuck
3つ目の使い方としてfuckは痛みや怒りや驚きなど感嘆の感情を表す言葉です。
日本語の「ちくしょう」や「すげえ!」のような意味があります。
Damn! Crap! Shit! と同じような使い方ができます。
例えば、
痛み:足をぶつけて、fuck! (ちくしょう!)
怒り:バスケの試合で簡単なゴールをはずして、fuck!(ちくしょう)
嫌気:グロテスクなモノを見て、fuck.(キモ~)
恐怖:友人に驚かされて、Fuck! You scared me! (おー!びっくりしたー!)
がっかり:好きな子にふられて、fuck. (ちくしょう。)
驚き:恋人がすごくセクシーなドレスで現れて、fuck!(すげえ~!)
*ここで注意。声のトーンや表情でfuckの意味が変わります。例えば、彼女のすごくセクシーな服装(露出する服装)を見て、彼氏がfuck!と言ったら、
(1) すげえ~!(セクシーだな~)って賛同の意味
もしくは
(2) え~・・・(何それ・・・)みたいな嫌気を意味している
場合があります。それは声のトーンや表情で判断しましょう。
ではその他にfuckを使った感嘆を表す表現です:
・fuck me!
意味:Fuck you を自分に向けてFuck me!「ちくしょう!」という意味です。場合によって「俺ってなんでこんなバカなんだ!」というニュアンスがあります。
例:寝坊して、時間を見て、
Fuck me! I’m late!
ちくしょう!遅刻だ!
・holy fuck!
意味:Holy shitの応用でHoly fuckと言うこともあります。これは驚いた時に使われることが多いです。
例:いたずらで、隠れていた友人が飛び出して驚かされた時に
Holy fuck! You scared me!
おー!びっくりしたー!
・What the fuck!(省略語=WTF)
意味:「なんてこった!」「なんだよ!」「なにこれ?」というニュアンスがあります。怒りや驚きや混乱した時などに使うことが多いです。
例:酔っぱらいがワインを自分のスーツにこぼした時に
Dude, what the fuck!
おい、なんてことをするんだよ!
・Motherfucker!
意味:「ちくしょう!」みたいな意味でmotherfucker!やfucker!と言うこともあります。
例えば:タイヤがパンクして、motherfucker! っていう使い方もあります。
・fuck yeah!
意味:「やったぜ!」のような意味でスポーツ観戦などでよく使います。
4 強調語としてのfuck
4つ目のfuckの使い方は強調する言葉として使われます。
この場合は主に4つの使い方があります。
(1) fucking~
(2) ~as fuck
(3) ~the fuck~
(4) fuck yeah/fuck no
(1) fucking ~
まずは強調語としてfuckingは「とても」「すごく」「超」「クソ(すごくという意味で)」という意味になります。
卑俗ですが、特に攻撃的な意味はありません。単に強調しているだけです。so と very と同じ機能をはたします。
例:
This place is beautiful.
ここはキレイだ。
↓
This place is fucking beautiful!
ここはすごくキレイ!
She is hot!
彼女はセクシーだな。
↓
She is fucking hot!
彼女はすげーセクシーだな!
It’s cold today.
今日は寒いな。
↓
It’s fucking cold today!
今日はクソ寒いな!
(fucking ugly (すごくブサイク)をくっつけて “fugly”という言葉もあります)
時にはsoとかveryと組み合わせて強調する場合もあります。
Your lasagna is so good.
君のラザニアはすごく美味しいよ。
↓
Your lasagna is so fucking good!
君のラザニアはすごく、すごく美味しいよ!!
言葉の間に入れて強調する
一つの言葉の中に入れて強調することがあります:
Un-fucking-believable!
フレーズの間に入れて強調することもよくあります
この場合、そのフレーズに緊迫感とイライラ感が増します。
Big deal
↓
Big fucking deal.
No way
↓
No fucking way.
Are you kidding me?
↓
Are you fucking kidding me?
Who cares?
↓
Who fucking cares?
So what?
↓
So fucking what?

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。
TwitterID: getnews_kiko
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。