交流が苦手…憂鬱な社内行事を乗り切るには
社内行事が苦手な人は、「話す」にフォーカスを当てている?
昔ほど強制力は少なくなくなってきたものの、歓迎会・送別会・忘年会・謝恩会・親睦会・社内レクレーションなど、社内での交流の場は存在します。昨今は、メールや社内SNSなどを活用し、隣の席でも「無駄のないオンライン・コミュニケーション」をとるのが不思議ではない時代になりました。本当は「無駄のあるコミュニケーション」は大切なのです。
社内行事が苦手な人は、「自分って話し上手じゃないから苦痛」「話題の引き出しが、そんなに多い方じゃない」「全然知らない人と、何を話して良いのかわからない」といった悩みを持つことがあります。コミュニケーションに苦手意識を持っている人に多いのが、「話す」ということにフォーカスを当てているケースです。
まずは「自分は何者か?」を問いかけ、自分の引き出し整理を
よほどの話好きでなければ「親しくない相手と話すことができない」というのは、実は当たり前のことです。だって、友人とは違って「よく知らない」のですから。なので、一旦は「話す」ということは、置いておきましょう。
では、みなさんはどんな人ですか?「私は○○です」ということを、紙に20個以上書いてみてください。性別、年齢、家族、経験、好き嫌い、性格、願望、何でも構いません。このワークを心理学講座でやることがあるのですが、半分以上の人は20個もスラスラ書けません。それだけ、現代人は自分に向き合い、自分への理解を深める時間が少ないのかもしれません。この作業は、「自分は何者か?」という引き出し整理になるはずです。
「ど」で始まる「開かれた質問」が突破口に
カウンセリング技術に、2種類の質問方法が存在します。
・閉ざされた質問=「はい」「いいえ」といった、物事をハッキリするのに適した質問
・開かれた質問=「どんな」「どれくらい」など、具体的な内容を知る質問
デートのときに、会話がすぐ終わってしまうような人は「閉ざされた質問」が多いのではないでしょうか?開かれた質問は、「相手の引き出し」を知るのには向いています。「どんな休日の過ごし方をしているのか?」「どんな趣味をもっているのか?」など、「ど」で始まる質問を投げかけてみましょう。
「聴く」「共感」が他者との交流のキーワード
人と人との親近感が生じるのは「同じものが好き」「同じものが嫌い」「同じものに興味がある」といったことで、「共感」できるときです。
「自分の引き出し」⇔「相手の引き出し」。会話はそれぞれの人格同士の突き合い(付き合い)なのです。あとは、きちんとうなずいたり、「ええ」「そうなんですね」など、応答することを心がけましょう。
ここまでくると、お気づきの人もいるでしょう。そうです。会話とは「聴き手」がリードするものなのです。「聴く」「共感」、この2つをキーワードとして心がけてみましょう。
最新の気になる時事問題を独自の視点で徹底解説するWEBメディア「JIJICO」。各分野の専門家が、時事問題について解説したり、暮らしに役立つお役立ち情報を発信していきます。
ウェブサイト: https://mbp-japan.com/jijico/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。