上司刺傷の疑いで逃亡犯に!? トンデモおもしろいファッション誌『BAILA』の着回し特集

ファッション誌の読みどころの一つでもある着回し特集。季節やスタイルに合わせた着こなしを限られたアイテムで回していくというのが定番で、実用性を第一にしたものが多いのですが、当たり前すぎて食傷気味という人も多いのでは?
そんな中、アラサー女子向けのファッション誌『BAILA』(集英社)の2014年1月号では、『美人逃亡犯!?絵美里のロープラ着回し2weeks』と題して、イベント企画会社勤務の主人公が上司刺傷の疑いを受けて逃亡、限られた所持金で逃避行を続けるというぶっとんだ設定を持ち込んできています。

この特集、『早稲女、女、男』(祥伝社)が話題となった作家の柚木麻子さんが原作・脚本を担当し、モデルの絵美里さんが14日に渡って逃亡生活のコーデとアイテムを並べていくことで構成。逃げていくうちに、アルバイトをしたりアイテムを買い足したりしつつ、コーデのバリエーションを見せていきます。

そもそも、なぜ逃亡するハメになったかといえば…。自身のイベント企画を横取りした上司が、オフィスに行くと血まみれで倒れていて、いつの間にいた先輩(マネキンのアマンダ!)に犯人呼ばわりされて逃げ出すという、いかにもな出だし。
引き出した現金が285000円で、メイク用品はしっかりと持っていくというあたりは「そんな余裕あるの?」と感じてしまいますが、とにもかくにもユニクロやトリニティアーツなどでアイテムを買い込みます。ここで約10万円ほど買い込むのは使い過ぎ! とはいえ、iPhone5sやクレジットカードを処分するあたり、なかなか抜け目がありません。

その後も、指名手配の写真のブスさ(実際はオシャレ写真なところがポイント)に「彼氏が5年間できなかったのは忙しいせいじゃなく、イケてないからだった!」とコスメを買い込みホテルでヘアメイクの研究をしたり、住み込みホステスの面接を受けて働きはじめたり…、そこで造り酒屋のイケメン御曹司の経営相談に乗ったり…なんだか楽しそう。
面白いのは、Facebookに画像がアップされ、指名手配犯を疑う書き込みがされて、再び逃亡することになるというところ。荒唐無稽なようで、2014年らしい要素を盛り込んでおり、理にかなったコーデと合わさってデティールへのこだわりを感じることができます。

絵美里さんの逃亡の行方は…ここでは触れませんが、冬のコーディネートとしてもヘンではないので参考になる部分も多いはず。まだ未見という人はぜひともチェックを。Amazonではkindle版もあります。

『@BAILA(アットバイラ)』 HAPPY PLUS(ハピプラ)
http://hpplus.jp/baila/

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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